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【歴史ランキング1位達成】 累計318万7千PV 僕の戦国時代  作者: 虫松
関ヶ原の戦い 中盤戦

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第六話 援軍が来ました。

西軍 本陣 笹尾山


僕と石田三成と島左近は、関ヶ原の戦い2日目に向け、

僕の本陣で作戦会議をしています。何とか1日目終了です。


「今は徹底防御策で、敵の大群をどうにか追い払っているようなもんだな。」


「殿、毛利輝元殿、小早川秀秋殿に使者を送り、明日の軍を動かさない

場合は、命令違反により何かしら処罰すべきかと。」


「まぁ、そうなんだが。東軍へ寝返りされても困るしな。

なんとも微妙なバランスだよな」


「バランス?殿の仰りたい事は、あまり厳しい命令をすると寝返りされる

との事でしょうが、我々は家康打倒に集まった義の集団でございます。その

ような事を恐れて命令を出せないようでは、西軍に勝ち目は御座いませんぞ!」

(殿は時々、南蛮の言葉を使われる)


(説教かよミッチー。ミッチーそれじゃ皆に嫌われちゃうよ。

義の軍団って正義とかの話だろうが、所詮烏合の衆である。

1枚岩ではない、独自の考えで動いています。

まぁ決断力あるんだろうけど、僕はちょー優柔不断ダメ男である)


「中田様のおっしゃる通り、現状を打開する策を講じるには、

何か勢いがないと難しいように思われます。」


「そうなんだよ。徳川秀忠の援軍38000人が来る前に勝負を決したいのだが」


そこへ、くノ一の部隊から報告がありました。

「小早川秀秋殿の軍勢が、南宮山より西へ移動準備を始めている模様です。」


「己!秀秋、報告もなく勝手に持ち場を離れるとは!殿、小僧(19歳)の

処分!如何いたしましょうか!」


「大谷吉継殿に小早川秀秋謀反の恐れありと伝言を伝えてくれ」

(うーん、小早川秀秋の軍勢15600人、大谷吉継2000人。

まともにやったら、明らかに勝ち目ない、歴史的にも負けてる。)


「宇喜多軍と中田軍の連合で迎え撃ちにするか」


「殿、今其々持ち場を離れますは、敵に隙を見せるようなもの。

西軍本陣は現兵力で何とか持ち堪えている状況でございます。」


(じゃあどうすりゃいいいいのよ!大谷軍見捨てるの?!


みんな言いたい放題言いやがって、


暫く籠城するのも手だな・・・援軍が来ちゃうから駄目だ)


僕が座椅子から後ろへ両腕を上げ背伸びした。後ろに誰かいるぞ?!


「立花宗茂、大津城(東軍 京極高次の城)攻略の為、関ヶ原の地に

到着が遅れて誠に申し訳なき候」


(来たぁああああああああ!ちょースーパー援軍来ました!

関ヶ原の戦いにもし立花宗茂が間に合っていたら。

西軍が勝利していたかもしれない、という人です)

夜襲で1日目伸ばしたので3日目参戦に間に合った!


「いゃーあ来てぅいくれてアリガタキソウロウ!」

嬉しさMAXハイテーション!これは嬉しい誤算。


「立花秘伝の鉄砲早込がお役に立てればいいのですが」


「今お着きになられてお疲れの中、誠に申し訳ないんですが、

北にある鈴鹿山にて、裏切り者小早川隊を横から成敗するために

伏兵をお願いします。」


「立花隊、奇襲は大得意戦法でございます。すぐ出陣しましょう」


(小早川秀秋)秀ちゃん謀反退治できる。僕は、地獄に仏にあったよう

とは、正にこの事だなとウキウキしていた。

明日には西軍総攻撃で勝利できるかも。

西軍に3000名の立花軍が追加されました。完全に反撃体制ですな。


まさか、この同時刻に徳川家康は

僕の息子のクーデターにより命を落としているなど僕は知る由もなかった。


◻︎◻︎◻︎


【鉄砲早込】戦法

鉄砲火薬を火薬と薬莢(やっきょう)を1弾丸として、竹筒にまとめ、

足軽の肩にかけさせ、鉄砲連射撃を可能にした。

通常の3倍で発射可能にしたと云われる。


立花宗茂(たちばな むねしげ)

朝鮮出兵で立花軍800人の兵で朝鮮2万2千人の

敵陣へ夜襲と火系により撃破。700の首を

上げた伝説の猛将。東の忠勝 西の宗茂と秀吉に称された。

また加藤清正に「日本軍第一の勇将」と絶賛された。


【立花宗茂 部下を大切にせよ】


常に兵士に対してえこひいきせず、

ひどい働きをさせず、慈悲を与え、

少々の過失は見逃し、国法に外れた者は、

その法によって対処せよ。


彼の養父 立花道雪は島津家と争った

猛将でした。彼は婿養子で迎えられました。

宗茂はどちらかというと戦略に長けていたようです。

部下思いの情の深い指揮官というイメージです。


余談ですが立花道雪の一人娘

誾千代姫こと、立花ぎん千代です。


彼女は男勝りの性格でした。こんな逸話があります。

秀吉に名護屋城に呼びだされ、手ごめになりそうになった時

付き人の女中に鉄砲を持たせ自らも武装して入城したそうです。

これには秀吉もビビって手を出せなかったそうな。


その誾千代姫も井戸へ自殺した説もあり可哀そうな姫様だった

かもしれません。



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