登場人物 ※追加あり
西暦3147年10月前半までの登場人物まとめです。
作者のメモ書き仕様になっています。
登場頻度の下がった人はいません。
星崎 佳永依 (ほしざき かなえ)
今作の主人公。国連防衛軍日本支部、試験運用隊所属。階級は中尉。身長百五十センチ。誕生日七月一日。現在十五歳。
母親は日本支部長の秘書官の一人日生薫で、父親は星崎幸樹。祖父は三代目の日本支部長。顔立ちは父親似。なお、仕事は出来るが特定分野が壊滅的な面は母親と同じと判断される。
転生の旅を続ける菊理の転生先。久し振りに日本人に転生したと思ったら、地球は宇宙の果てから侵略を受けていた。
おまけに魔法 (オカルト)は無い、雲隠れ(逃亡)出来ない、止めに記憶が無いの三拍子揃い困り果てるが、『円滑に引退すれば良くね』と思い付き引退を目指すようになる。でも優秀だとやっかみが酷いから程々に手を抜くようになった。
人生計画では退役年齢の五十歳まで目立たない計画を立てていた。元いた宇宙が関わっている事を知るも、表に出ない道を画策中。
予想外の事が起き、人生計画が崩れるも諦めない。ガーベラの加速に耐え切れる唯一の人材で、耐G訓練成績日本支部一の記録を持つ。
ロボット系の操縦経験がある為、エースパイロットを目指せるぐらいに巧いが、自己評価は低い。入学当初は体重が四十五キロもあったが、僅か一年半で三十四キロにまで落ち込む。その後色々と試して現在の体重となるも、中々四十キロに到達しない。体重は軽いが着瘦せする。
平均値高めに無難にやり過ごしていた為、本当の意味で能力が平均以下な面々とチームを組む羽目になる。シミュレーターの対戦成績は飛び級卒業まで無敗で、元々選抜クラスへ編入が決まっていた。
初実戦後にチームは解散となる。八月の終わりに飛び級で卒業扱いとなり、そのまま試験運用隊の所属となる。
なお、村上大尉や元チームメンバーの現状を知らされていない為、生きていると思っている。
訓練機アリウムでの撃墜数は二十三機。
ディフェンバキア王国にいた頃は、アゲラタムを魔改造したオニキスが愛機だった。
ガーベラが弐式へと改造される事を知り慄く。
一つ前の人生ではルピナス帝国の属国、惑星国家ディフェンバキアに一時移住していた。
ルピナス帝国にいた頃は、種族的な理由で婚姻出来ない皇帝の女房役 (実質皇后)で、立場上、政治に関わる以外の、殆どの事をこなしていた。
生家はルピナス帝国唯一の大公家。先祖返りの為、名前が変わっている。後継者決めで『骨肉の争い』が本家内で勃発。兄が二人、姉が五人、両親祖父母、いとこはとこがいて、皆健在だった。先祖返りの一点で後継者候補の中で最年少だったにも拘らず『次期大公』に選出され、父親に殺されそうになった。父親は返り討ちにしたが、精神的に後継者にしておくのは難しくなった為、皇帝に保護される。以降は皇帝の女房役を務める事になった。
襲名などで名前が二度も変わっている。生まれた時の名前がストレリチア、襲名の名がプリムラ、大公家から離れた時にククリになった。『クゥ』の愛称は、知人の孫息子を義息子として引き取った際に、言い難そうにしていたから『クゥ』と呼ばせた経緯が在る。
初代大公は先史文明の最後の王国の第二王女。文明が傾き王国が滅びたあと、後のルピナス帝国の皇族に保護され、帝国が建国された時に大公として後ろ盾となった。
最後の王と王妃の間には、三男二女の子供がいた (次女がルピナス帝国の初代大公)ので、ルピナス帝国以外にも親族は存在する筈だが、見つかっていない。
大公家には幾つかの決まりが存在し、『後継者を皇帝が決める』、前世の記憶持ちを『先祖返り』と呼び先史文明の王国の最後の王と王妃の名前を襲名する。
襲名名は、男は『ジュリアン』で、女は『プリムラ』となる。
また、先史文明の王族は『魔法に近い異能持ち』だった事から、『神族』と呼ばれていた。
幾つか前の人生での実父も軍人だった。
この実父の最終的な階級は准将で、精鋭揃いで小回りの利く中隊長 (この時、軍上層部の都合で大佐にされた)を務め、余裕が有る時には教導隊で教鞭を取り、テストパイロット部隊の隊長も兼任していた。
