第四話 みんな頑張りました。
遠くの敵には弥助のノック、近くの敵には武蔵の豪速球による
バット&ピッチング作戦は、東軍の侵攻を抑える効果抜群であり
相手も騎馬突撃を止め攻めあぐねている感じであった。
「よーし、毛利軍と小早川軍へ【今こそ徳川軍へ総攻撃しろ】
と、のろしを上げろ!」
僕は兵に命じて南宮山に向け、のろしを上げた。
徳川軍の後ろから15000人の毛利軍と
15600人の小早川軍が一斉に襲いかかれば
徳川軍と東軍8万人は山に囲まれた関ヶ原の地に封鎖される事となる。
「殿、物見の報告によれば毛利軍、小早川軍動きませんなぁあああ!」
「うん、まぁそうだね」
「何故、今攻めれば西軍勝利間違いなし!の状況なのに
兵を動かさないのでしょうか?何故でしょう?!」
「弁当でも、喰ってるんだろ。」
「すぐに使者を送ります故、お怒りをお静めください。」
怒りを静めろと言った本人ミッチーが中田将軍の中で一番
顔面を強ばさせ、強い音で舌打ちをしました。
ちっ××ども××共が!(×には好きな汚い言葉をお入れください)
解かるよミッチー僕もある程度知っていたから怒らないけど。
知らずに、西軍を指揮してたら地団太踏んでいたことでしょう。
△△△△
2時間後、山を迂回して使いの者が戻ってきた。
△△△△
「申し上げます。小早川秀秋殿は具合が相当悪く
使者とお会いできないようです。赤痢かもしれません。」
(秀ちゃん仮病かよ!まぁまだ裏切らないだけましか。)
「毛利輝元殿は弁当を食べているので、兵を動かせないようです」
(ですよねぇー正月とかの五段重ねの弁当なんだよ。
きっと中身もすげぇ―豪華で海老とか鯛とか金粉とか入っていて
黒い漆塗りの弁当箱だよ。)
「殿!なんでそんなに落ち着いてられるのですか!、由々しきことですぞ!
こんな話ありますか!」
(ごめんねミッチー未来の歴史の教科書で見ちゃった)
その後度々、徳川軍へ進軍せよと、のろしを上げたが
毛利軍、小早川軍の軍旗は風にはなびいていたものの
軍はピクリとも動かなかった。
(動かざる事 山の如し ちょっとは動いてよ
西軍は戦参加軍が少ない兵ながらも東軍の当初の勢いを止め
若干有利な状況であった。)
報告によりますと、
明石軍と福島軍の戦いなどでは
明石全登のキリスト教徒部隊が槍突撃を繰り返し
福島の進軍をくい止めた。
また大谷吉継も、2000人の兵ながら
兵力三倍の藤堂高虎隊、京極高知隊を相手に奮闘。
長宗我部軍もやる気を出していただいたようで
同時に攻撃参加。東軍を前線より追い返した。
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西軍と東軍の関ヶ原の戦い1日目は日没とともに終了した。
陣の前にある、僕の兵士の遺体と弥助の1000本ノック
と武蔵がピッチングした石ころの回収をみんなで始めました。
思い込んだら〜試練のフンフンフー♫
野球部かよ!というツッコミを自分で入れました。誰も解らない。
中田軍、夕日をバックに自軍と敵軍の死体回収です。
「おぉおおおええええぇー」
山の上から見てるとは云えグロイ、グロすぎる。
本多忠勝 鬼ィ様に斬首された中田軍の首と
胴体の山です。本多先生の無双大活躍
により中田軍は
500名以上の死傷者を出した。
(味方になれば千人力ですが、敵になればまさに地獄の鬼です。)
僕は明日の戦いに向け自陣で次なる作戦を考え始めた。




