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セップ島の民話 -Ceplandtales-  作者: は
ニコ・ハワドの冒険 -Nicholas the Flock master-
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第9話 『雪の王子様』



 北の果てに魔族の王子がいた。

 セップ島よりも遠く、遥かなる北の果て。北の極みに住まう魔人どもを従えるこの貴公子は見目麗しく、その力もまた恐るべきものがあった。女神の加護を受けた北の大国は魔王子を滅ぼすべく幾度も兵を遣わしているが、魔王子は指先さえ動かさずに軍勢を凍てつかせている。


 北方最強の魔人。

 その称号は伊達ではない。幾つもの国が魔王子に賞金を懸け、幾人もの勇者が魔王子に戦いを挑んだ。それでもなお魔王子と彼を守る北極軍団は屈強であり、難攻不落とまで言われている。

 故に人々は畏敬の念をこめて彼を『雪の王子様』と呼んだ。




 ある時のことである。

 セップ島の南部、雷王が住まうという草原の村。数百頭の羊が群れる牧草地のど真ん中に、まるで案山子のような等身大の人形が立っていた。赤い毛糸の髪、不自然に尖った長い耳、顔は落書きに等しい目鼻が書きこまれ、麦の藁束にブリキの鎧を巻きつけた胴体には無数の拳の跡がついている。

 人形の前には一人の少女。碧と紅に彩られた瞳に、軽く三つ編みにして流した紫色の髪。動かしやすい麻の服に身を包み、その瞳と拳は眼前の人形に向けられている。十二かそこらの少女だが身の動きに一切の無駄はなく、その気迫は尋常ではない。金毛の羊達が少女を遠巻きに見つめていたが、羊達は鳴くこともせず少女の気迫に飲み込まれている。


『うー……ららららららららららららららららららららららららららっ!!!!』


 息を吐くと共に繰り出した拳と脚が人形を貫く。その一つ一つが岩をも砕く威力を持ちながら、人形は揺れもせず倒れもしない。一呼吸で百以上の拳を叩き込むが、少女の身体の動きは綺麗なもので軸も重心も揺らぐことはない。一切の無駄を排した動きでありながら、その連撃には美しささえある。


『です』


 拳が止まる。

 破壊のエネルギーが全て注がれた人形は、胴体に詰めた麦藁が粉末となって隙間より流れ落ち、崩れるようにして倒れた。ほどよく粉砕された麦藁は羊達にとってご馳走であり、羊は我先にと駆け寄って人形に群がる。

 人形の表面には、今回の打撃で傷んだ部分は一箇所として存在しない。


『とりあえず、こんなものです』


 山のように積んでいた麦藁も、これで全て砕き終わった。少女は鍛錬は終えたとばかりに手足を軽く動かして木綿の手拭で汗を拭く。至極自然な動作で少女は近くにある丈の高い茂みを見て、口を開きプラズマの吐息を放った。

 轟音。

 岩石をも溶かす超高温の吐息は一瞬で草を炭化させ、土と草に含まれる水分が一気に蒸気となって爆発を起こす。周囲への影響を最小に食い止めるべく少女は『それなりの努力』をしたのだが、それでも直径数メートルのクレーターが草原に生まれていた。


『さけられたです』

『危なかったぞ、お嬢さん。いや、見事としか言いようがない腕前なのだが』


 クレーターよりわずかに横の茂みが凍りつき、そこから橙色のマントを身につけた黒髪の貴公子が姿を現した。

 雪の王子様、その人である。


『いやはや、噂に違わぬ実力。さすがセップ島でも右に出るもののないという【最強の妹】であるな』


 ゆっくりと拍手しながら雪の王子は前に出る。その仕草は気障であり、そこいらの通行人Bが真似すればただ滑稽なだけだろうが、雪の王子に限ってはそれさえエレガントに感じさせるものがある。


『さいきょうのいもーと、ってなんです?』

『君のことさ、サージェリカ』


 王子が差し出した右手から、氷で出来た薔薇の花束が現れた。


『血のつながらない兄がいること、その舌足らずな言葉、ついでに抜群の破壊力と謎の魔力。成長期を迎えていないとはいえ、水の抵抗が小さそうなプロポーション……君こそ俺の後宮に入るに相応しい女性だ』

『よけいなおせわです』


 水の抵抗が小さそうな、という辺りで額に青筋浮かべていた少女はプラズマの吐息で王子を焼いた。しかし熔けたのは氷の花束だけで、雪の王子はちょっと煤だらけになったものの平然とした顔で『はっはっはっは、サージェリカはお茶目だなあ』と笑った。