彼の中隊は問題児揃いで、戦闘狂、スピード狂、脳筋、空気が読めない杓子定規で構成されており、副官に至っては女装男(女々しい見た目を利用する為の女装)だった。菊理にロボットの操縦と戦闘に関する事を教え込んだのは、こいつら。結果的に助かっているから感謝されている。
奥方は部隊一の問題児で、大きな財閥のお嬢様で研究者。自分より弱い奴には従わない我が道を行く。父は入隊初日に売られた喧嘩を買って、模擬戦で徹底的に叩きのめしたら、知らない内に結婚の日程を決められていた。雌豹と呼ばれた肉食女。
生まれた娘は皆の子供、母親のような『あけっぴろげで我が道を行く女』にならないように育児を手伝おうと、部隊員達は一致団結していたらしい。
国連防衛軍
国ごとに支部として分かれている。予算も国から出ている。
各支部の支部長は国の政治家から選出・派遣される。国によっては閑職扱い。日本支部のみ支部長は軍人から選出された。
どこの支部も人的資源不足に陥っており、十年前の作戦失敗が追い打ちを掛け、人手不足が慢性化している。
DP計画参加者のパイロットは訓練学校に通い、それ以外は士官学校に通う。
日本支部
政治家がいない支部。過去二回(二代目と四代目)も政治家の手で凋落した経緯が在る。三代目支部長の時代が最盛期で、この頃に日本支部の地位が築かれた。
強引且つ強硬で四代目に移行する際に『凋落したら本国の政治家一同も責任を取る』事を三代目支部長が約束させて、記録に残したが無かった事にされた。三代目支部長がブチギレた結果、裁判沙汰にまで発展。本国は完全敗北。四代目支部長と幹部一同は日本支部から追い出され、本国は都合の良いスポンサーに格下げされた。
五代目支部長就任と同時に幹部の顔ぶれも変わり、人材不足を理由に書類仕事が苦手な人間であっても昇格させて幹部に引き込んだ。
現在、二度起きた事は三度も起きるから、六代目は政治家以外から選出したい五代目支部長と、三度目の正直を実現したい本国の政治家達の攻防が続いていた。最近になって、三代目支部長のお陰で、五代目支部長が有利な状況に落ち着いた。
なお、二度にも及ぶ日本支部の凋落は『政治家を支部長にして起きる駄目な例』として他支部にも知られている。支部長が交代してから十年が経過するが、四代目上層部の影響が所々残っている。
日本支部の訓練学校は表向き『中高一貫私立柊学園』となっている。
日本支部では元々、DP計画参加者のパイロットは少佐にまでしか昇進出来なかったが、人材不足を理由に佐久間が撤廃した。
佐久間 樹 (さくま いつき)
元国連防衛軍日本支部中将。五十歳。身長百七十。十年前に五代目の支部長に選出された。星崎曰く、見た目はエヴァで有名な司令に似ている。たまにコミカルな反応をする。羊羹を丸一本一人で食べる甘党だが、コーヒーにミルクは入れない。血糖値高め。
首から下は役立たずと言われていた過去が在り、先代上層部はこれを誤認。『首から上も役に立たないからそう言われている。愛人もいるから、ハニトラも使えそう。こいつを傀儡にしようぜ』と五代目の支部長に選ばれた。
愛人だと思っていた女性は、佐久間がコネクションを得る為に匿われていただけで、実際には超有能だった。更に、三代目の支部長と幹部を後ろ盾に据えて日本支部の再建に走り、四代目支部長を中心とした幹部一同を全員失脚させて排除する。本人曰く『八つ当たりついでに大掃除しただけ』と主張しているが、誰も信じていない。
星崎に絡んで発生したトラブルに頭を抱えるが、大抵日本支部にとって有利な結果になるので、あれこれ言えない。しかも、他支部からいい感じにマウントが取れるので内心で高笑いしてしまう。利用出来るものは利用する。時には非常な手段を選択する。星崎が齎す情報には困惑気味。
四六時中サングラスを掛けているのは、先天的盲目で見えず、義眼にした右目を隠す為。
義眼には複数の種類が存在し、スマートグラスに近いものを使うと、他支部や他国の要人だけでなく、国内の要人からも警戒される。佐久間の義眼は普通のものだが、不要な警戒を抱かせない為にサングラスを掛けている。
一条 貴教 (いちじょう たかのり)
