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サウザンド ローズ ~転生侍女は、推しカプの尊さを語りたい~【番外編16「『時のはざま書店』にようこそ」完結☆】  作者: 壱邑なお


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3章エピローグ

 そして昼食の前、一旦戻った奥方の間に、執事のミスター・アンダーソンが、銀盆に乗せて来たのは、2通の電報。


 1通はウィルフレッド様から、シャーロット様(あて)

「お父様はすっかり、お元気になられたんですって――本当によかったわ! ウィルは明後日、戻られるそうよ」

 ほんわり頬を染めてはずんだ声を上げる、愛らしいお嬢様を、ほっこり堪能たんのうしていると

「こちらは、ユナさんあてです」

 もう1通の電報を、手渡された。



『前世でも転生してからも――電報(もら)ったのなんて、初めて!』

 わくわくしながら、電文がられた、白い用紙を開くと――ミックから

『AR対策は成功した? お土産、楽しみにしてて』

 と、まるで暗号みたいな、短いメッセージが。


『AR』……?

 あっ! 『悪役令嬢』のことか―‼


 心配してくれてたんだ……。

 ほっこり――ミックの優しさが、胸にしみて行く。


 大丈夫、大成功だよ!

 お土産って……『干物』ゲット⁉ やったーっ!



 にまにま、ひそかに浮かれていると

 こほん……軽く咳払せきばらいした、ミスター・アンダーソンから

「お返事、なさいますか?」

 とたずねられた。

「いえ、大丈夫です!」


 明後日には会えるし、こんな事で執事さんのお手を、わずらわせるなんて――と、きっぱり断ったら

「シャーロット様のお返事と、一緒に手配しますから、手間にはなりません……ぜひミックに、お返事を!」

 と何故なぜか、ぐいぐい進めてくる。

「そうですか? それでは……」

 うーむと少し考えて、書いたメモを渡した。


「『大成功! 焚火たきびの準備をして、待ってる』……? 本当にこちらで、よろしいんですか?」

「はい! お願いします!」

 干物を焼く時は、匂い対策が大事だから……やっぱ、外で焚火たきびだよね! 

 確か裏庭の隅に、レンガが積まれた、良さげな場所もあったし。

 ジェラルド様や、エマとジェインと……様子見て、アナベラとベティも誘って。

 お嬢様も魚介類は、お好きだから――気に入って頂けるといいな♪


 にんまり『干物パーティー』に、思いをせていると、

「強く生きなさい……ミック」

 ミスター・アンダーソンがなぜか、ため息交じりに、つぶやく声が聴こえた。



 『AR問題』も無事解決したし、ウィルフレッド様も明後日戻られるし、ウェディングドレスの仮縫いも進んでいるし――これはもう、結婚式まで、秒読み段階と言っても、過言かごんでは……

 待って、


(ご一緒に! せーの)『あと1人、攻略対象者が……‼』



 それはまた、次の機会に。




(ユナの日記より)


3章完結しました。

ブックマークやいいね、評価や感想をくださった方、足を運んでくださった方、心から感謝いたします。

少しでも楽しんで頂けましたら、嬉しいです♪


ただ今4章を、ぐりぐり脳内で、練っている最中です。

『続きが気になる』『読んでみてもいいよ』と思ってくださった方、

ブックマークや、本編の下にあります☆☆☆☆☆から、評価を入れて頂けると、パワーになって――今回もまた、練る速度が、倍速になります!

よろしくお願いいたします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 3章読み終わりました! 悪役令嬢アナベラちゃん、めちゃくちゃ可愛い子ですね。 シャーロットと仲良くなって安心しました。 仲のいい姉妹みたいな関係になりそうですね。
[一言] ここまで読ませて頂きました! 本当にほんわりしてかわいいお話でとても癒されます〜! アナベラちゃん編も怖い騒動が起きるのではないかとソワソワしながら読み進めていたら、かわいい子が出てきてすっ…
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