『俺もこだわりある妹マニア、君のようなレアな妹は是非コレクションに加えておきたいのさ』

『わたし、いもうとではありませんです』


 ぷい、と少女は頬を膨らませる。


『にこらすは、わたしをいもうとだとおもっているです。でも、わたしはわたし。にこらすは、にこらすです。わたしは、じぶんがいもうとだっておもったことなんてありませんですっ』

『い、妹じゃない……なんという事だっ』


 プラズマの攻撃よりも、少女の『いもうとじゃありませんです』発言の方に露骨に衝撃を受け、雪の王子は膝をつく。少女は、ふーこれだからはるになるとやばいおにいちゃんたちがわらわらあらわれていやになるです、と溜息をついた。


『残念だ。君みたいな少女に【お兄ちま、ちゅきちゅきー☆】と言ってほしかったのだが』

『しんでもいやです』


 きっぱり答えた少女は笑顔のまま雪の王子に拳を叩きこむ。ところが王子は大した打撃でもないとばかりに平然と立ち上がり、真顔のまま少女の両手を握った。


『さらばだ、美しい少女よ。君の心が妹モードになる日が早く来る事を祈っているよ』

『……いちどくらいならよんであげるです』

『ほ、本当か! 美しい少女よ!』

『でも、わたしのたのみごとをきいてくれたらです』


 何の躊躇もなく。

 本当に何の迷いも見せず。

 雪の王子はあっさりと少女に魂を売った。一部始終を目撃した村人はそう語ったという。




◇◇◇




 さて、数日後の紅国王都。

 収穫祭で盛りあがる街の広場、その片隅で遺跡探索者たるニコラス少年が窮地に陥っていた。


「いや、彼はいつも窮地に陥っているのだ。つまり彼にとってはそれが日常なのだ」


 王都に住まうものは口を揃えて証言する。なぜならば、先ごろ彼を追放した魔法学舎の生徒達はニコラスを見つけると街中でも構わず攻撃魔法を唱えながら追い回すし、耳なが王女と政略結婚したいと考えている命知らずで野心家の青年貴族達もまた彼を見つけると暗殺者を仕向けて追い回すからだ。

 ニコラスは、滅多なことでは反撃しない。


「そう、ニコラスから攻撃を仕掛けてくることは滅多に無いのだな」


 ニコラスを追いかける勢力は、だいたい三日程度で入れ替わる。三割が騒動を起こして官憲に捕まり、三割が利害関係の対立から同士討ちし、三割がニコラスと同業の遺跡探索者たちに袋叩きにされ、残る一割がニコラスが街中に仕掛けた罠にかかって自滅する。


「暴れて見せれば良いのだ、ニコラス。あの恐ろしいドラゴン娘を蹴り倒し、身長57メートル体重550トンの石人形を真っ二つにし、謎の新型爆弾の影響で蘇った太古の恐竜を葬った、お前の力を見せてやれば誰もが納得するのだ。誰もがおまえと私の仲を認めてくれるのだよ」


 数日間酒を飲み続け、すっかり出来あがってしまった赤毛の半妖娘は「うふふふふふふ……」と可愛くも不気味な笑みを浮かべてニコラス少年に迫っている。簡素な革鎧に身を包み化粧っ気の少ないはつらつとした半妖娘は最近ニコラスと共に行動している遺跡探索者であり。

 耳なが王女その人でもある。

 その耳なが王女は酒瓶片手にニコラス少年に迫り、オープンテラスの酒場の片隅に彼を追い詰めている。チェスで言うところのチェックメイトの状態になったニコラスは、今までにない窮地に立たされていた。


「なあ、ニコラス。私達は、結婚の約束をしたんだよなあ?」


 酒瓶を抱えつつそれとなく迫る耳なが王女に、ニコラス少年はただこくこくと頷く。王女の顔が赤いのは酒に酔ったためなのかと思いつつ、酔っ払いの言葉をどこまで真に受けて良いものか悩みながら。


「約束してから、結構経ったね。うん」

「私だって、色々努力したし我慢もしてきたのだ。性犯罪者と呼ばれないようにとか、異常性欲者と罵られないようにとか、義理の妹を牽制する方法とか……本っっ当に、努力もしたんだぞ」

「ははは……」


 周囲の視線をちくちくと感じつつ、ニコラスは愛想笑いを浮かべた。酒瓶抱えてすり寄って来た王女は可愛くもあったが、それを素直に喜べないのもまた事実だった。


「ニコラスは堅すぎるのだ。国王や領主との約束など反故にしても何の問題もないというのに、お前は青春を無駄にしているのが分からないのか。こおおんな良い女がおっけえだと言ってるのに、何を迷う必要があるのだ」