幹部の一人で、日本支部唯一の大将。五十歳。錦戸准将の上司。既婚者で二十二歳の娘がいるけど、昔の上司に無理矢理結婚させられただけなので、夫婦関係は冷え切っている。娘は家を出ているのでいない。その娘は結婚して出産したけど、孫に会わせて貰えない。
DP計画は『他者の人生を強制的に決めてしまう』点から良く思っていない。しかし、頼らざるを得ない現状をもどかしく思っている。
佐久間と最も付き合いの長い人。十年前の一件で中将から昇進した。日本支部では佐久間の次に偉い人。
工藤 太一 (くどう たいち)
中将。四十四歳。未婚で婚活中。幹部の突っ込み役で心の代弁者だけど、一番扱いが軽い。会議になると最も口数が多いが、全部突っ込み。オーバーリアクション過ぎて、芸人のようだと言われたりもする。貧乏くじをよく引く。
瘦身中背。身長百七十三センチ。『なよっとしたヘタレもやし』と陰口を叩かれたりもするが、ナイフを使用した格闘戦が得意。
中将階級の中では一番偉い人で、言動に反して日本支部では三番目に地位が高い。
パニック状態に陥るとお嬢様言葉になる。これは幼少期に年の離れた姉三人から『妹が欲しかったから身代わりになれ』と女装させられていた事が原因。言葉遣いも女性的でなければ怒られていたそうな。
和田 那津 (わだ なつ)
日本支部幹部の一人で、女性将校の一人。階級は中将。七月までは少将だったが、六月に降格となった村上の穴埋めで昇格した。四十二歳。松永よりボイスレコーダーを持たされている星崎が心配。
佐藤 陸斗 (さとう りくと)
DP計画第三世代。パイロット幹部最年長五十歳。大佐。球児のように日焼けした丸刈り頭だが、得意スポーツは弓道。日本支部屈指の射撃の名手。
覚悟がガンギマリ過ぎての異名を持つ。身長は二百三センチ。辛党に見えるが大の甘党。朝からステーキを食べる大食い。脳筋。甘味が絡むと残念おじさんと化す。
書類仕事が大の苦手で、隙あらば理由を付けて部下に押し付けるダメ上司。これを理由に昇進を辞退した程。佐久間は当然のように却下した。
ガーベラのテストパイロット十七人目。十年前に大尉から大佐に昇進し、幹部の一人となった。
三分で敵機を五機も撃墜する記録を持っている。狙撃での撃墜だが、超えた人間はいない。また、他支部にも名前が知られている。制限時間が掛かると説明上手になる謎の特徴が発見された。
飯島 憲之 (いいじま のりゆき)
DP計画第三世代。階級は大佐で四十七歳。
サングラスが似合う角刈り頭のヤクザっぽい外見だが、面倒見は良いので部下には慕われている。見た目の割に沈着冷静な頭脳派。辛党では無いが、甘いものが苦手。身長百八十センチ。
佐藤とは訓練生時代からの付き合いで、現在飼い主兼突っ込み役。他の幹部で困り事が発生したら相談役の苦労人。たまにオカンのような事を言う。
十年前に少佐から大佐に昇進し、幹部の一人となった。
高橋 孝介 (たかはし こうすけ)
大佐。四十五歳。士官学校卒業生で、DP計画不参加のパイロット。戦闘機と車の操縦は出来るけど、何故か機械音痴。典型的な軍人のような外見。身長百七十五。
過去に『士官学校卒業生が死ぬと金が掛かる』と言う理由で、作戦への参加を取り消された経緯があり、訓練学校卒業生をよく思っていない時期が在った。十年前の作戦に訓練生まで狩り出された (士官学校の候補生は呼ばれなかった)事で考えを改めた。
十年前の作戦終了後に中佐から大佐に昇進し、幹部の一人となった。書類仕事は苦手。
松永 晶 (まつなが あきら)
DP計画第四世代。大佐。試験運用隊の隊長。人間離れした美形。色白で年齢不詳の中性的な容姿。おかっぱに近い髪型(普段は脇の髪を耳に掛かけている)の為女性に間違えられやすい。髪型は亡き元カノの影響。中身は四十二歳の腹黒系男。相手のメンタルを徹底的に潰す個人面談が大好きドSだが、部下は大事にする。身長は百九十二センチと長身。
十年前に少佐から大佐に昇進し、同時に試験運用隊隊長となる。後に開発部ツクヨミ部署のトップも兼任する事になった。
副官は鈴村大尉。
十六年前に、入籍直前だった恋人を事故に見せかけて殺されている。この一件以降、女性を近づけなくなった。
