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1003 一目連1
一目連は神の一種です。
江戸時代中期、大朏東華著『斉諧俗談』によれば、伊勢、尾張、美濃、飛騨などは不時に暴風が吹くことがあり、一目連は突風や台風など神風を象徴するものだとされています。
江戸時代中期、百井塘雨の『笈埃随筆』によると、三重県桑名市にある多度大社に棲む一目連は一目の龍であり、扉のない社から一目連が出ていくと、雨が降り雷電が走るといわれました。
また江戸時代中期、寺島良安編さんの百科事典『和漢三才図会』によれば、一目連のいる神社の社殿に扉がないのは、一目連が神威を発揮するため、自由に出入りができるようにとの配慮であったといいます。
この一目連。
一目、置かれた存在でした。
・一目=一目連
・一目置く=相手のほうが優れていると認めて敬意を払う
・大朏東華(おおでとうか・?~1745)
・『斉諧俗談』(さいかいぞくだん・雑書)
・百井塘雨(ももいとうう・生年不明~1794・旅行家)
・『笈埃随筆』(きゅうあいずいひつ・紀行)
・寺島良安(てらしまりょうあん・1654~?・医師)
・『和漢三才図会』(わかんさんさいずえ・絵入り百科事典)




