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1007 猿の経立1
猿の経立という妖怪がおります。
青森県や岩手県に伝承があり、経立とは常識の範囲をはるかに越えた年齢の動物たちが変化し、妖術などを身につけたもので、これは夕方、山から杖をついて下りてきて、ふもとの子供をさらっていったといわれています。
猿の経立は体毛に松脂を塗り、その上から砂をかけて鎧のように固め、鉄砲の弾をはじいて通さないようにしていました。
また人間の女性を好み、山からしばしば人里に下りてきては、娘をたぶらかして連れ去っていました。
このように知恵がまわることから、人間の真似をして、お金を使うこともできたといいます。
そのお金。
サルマネーといわれました。
・サルマネー猿ののお金=猿まね
・猿まね=よく考えもしないで他人のまねをする