見た目が見た目なので、大変モテるが、缶ビール一本で酔う下戸。松永が下戸だと知るなり、酔い潰して持ち帰りを企む女性兵のアルハラが酷かった。普段僻む男性兵が同情する程度に。当時は幸いにも、同じ下戸の部隊長の許にいたので、どうにか逃げ切れていた。
訓練生時代は人当たりの良い穏やかな性格だったが、正規兵になった頃に顔で寄って来る女性の多さに辟易し、同性からパワハラとやっかみ、異性からアルハラ・セクハラ・パワハラ紛いを受け続けて非常に荒れた。魔王状態もこの頃に出来上がった。荒れていた頃の一人称は俺。
中隊長になった頃、副官としてやって来た藍沢紅葉のお陰で荒れ具合が直った過去が在る。その後、彼女が殺された結果、再び荒れて、現在の性格に至る。髪型も彼女の影響で、耳に掛けている脇の髪を降ろして帽子を被り、眼鏡を掛ければ簡単に顔の誤魔化しが出来るから、この髪型を維持している。
佐々木 勇介 (ささき ゆうすけ)
中佐。DP計画第四世代。四十半ばに見える老け顔の三十五歳。星崎がガーベラのパイロットになる事に反対した一人。ガーベラのテストパイロット十六人目。
戻らない過去については考えない主義。脳筋でがさつ。大食漢。身長百八十六。書類仕事は苦手だが、井上の手を借りつつ頑張っている。野生の直感で真実に近づいた人。他支部からは、知る人ぞ知る精鋭として名前が広がっている。
井上と共に五年前に中佐に昇格し、日本支部の幹部の一人になる。
井上 悠斗 (いのうえ ゆうと)
中佐。DP計画第四世代。二十後半に見える童顔の三十五歳。ツッコミ役。繊細。甘いものもイケる辛党。ガーベラのテストパイロット十九人目。ホラー系が苦手。身長百八十。書類仕事が得意で、佐々木の分も手伝っている。実は佐藤が苦手。本人は大人しいが、何かと佐々木と組んでいるので、結構有名だった。
意外な事に酒に関してはザル。
佐々木と共に五年前に中佐に昇格し、日本支部の幹部の一人になる。城嶋と言う部下がいる。
神崎 昴 (かんざき すばる)
少佐。日本支部憲兵部トップで、防衛軍憲兵部のトップではない。オネェでは無く、漢女。四十歳。身長二百十センチ。
腰にまで届くストロベリーピンク色に染めた髪を三つ編みにして左肩から流している。
なお、筋骨隆々とした野太い声を保有しており、オネェと言うには『容姿も服装も完全に男性』で、『容姿と服装も女性的で気を遣っていない』為、漢女と星崎に呼称される。
色んな意味で多才且つ、尋問・拷問に長けている。元々憲兵部の人間だったが、十年前に人事の穴埋めの為に部長に昇格し、幹部の仲間入りした。
日本支部憲兵部は神崎の同類で構成される為、別方向で腐っている。腐ァミリーの魔窟。なお、実際に襲い掛かるのは神崎のみで、他は眺める派。べたべたと触っても襲い掛からない。
大林 純花 (おおばやし すみか)
普段は佐久間の秘書官の一人をやっている。日本支部諜報部トップで、五年前に兼任する事になった。階級は少佐。三十七歳。身長百六十九。
可愛いもの好き。眼鏡をかけたクールビューティーだが、趣味はコスプレで、他人を着せ替え人形にして遊ぶ事もある。マニアックをメニアックと言う。眼鏡は伊達。
憲兵部展覧会の検閲担当。コスプレは見るものでは無く、自分でするもの。他人のコスプレを見るよりも、他者を自分好みにコスプレさせる方が楽しい。本国の開発部に大林のどうしようもない要望を聞き入れる人間がいる。
本国の諜報部にいた頃は、変装して潜入し情報を入手するのが主な仕事だった。
現在は佐久間の秘書官の一人を兼業で務めており、月面基地に佐久間が赴く時の『本来の護衛兼随伴者』は、諜報部(本国部署)でナイフと銃火器の戦闘訓練を受けた大林だけ。
諜報部では機密類を運ぶ為の戦艦を一隻所有している。艦長は、星崎曰く『パイプが似合う』男性。六十六歳ほっそりとしたおじいちゃん。何時でも退職出来るようにする為の配慮として、階級を少佐にまで下げた。佐藤と飯島の元上官だった。
十年前に定年退職を考えていたが、佐久間に誘われて現在に至る。十年前まで先代上層派閥に属していないにも関わらず中将だった。口が堅い。
藍沢 紅葉 (あいざわ もみじ)
故人。星崎の父の従姉で、父の母の双子(一卵性双生児)の姉の娘に当たる。享年三十歳。