「……それで、僕に何をお望みで」


 これほどまでに酔った王女を見るのが初めてのニコラスは困惑しつつ、必死の説得を試みる。すると耳なが王女は瞳を潤ませ、こう言った。


「だっこ」

「へ?」

「お姫様抱っこ、してほしいのだ」


 謹聴していた観衆が、おおおおおーっとどよめいた。。


「どどどどどどどどどどど、どこまで運ぶの!?」


 それはもう寝室まで。

 慌てるニコラスの様子が楽しくてたまらない王女が、迂闊にも近寄ってきたニコラスの首に抱き着こうとしたその時である。

 雪が、降った。

 霜さえまだ降りていない時期に、王都に雪が降ったのである。その尋常ではない光景に、ニコラスも王女も我に返って辺りを見まわす。収穫祭の酒飲みどもの多くは雪見酒と洒落こんでいたが、遺跡探索者と官憲達はニコラス達の様子に息を飲み。 

 そして。

 誰かがある場所を指差した。豊かな実りを感謝して、神に踊りを捧げる壇上の中心。白い衣服に身を包んだ氷の貴公子が現れた。全ての視線を集めた【雪の王子】は優雅なポーズでニコラス達を見つめ、よく透き通った美しい声でこう叫んだ。


『ふとんが、ふっとんだー』


 ふっとんだー。

 ふっとんだー。

 ふっとんだー。

 ふっとんだー。


 全てが凍りついた。王都の全てが、一瞬にして。それはニコラスも、耳なが王女も例外ではない。雪の王子は華麗に跳躍すると、氷のロープで耳なが王女の身体を巻きつけて捕らえてしまう。


『耳なが王女よ。貴様に何の恨みもないが、我がハーレムの礎となっていただく!!!』


 高笑いと共に雪の王子は凍りついた王女を連れて去った。

 ニコラスを始めとする王都の民が我に返ったのは、それからしばらく後のことである。




◇◇◇




 昔々、北の果てに「雪の王子様」と呼ばれる魔人が住んでいた。

 雪の王子様と彼に賛同する魔人たちは、それなりに立派だった。彼らは畑を耕し、学問を探求し、獣を飼い慣らすことで不毛と呼ばれた大地に緑と生命を吹き込んだ。辛く困難で誰もが嫌がるような仕事でさえ率先して片付け、彼らは多くの尊敬を集めた。

 魔人は世界中を旅し、病や戦で両親を失った孤児(女の子限定)や、悪質な人買いに拘束された子供達(女の子限定)を集めては大切に育てていた。彼らは文字の読み書きに始まる学問を教え、生きていくための技術を教育し、家族や仲間の絆の大切さを説く。魔人の国に引き取られた子供たちは、ごく当然のように魔人たちを尊敬する。

 確かに、この魔人たちの行いは尊敬に値するだろう。

 引き取られた子供たちは、失った両親の幻影を、あるいは理想の両親の姿を魔人に見出すのは当たり前である。特に年頃になった娘たちが淡い恋心を魔人たちに対して抱くのも不思議ではない。

 が。


「なぜ『お兄ちゃん』と呼ばせるのだ?」


 誘拐された身でありながら、耳なが王女は国賓に等しい待遇を受けていた。シンプルながらも品の良い魔人の居城には、自発的に働いている沢山の女中がいた。彼女たちは自らを育ててくれた魔人への思慕と、僅かばかりの恩返しの気持ちを込めて魔人の城で働いているのだ。


「親代わりに育てているのだ。せめて『お父さま』と呼ばせるのが筋ではないのか」

『その呼び方には背徳的なものがある』


 それでは妹たちの教育に良くない。雪の王子様は至極真面目に言う。


『義理の兄妹が結ばれることに関しては比較的寛容な社会でも、義理の親子が結ばれることについては絶対的な禁忌を設けることが非常に多い』


 私は、そんな変態ではないのだよ。雪の王子様は言う。


『それに人間の妹たちは驚くほど早いうちに大人となってしまい、私のもとから巣立っていくのだ。もしも父親ならば、その悲しみで私は胸が引き裂かれてしまうだろう』


 雪の王子様の言葉に、周囲に控えていた女中たちが「そんなことないわお兄様!」「兄君のこと決して忘れないよ!」「おにいたまー」と騒ぎ出す。


「……やはり変態ではないのか?」

『究極の家族愛と呼んで欲しい』

「だが妹が好きなのだろう」

『ご飯3杯は堅いな』


 十分に変態ではないか。

 言葉には出さず王女は毒づいた。

 


 

 探索者ニコラスは北の果てに来ていた。

 行かねば後が怖いというのもあったが、それ以前に彼に逃げ場はなかった。己の義妹が引き起こした不始末というのは調査済みで、ついでにお仕置きも済ませている。耳なが王女は完全に被害者であり、彼女を救い出すのは『詐欺同然とはいえ一応は婚約者』『主導権握られっぱなしだけど将来を約束したことになっている相手』として当然の役目だと周囲が主張するのだ。


