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第十六話 いのう の たたかい 2

いつも拙作をお読み頂きありがとうございます。

この度ジャンル別歴史(文芸)の月間1位を頂けました。

これも皆様の温かい応援のお陰です。まだまだ先の長い作品ではありますが、今後とも宜しくお願い致します<(_ _)>

時は少し遡り、信長軍本陣。

信長たちは伝令から戦の状況を聞き取っていた。


「戦況はどうなっている?」


「柴田軍方面ですが、佐久間(さくま)大学介(だいがくのすけ)盛重(もりしげ)佐久間(さくま)半羽介(はばのすけ)信盛のぶもり両隊は左右に展開し挟撃の構え、佐々(さっさ)孫介( まごすけ)成経(なりつね)丹羽(にわ)五郎左衛門尉ごろうざえもんのじょう長秀(ながひで)両隊は正面に展開し、柴田軍と拮抗しております。」


「林軍方面はどうなっている?」


「はっ、柳隊が鉄砲隊を用いて敵先鋒を殲滅、その後(やなぎ)藤十郎(とうじゅうろう)信晃(のぶあき)殿自ら先陣を切り、現在敵本陣深くまで詰め寄っているようです」


敵兵を殲滅と聞いて本陣にいる面々がざわめき立つ。通常の戦で片方の先鋒だけが全滅することは極めて稀で、それを成し遂げた柳隊の戦術に皆興味津々だった。


「鉄砲隊で敵先鋒を全滅?高々50と少しの鉄砲隊でか?」


「はっ、なんでも、三段撃ちという戦術を取ったとか…」


「先程の絶え間ない銃声はそれか。そういえば三月程前に藤十郎が伊賀守(一巴)を借りたいと言ってきたが、その為であったか。うむ、あとで委細報告するように藤十郎が戻ったら伝えておけ」


信長はニヤニヤとしながら藤十郎への伝令を命じる。


「それよりも、先程柳殿自ら敵陣に切り込んだと言ったな?武者大将が先鋒を務めてどうするのだ?」


「いやいや、造酒丞(みきのじょう)殿。藤十郎殿が先の下津(おりつ)の戦で単身400の敵軍を下したのをご存じでないか?あの時も100近い敵を一人で討ち取っているのですぞ。恐らくそれが一番勝ちに近いと踏んでいるのであろう」


「なんと、あれは眉唾物だと思っていたが、三左衛門殿が言うのなら真であったのか…しかしそうすると柳殿の隊にいる者は戦功が上げにくくて大変だろうなぁ」


「そこは今後の戦で学んでいくところでしょう」


信晃をよく知る者は訳知り顔でそうでない者に語り、そうでない者は一度信晃と話をしてみる、あわよくば手合わせをしてみようと心に決めるのであった。




そうして少し場の空気が緩んだところに、またしても伝令が入ってくる。しかし先程とは違い柳軍の活躍に沸く面々に冷や水を浴びせるには十分な報告であった。


「報告します!柴田(しばた)権六郎(ごんろくろう)勝家(かついえ)によって佐々(さっさ)孫介( まごすけ)成経(なりつね)殿が討ち死に!丹羽にわ五郎左衛門尉ごろうざえもんのじょう長秀(ながひで)殿が必死に抑えていますが、柴田軍本隊の勢い激しく、破られるのは時間の問題かと!」