両親の反対を押し切ってパイロットになった。身長は百六十一で、ショートヘアーの星崎が男装したような見た目だった。男装は軍人としての意識を強くする為に行っていた。
声がややハスキーで、名前が男女で使用される名だった事と、胸が薄かった為、松永からは始め『男性』と間違えられた。
十六年前、入籍と妊娠による退役間近だったが、松永に横恋慕するとある女准将の手で事故に見せかけて殺された。
ちなみに藍沢と星崎の違いは次の四点。
身長(百六十一センチと現時点で百五十センチ)と、髪の長さ(ショートヘアーとスーパーロング)と、胸の大きさ(AカップとDカップ)と、声の高さ(ハスキーとソプラノに近いアルト)になる。
三代目日本支部上層部
日本支部黄金時代と言われていた上層部。政治家を徹底的に排除し、『軍人による、軍人の為の支部』を目指して、政治家の手で凋落した支部を立て直した。
星崎搭乗機のガーベラもこの時に創られた。
凋落の原因となった政治家を排除した事で本国の政治家の恨みを買い、当時の上層部に属するもの達の身内が何人も殺された。
四代目に移行する時に、念書を始めとした様々な書類にサインさせたが、四代目凋落時に無かった事にされただけでなく、責任までも押し付けられそうになった。
これに激怒し、全てを暴露して裁判を起こし、四代目を全員粛清。関与した政治家を全て、関与の度合いを無視して、政財界から一族ごと追放した。
現在、本国の政治家を監視しながら五代目支部長の後ろ盾となる。今でもたまに会う程度に仲は良い。五代目には、三代目の血縁者が複数人いる。
星崎 将貴 (ほしざき まさき)
日本支部三代目の支部長。現支部長の後ろ盾を務める。父から『末っ子のお前だけは正気でいて欲しい』と、『しょうき』とも読める名を貰った。
十歳年の離れた三つ子の兄がおり、揃って日本防衛隊(名前が変わった元自衛隊)のそれぞれ陸将・海将・空将で、全員変人としても有名だった。
日本支部長に選出される前は『兄のようにならん』と心に誓い、複数のベンチャー企業の社長と経営コンサルタントをしていた。支部長になり、当時の軍人で構成された上層部の面々と意見が食い違えば、その都度、殴り合いの大喧嘩をしていた。兄仕込みの喧嘩殺法で全ての殴り合いに勝利し、日本支部を立て直して認めさせた。
本作主人公の星崎佳永依の血の繋がった祖父。息子が三人いたが、末息子の幸樹は四代目上層部に事故に見せかけて殺された。
末息子の嫁にDP計画の参加を要請した本人。孫を自身の手で育てるつもりだったが、四代目上層部と日本支部から追い出した政治家の手(具体的には妻と義娘の母に嘘を教えて、母子を自殺に追い込むように唆した)で予定が狂った。だが、運良く佐久間が動いていた為、軌道修正をする事で当初の目的『末息子の孫を抱っこして、六代目か七代目の上層部入りさせる』為の教育を始めた。
しかし、何の因果か、孫が十五歳になる前に更に予定が大幅に狂った。
現在、質の良い政治家を育成中。孫がやらかしている事に困惑中。
星崎家は軍人家系ではなく、元々は没落した旧家の『崎村家』の分家の一つ『星家』だった。独立前から、この家の人間の半分は『変な星の下に生まれた』と言われるほどに、数奇な運命を辿る事でも有名な一族で『凡人と奇人が同居する一族』と言われていた。凡人でもそれなりにハイスペックで、奇人に当てはまると常人離れする。
独立後は本家の一文字を貰い、『星崎』に改名した。
アメリカ支部
ライト・バーネット
アメリカ支部の二十三歳准尉。双子の兄 (二卵性双生児)にレイがいる。スポーツ射撃の早撃ち部門の大会で優勝経験を持つ程の腕前で、早撃ちの腕前からスカウトされた。
つり目たれ眉で髪は栗色。瞳は瑠璃色。
ローズ・グリーン
アメリカ支部黒人女性少尉。三十五歳。禁酒命令を受けても無視する酒好き。酔っぱらって年下にウザ絡みするのが好き。
パイロットとしての実力はそこそこ。二十八歳の時に海軍から異動して来た生粋の軍人。
ブラックローズと言うのは、海軍時代の問題児だった頃からの悪名で防衛軍には広まっていない。
イギリス支部
イングラム・ウォーカー