 無論、そういうのとは関係なしに救出する意思はあった。しかし耳なが王女が『本気』を出せば脱出するのはそれほど難しくないと考えてもいたので、焦燥感とかそういうものとは無縁だった。


「さて」


 目の前には完全武装の少女たち。

 十や二十ではきかない少女の群れを前に、ニコラスは己の剣を引き抜いた。




『ニコラス・ハワドが来たそうだ』


 午後の茶時。

 優雅な仕草で雪の王子様が告げた。いろんな意味で疲れきった耳なが王女は「ああ、そう」と投げやりな気持ちで受け答えする。


「この城も長くないな」

『冗談を』雪の王子様は笑う『奴程度の男など【病弱義妹百八軍】を前に萌え死ぬ――』


 城の外から爆音が轟いた。扉が開き、伝令の女中義妹が慌てて駆け込んでくる。


「あに様、【病弱義妹百八軍】アイデンティティ喪失……全滅しました!」

『ほほう、なかなかやるな。では【無尽蔵胃袋三十二羅妹】を向かわせ』


 爆音が続けざまに数度炸裂する。ちょっぴり黒焦げになった女中義妹がふらふらになりながら現れた。


「兄ちゃま、【無尽蔵胃袋三十二羅妹】【狂的科学十六妹将】【天然十二使妹】いずれも玉砕しました!」


 爆音は止まらない。

 雪の王子様の額より一筋の汗が流れ落ちる。あくまでも優雅に、そして耽美に。


「ニコラスは容赦しない性格だからな」


 そこがまたいいのだがと耳なが王女は少し頬を染める。


『まだだ、まだ終わらぬよ!』


 己の動揺を隠すべく声を上げる雪の王子様、しかしその声さえ震えていた。


『我らには【快活八妹衆】も【清純四天妹】も残っているのだ!』


 その叫びをかき消すかのようにひときわ大きな爆音が城を震わせ、不気味なほどの沈黙が生まれる。

 女中義妹は来ない。

 耳なが王女は茶を飲み、焼きたてのスコーンを一口かじった。


『……奴を、倒せたのか?』


 雪の王子様の問いには誰も答えない。耳なが王女は黙々とスコーンをかじるばかり。


『奴には、奴には萌えの心がインプットされていないのか!?』

「さあ」


 声がした。

 開け放たれた扉の先に、ニコラスがいた。まったく表情を変えず、扉を越え、雪の王子様の前に立つ。耽美な美しさを持つ雪の王子様の前ではかすんでしまうが、ニコラスもまたそれなりのものをもっていた。


『たとえ妹を愛でる心が無いとしても、女性に対して暴力を振るうとは男の風上にも置けぬ奴!』

「妹が過ちを犯せばしつけるのは当然」


 それに。

 ニコラスは不敵な笑みを浮かべると一気に踏み込み、雪の王子様の手を取って己の胸に押し当てた。


 ふにっ。

 ふにふにっ。

 ふにふにふにっ。


「……どお?」

『あるううううううっ!』


 思考が停止する。

 ふにふにっふにふににににににににににっ。 

 雪の王子様は凍りつき、耳なが王女が総毛立つ。ニコラスは、今度は王子様の手を己の股間に軽く押し付けた。


「ちなみに下はこんな感じ」

『ないいいいいいいいいっ! 男なのに、ないいいいいいいいっ!?』

「あにぃ、ボクが男の子だと誰が言ったんだい?」


 長いまつげ、ぬれた唇、細い首。小悪魔的な笑顔に雪の王子様は意識を失い、耳なが王女は絶叫した。


「ひいいいいいいいいいいいいっ!」


 そして静寂が訪れた。




『これでいいですか』


 小娘ニコラスの口から舌足らずな少女の声が出る。扉の影から「もういいよ」と声が聞こえると、小娘ニコラスは幾分縮んで紫髪の少女に姿を変えた。扉の影から現れたのはやはりニコラスその人で、彼は間違いなく男だった。


『にこらすは、へんそーもできるのにどーしてわたしにこんなかっこうさせたですか?』

「罰ゲーム」


 間髪いれずニコラスは言い、気絶した耳なが王女を抱えた。竜の少女は羨ましそうに耳なが王女を見ていたが『まあ、こんかいはおおめにみてやるです』と呟いた。


「今後こういう迂闊なことを企てないように」

『はあああい』

「企てたら【ファスナー下ろし】十日間だって、義父さん言ってたよ」

『ひやあああああああっ』


 かくして。

 北方に住まう魔人の王子はしばらくの間再起不能に陥った。

 しかしながら。


「……はうあっ」


 己の婚約者が実は女の子だったと誤解した耳なが王女は以後数ヶ月に渡って苦悩するのであったとさ。







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