「あ、兄上が死んだ…?」


成政は呆然とする。小豆坂の戦いでは七本槍に数えられた兄が討ち取られた事が受け入れられないようであった。


「五郎左が抜かれればあとはこの本陣のみだ!皆の者、襲撃に備えよ!」


そう信長が告げ、一同の気が引き締まったタイミングで、大鬼が現れた。








〜side 柴田勝家〜


此度の戦の原因は何だったか。


三郎様が信秀様の位牌に抹香を投げつけた事か、それとも日頃の行いから連枝衆の中でも味方が少なく孤立しつつあったからか、もう確かな原因は思い出せない。


ただ三郎様よりも勘十郎様の方が織田弾正忠家の頭領の器であると感じさせるだけの何かがあったのだ。


その何かがあったからこそ、兄弟同士の戦で兵力に倍近い差が生まれているのである。


佐久間家や佐々家が三郎様についたのは予想外であったが、武将の質が低すぎる。


先程の佐々孫介しかり丹羽の小僧しかり、この柴田一人止められぬ様ではこの先の動乱を生きて行けるのか。




そんなことを考えながら敵兵を切り捨てていると三郎様の本陣はもう目と鼻の先であった。


「権六郎か」


「三郎様、ここまでにございます。」


勝家が本陣の面々を睥睨するが、以前程の怯えが見えない。


「柴田権六郎殿!俺の名前は佐々(さっさ)内蔵助(くらのすけ)成政(なりまさ)!兄上の敵討ちをさせて頂く!」


「孫介の弟か。その気概や良し!来るが良い!」


そう言うと内蔵助が槍を構えて踏み込んでくる。良い踏み込みだが、この鬼柴田には届かぬ。


「ぬぅん!」


ガッ


「ぐあぁぁぁっ!」


儂の振るう槍を己の槍で何とか受けた内蔵助であったが、そのまま本陣の壁面に叩き付けられて気絶してしまった。

今の一撃を受けられるだけの反応は兄の孫介よりマシだが、それでも一撃で戦線離脱とはまだまだ修練が足りん!


「内蔵助殿!?くっ、俺の名は前田(まえだ)又左衛門(またざえもん)利家(としいえ)!いざ尋常に勝負!」


「某の名は(もり)三左衛門(さんざえもん)可成(よしなり)!ここは通さぬ!」


「我が名は織田(おだ)造酒丞(みきのじょう)信房(のぶふさ)!小豆坂七本槍の槍捌き、味わってみよ!」


「ふん、三対一だろうが!」


造酒丞は言うに及ばず森三左衛門、前田又左衛門の槍捌きも舌を巻くものであった。その技術は他の者を圧倒しておりこの戦いにて初めて味わわされる苦戦であった。


互いの息を合わせ、誰かの攻撃を受けると必ず他の攻撃が死角からか、受けられない角度から飛んでくる。


だが根本的な力が足りておらぬ。こやつらの全力の一撃も儂の七割程度の力で押し返せる。打ち合いを重ねる程に三人とも玉のような汗を撒き散らし、その一撃の速度が遅くなっていく。


幾度目の打ち合いだっただろうか、三左衛門の槍を弾き飛ばし、造酒丞の槍がへし折れ二人とも膝を着く。


「三左衛門、造酒丞、見事な槍捌きであった!が、儂を倒すには至らなかったな!」


そう言うと二人は膝をついたまま口惜しげに儂を見上げてくるが、立ち上がる気力はないようだ。


「俺はまだやれるぞ!」


「ふん、又左衛門と言ったか。その若さでこの槍捌きは見事の一言に尽きるが、一人ではなぁ!」


儂の槍の一突きに対し、又左衛門は体を捻ることで何とか躱したが、体勢を崩したところへの薙ぎ払いの追い打ちを避けることも受けることも適わず、佐々の小僧と同じ運命を辿る。


三人を退けた儂の前に立ちはだかる者はいなかった。いや池田の倅もいたが、物の数にも入らん。

そのまま殴り飛ばして進路上から退かす。甲賀に連なる者とはいえ、所詮忍びの者は一騎討ちには向かぬ。


他の小姓や馬廻りは腰が引けており向かってくる気配はない。


「三郎様、せめて勘十郎様と同等の器があれば儂もこんなことはしなくて済んだものを。尾張の為、ここで死んでくだされ」


そう儂が言うと、三郎様は体を震わせ、顔を真っ赤にさせる。


「こんの、たわけ者があぁ!」


そうして発せられたのは尋常ではない声量の怒鳴りだった。その覇気に思わず儂の足が退がり、冷や汗が流れる。

配下の者どもは腰が抜けたのか座り込んでいる。

三郎様はゆらりと立ち上がり、畏れを抱く我らに言葉を重ねてくる。


「勘十郎が頭領の器だと!?確かに平時であればそう見えような!だがこれからの世の中、今川や武田、斎藤のような強者相手では彼奴など赤子の手を捻るようなものだ!尾張は近々滅ぶことになるぞ!」


「ぐぬぅっ!」


空気が震えるほどの威であった。儂は今まで三郎様という人物を見誤っていたのか。確かに勘十郎様は荒事に向いているとは言わない。だが、そこは儂や周囲の人間が補佐をしていけば良いと思っていた。

だが三郎様はどうだ?大うつけと言われていた頃の面影は微塵も見えず、儂を声だけで退かせている。この武威は付け焼き刃で身につくものではない。


「だが、儂も既に退けぬところまで来ておるのだ!三郎様、お覚悟めされい!」


太刀を抜き、三郎様目掛けて振り下ろす。

だが、その最中でも三郎様は確りとこちらを見据え決して目を逸すことはなかった。


信秀様、この罪はあの世で詫びさせて頂く!








〜side 柳藤十郎〜


あっぶねぇ!あと一歩遅れていたら信長の首は胴体とおさらばしていただろう。

それくらいギリギリのタイミングだった!