イギリス支部の次期精鋭候補で少尉。二十五歳。左目を前髪で隠している。砂色に例えられる色素の薄い金髪で瞳は青緑。
父方の祖母が日本人の日系。名の由来は『渡り鳥のようにいろんなものを見て知見を深める機会が得られるように』と祖母が付けた。
日系なので日本語も得意。
ドイツ支部
アーダルベルト・ハイトマン
アードリアン・リッチュル
ドイツ支部の自称エースコンビ。正しくは『次期精鋭候補』である。階級は中尉。『濡れたティッシュ並みのメンタルでパイロットが務まるから、上官のメンタルケアが上手なんだ』の星崎に感心されて、ハートブレイクを起こした。単純に相手が悪かった。
ルピナス銀河群帝国(ルピナス帝国と呼ばれる事が多い) 首都惑星コムルネア 公用語はルピン語
皇帝は代々、一万年に一人の割合で皇族で生まれる二つの性器を持った人物が選ばれる。子供を儲ける事が出来ない。産まれた時点で検査を受けて、該当する場合、皇帝に養子として引き取られる。歴代の皇帝の見た目は女性的だが、中身は男寄り。皇帝のみが使用を許される封筒は群青色で金箔で縁取りされいる。
十数個の銀河から成る五大大国の一つ。
部隊はアゲラタムで編成し、一個小隊三機、一個中隊十機、一個大隊五十機、一個連隊二百機、一個旅団五百機、一個師団千機、一個軍団五千機となっている。
皇帝セタリア (十八代目の皇帝)
見た目はアイオライトのような青い髪と瞳で浅黒い肌のモデル体型の長身美女だが、両性具有の皇帝。両性具有なので性別は無い。強いて言うのなら性別セタリア。動きやすい服が好きで、露出狂すれすれの恰好を好むが、立場が立場なので派手なドレスしか着ない。
戦闘狂で愛に垣根を作らない。菊理の事は非常に気に入っていて、押し倒して愛人にしようと何度か企んだ経緯が有る。余りの執念深さに菊理はあれこれと理由をでっち上げてセダムに逃亡した。
気に入られた原因は菊理がうっかり叩き潰したから。己相手に全力を出さずに完勝した物理的な強さと魔法の実力、転生者としての知識を認めている。
環境不適合原生吸血種。変調期が来ると肉体の劣化を防ぐ為に、帝国内の環境不適合種は皇族が作る血清を摂取して肉体の維持に努める。帝国最大の人口を誇る種族の長。皇族の寿命は一万五千年前後。
血清の作り方は皇族のみが口伝で伝えられており、メモの類も皇族のみが使用する古代語ルピネで書かれている。
菊理とは、皇帝三代に亘って交流が在った。
即位時の暦は第十七皇室歴一万三千六十七年だった。
皇室諜報部の家系にディセントラと言う人物がいる。
空中分解したシェフレラ共和国の残党が、今一件に関わっていた事を知り、徹底的に処罰した。他のところの処罰も担当している。
また、反乱分子にキルシウムと言う組織が存在する。
ディセントラ
ルピナス帝国皇室直属諜報部のトップ。歴代のトップは『ディセントラ』の名を襲名する。
撫で付けた白髪にモノクルと、うっかり『セバスチャン』と呼んでしまいそうな執事然とした外見の中背の老人で、淹れるお茶は美味しい。だが、八百年しか生きていないので (と言うよりも長寿が多く、平均寿命よりも三百年長い程度)一部からは若造扱いされている。
幼い頃は落ち零れだったが、菊理と出会い、地獄の修行の果てに諜報系の才能を開花させる。下位貴族の文官家系出身。
戦闘・暗殺・体術などは菊理から教わった。
サイヌアータ
愛称サイ。青紫色の短髪と黄色の瞳の爽やかな好青年。現在帝国軍首銀河支部の支部長。帝国内に二十人もいない人間の一人。
美女と野獣な夫婦の許に生まれた四人兄弟の末っ子で、美女な母の美貌を兄弟で唯一受け継いだ。その為、ゴリラな父似の兄達からは嫌われている。
家は帝国唯一の大公家の分家。一族で軍事を司る家。
幼少期に兄達からの虐めで毒を盛られたが、食事に盛られている毒を見抜いた菊理に助けられる。この一件以降、菊理を慕うようになる。年齢差約一万六千年。祖母と孫レベルで年齢が離れている。
菊理と初対面時に、父の頭に飛び蹴りを叩き込んだ光景を見ても、感謝が勝る男。なお、トリキルティスとは仲が悪い。
キルシウム
ルピナス帝国に存在する反乱分子の組織。
皇族から支給される、変調期を乗り越える為の血清薬が無くても、環境不適合種は生きて行けると、本気で思っている人達。実際は禁止忌避されている食人行為を行わなければならない為、不可能。
菊理 (星崎)曰く、妄想と現実の区別が付いていない。
惑星セダム
ルピナス帝国の属国、惑星国家ディフェンバキア王国が存在する。
トリキルティス
惑星セダムのディフェンバキア王国の三代目国王で、魔法に関しては教え子の一人。日本人だった前世の記憶を持つ、凄腕プログラマー。環境適合吸血種の始祖家系。始祖家系なので寿命は数千年。広島系お好み焼きを好む。お好み焼きのお肉は挽肉派。
菊理とは師弟と言うよりも親友のような間柄で終わった。戸籍上の関係は菊理の養子(義息子)の孫の孫。
息子が二人いる。サイヌアータとは仲が悪い。
喪服の淑女会
各国の王妃や女王、貴族令嬢夫人、商家の娘などが所属する秘密結社。数多の女性運動家団体から成る互助会。
スローガンは『浮気男と不貞男に鉄槌を! 寄生虫女と寝取り女に制裁を! 被害者に救いの手を!』だが、男の首を刈る事に至上の喜びを見出す女性が多い。
また、ナイフとフォークより重いものを持った事の無い令嬢を、一年間で立派なスパイか暗殺者に育て上げる育成機関が存在する。
始まりは乱立する女権運動家団体を纏め上げる為に創設された組織だった。なお、言い出しっぺと創設は菊理で、永世名誉顧問扱いされている。
傘下の女権運動家団体がマルス・ドメスティカの調査に関わっていた。また、菊理が趣味で作った便利道具のモニターを引き受けていた。
各支部保有人型戦闘機
大きさは全長約十五メートルで統一されている。
メインカメラがやられた時を想定し、どこの国も頭部のカメラは昆虫のような複眼を採用している。ガーベラは開発者の趣味でゴーグル型になっている。
各国の訓練機はその国の二線級のものを使用している。
日本支部
訓練機 アリウム 機体カラーは白色に黒いライン。
訓練生用の機体。十年前まで最前線で使用されていた日本支部の正規兵用量産機。二線級機体だが、リミッターを解除すれば一線級の機体になる。変なところで日本の技術が出た。リミッター解除のやり方は訓練学校高等部三年生になってから教わる。星崎は先輩から教えて貰っていた。
装備は正規兵用量産機と同じく、実弾銃と予備マガジンに、実剣タイプのロングソードとダガー二本ずつ。両肩と両脚部にミサイルポット。カイト型の盾(五メートル程度の大きさ)。
正規兵用量産機 キンレンカ 機体カラーは白地に赤ライン。
指揮官用量産機 ナスタチウム 機体カラーは白地に黄赤色(オレンジ色に近い)のライン。
十年前まで指揮官用量産機はサンスベリアで、白地に緑のラインが入り、両肩が黄色。
ナスタチウムのみ、ガーベラの稼働データを基に改修型が誕生する。
ガーベラ 機体カラー 紅色
試作機だが、機能を盛り込み過ぎたせいで乗りこなせるパイロットがいなかった機体。頭部のカメラはゴーグル型。後に弐式にへと改造が行われる。
日本における各分野のトップが技術を詰め込んだ。技術の詰め込み過ぎが原因で乗りこなせるパイロットがいないと言う冗談じみた事が起きた。長年倉庫で眠っていた機体だが、何の因果か星崎がパイロットに選ばれた。
パイロット殺しの異名は、ガーベラに搭乗したテストパイロット(十九名)を負傷させた事が由来。
十年間埃を被ったまま放置されていたが、加速に耐え切れる人物が現れた事により実戦に投入される事になった。
開発自体は三十年以上も前に行われた。
後に、搭載機能を最新機(重力制御機だけナスタチウムのもの)に入れ替える事で、過去にテストパイロットを務めた人物でも乗れるようになる。しかし、星崎以外の人間ではバーニアを全開にする事は出来ず、六割程度の速度しか出せない。
装備は、両腰と右肩にロングソードタイプの実剣、左肩に陽粒子砲。頭部にバルカン。
ルピナス帝国などで保有されている戦闘機
アゲラタム 青紫色 メイン装備は長剣砲(先割れの剣)全長十二メートル程度 カメラはゴーグル型
操縦の癖の無くし、戦闘用から作業用までの『人型ロボット雛型』として『改造を前提』に製造された機体。オニキスもこれを基にしている。
流用される事が多く、値は張るが改造用のオプションパーツも普通に売られていた。簡易自動修復機能が搭載されている。
後付武装も有るが、こちらも改造する事が想定されている。長剣、拳銃、銃剣、狙撃用ライフル、脳波で動かす小型の砲台付き盾などが存在する。
オニキス
菊理が惑星セダムで搭乗していた、アゲラタムを改造した機体。稼働年月は六千年を超える。
当初は宇宙空間でも視認しやすいように白く塗られていたが、戦闘用に作り替えた際に黒くした。
テラフォーミング時の船外活動を目的に作り上げた機体。テラフォーミングが完了し、数多の移民が移り住んだ。しかし、テラフォーミング完了後から千六百年後に乱立した国家と自治都市間で戦争が勃発するようになり、武力介入と無力化の為に戦闘用に作り替えた。
後にディフェンバキア王国で、オニキスを参考にしたアゲラタム魔改造シリーズの開発が計画されていた。
魔改造シリーズには、高速機動型クォーツ、重武装型モリオン、拠点防衛重装甲型オウロベルデ、砲撃型ホークスアイ、支援型クリソプレーズ、などが存在した。全て菊理とトリキルティスが関わっている。
惑星国家・シェフレラ共和国
シェフレラ石と呼ばれるレアメタルの産出国。商売下手の癖に、極端な値の吊り上げと売り渋りをしていた事から色んな国から嫌われて財政破綻寸前にまで追い込まれた。空中分解を防ぎ、一発逆転を狙ってターゲスを開発するも、生産禁止勧告を受けて詰む。
十年前に、鉄、鋼、窒素ガスなどの資源を手土産に中国支部とロシア支部に接触し、食糧などと引き換えに偽情報を渡していた。加盟している条約に抵触した為、国家は解体された。
建国時の王は実直真面目を絵に描いたような人物だった。公共語が中国語に似ている。
シェフレラ石
シェフレラ共和国でしか産出しないレアメタル。地球で言うとサンストーンに似た鉱石。特殊な加工を必要とするが、鉄や鋼よりも軽くて硬く耐久性の高い事から星間運航船の装甲に重宝されていた。
ルピナス帝国にいた頃の菊理が、『高騰していた建材の代用品』としてシェフレラ石の構造を参考にした、『九十九パーセントそっくりで特殊加工不要』の特殊な合金を開発した。これにより価値は無くなり、宇宙一価値の無い希少鉱石として扱われる。
年々産出量が減っていた上に、国が売り渋りをして価格を吊り上げていた事も有り、あっさりと見放された。
一キロのシェフレラ石を購入する (暴落前の価格)費用で、三十キロ近い合金を作る事が可能。
ターゲス
全長十六メートルのオレンジゴールドの装甲を持つ、アゲラタムを魔改造して開発された機体。シェフレラ共和国が財政破綻から目前になった国家空中分解を防ぐ為に開発に着手した。
軽くて硬く耐久性の高い希少金属『シェフレラ石』の装甲を持つ為、アゲラタムの三分の二の重量を誇る機体。
元は機体と合一する事で、操縦の難易度を下げ、四肢が欠損した熟練のパイロットでも操縦可能とする新型機として開発された機体。
ただ、機体との合一化の解除技術だけが再現出来ず、開発途中で死者が十数人出た。そこで中止になれば良かったが、合一する箇所を手足の肘と膝から先に限定した事により、開発目的に近い機体が出来上がった。
当初の目的である『操縦の難易度を下げる』事には成功したが、『四肢が欠損した熟練のパイロットでも操縦可能』とはならなかった。逆に『健常者の四肢の一部、手足の肘と膝から先を切り落として、先に機体に取り込ませる』事で完成した機体である為、失敗作扱いされた。
また、四肢を完全に再生する技術が確立されているとは言え、健常者の手足を切り落とす点が問題視され、生産禁止勧告を受け、生産済みの六機は封印された。
なお、合一化技術を使用している為、無人機運用は出来ず、簡易自動修復機能も失っている。
生産禁止勧告を受けるまでに、生産された機体総数は六機。
神経接続している為パイロットは損傷を痛みとして感じてしまう。装甲の温度や風が撫でる感触も感じ取る。大気圏内での使用のみを考慮した作りで、デチューンが施されている。デチューンは、パイロットが受け取る感触をなるべく抑える為に施された。
武装
収納式短剣(両腕の上腕に装備。暗器風に使う)
大型銃槍ライフル