「三郎様!せめて抵抗くらいして下さいよ!俺が間に合わなかったら死んでましたよ!?」


「その時はその程度の男だったと言うことよ」


「だあぁ!基本繊細なくせに妙なところで肝が座ってやがる!」


ニヤリと笑う信長に俺が悪態をつくと、太刀を振り下ろしていた、いかにもお偉方という格好の武将が額に汗を浮かべながら問いかけてくる。


「貴様…!この儂が押し込めないとは、何者だ!?」


そう問う武将に、俺は太刀を振り払い吹き飛ばすことで距離を離すとその問いに答える。


「俺は織田弾正忠(だんじょうのちゅう)家小姓、柳藤十郎信晃だ。その兜の前立て、あんたが柴田権六郎勝家か」



〜ステータス〜

名前:柴田(しばた)権六郎(ごんろくろう)勝家(かついえ)

レベル:20

年齢:34

所属:織田弾正忠(だんじょうのちゅう)

職業:家老

称号:鬼柴田

状態:健康

体力:78/80

気力:56/70

妖力:-

力 :30(29+1)

頑強:33(24+9)

敏捷:12

器用:14

知力:13

精神:16

幸運:12

忠誠:92

技術:槍術、剣術(太刀)


〜装備〜

主武器:長槍・和泉守兼定(攻撃力5+1)

副武器:和泉守兼定(攻撃力4+1)

頭:鬼柴田の天衝(てんつき)兜(力+1、頑強+3)

胴:丸に二つ雁金(ふたつかりがね)の仏胴(頑強+4)

腕:鬼柴田の篠籠手(頑強+3)

腰:鬼柴田の佩楯(頑強+3)

脚:鬼柴田の篠脛当て(頑強+4)

装飾品1:なし

装飾品2:なし



つっよ!!今まで出会った武将の中でもぶっちぎりの力と頑強のステータスだ!

これはみんなやられてしまっても仕方ないかもな。


俺が柴田勝家のステータスに驚愕していると、彼は


「いかにも、しかし貴様どこに潜んでいた…?」


「ん?あぁ、さっきまで林軍の本陣までもう少しの場所にいたんだけどな、三郎様の怒鳴り声が聞こえてすっ飛んで来たってわけよ」


「美作守の手前からだと?戯けた事を。ここからでは五町(約550m)はあろう。それを三郎様の声を聞いてから来たとは、小姓のくせに算術も出来ぬか」


「ま、信じる信じないはあんたの勝手だが、俺がここにいる以上、三郎様に指一本触れられると思うなよ?」


「ほざけぇ!」


突き出された槍の穂先を俺は太刀で斬り飛ばす。


「ぬぅ!?小癪なぁ!」


即座に槍を捨てて太刀で斬りかかってくるが、俺はそれを軽々と避ける。


「おおぉぉぉおおぉぉぉっ!」


柴田勝家の雄叫びと共に暴風のような剣撃の嵐が俺に見舞うが、その尽くを俺は避ける。


「何故だ!?何故当たらぬ!?」


「簡単な事だよ。あんたの剣筋は俺には全て見えている。見えていれば避けるのは容易い。そして…」


俺は振り下ろされた太刀を掴み、"回し蹴り"を放つ。


「これで終わりだ」


直撃を受けた柴田勝家の身体が後ろにずり下がるが、まだ立っている。

吹き飛ばなかった事に俺は驚きながらも動きを止めず、"回し蹴り"の回転に逆らわずに連続して後ろ回し蹴りを放つ。


「ぐああぁぁぁっ!」


足裏の感触から相手の鎧が割れたのがわかった。今度こそ柴田勝家が吹き飛んでいく。




信長が倒れたまま動かない勝家に近づいていく。他に動ける者がいないので、仕方がなく俺が護衛として信長についていく。

そして信長は勝家の側にしゃがみ込んで声をかけた。


「ぐぐっ…三郎様…」


「権六郎、俺一人では天下どころか尾張一国ですら統べることは難しいだろう。だがこうして俺に従う者がいて、その者の助けにより俺はこの先の未来を見る資格を得るのだ。勘十郎にはお主や新五郎(林秀貞)がおる。だからこうして俺に反旗を翻し、尾張を手に入れようとしているのだろう。だが彼奴がその事をお主らに感謝したことはあるか?ないであろう?配下の者の有り難みをわからぬ者に一国の主、天下を望むなど身の程知らずもいいところよ」


その信長の言葉を聞いて勝家は目を見開き、身体を震わせる。


「権六郎よ、俺は今から勘十郎を討つ。その後どうするかを良く考えよ」


信長はそう言うと混乱している本陣をまとめる為に立ち上がる。そして本陣の方を見ながら勝家に対して最後の言葉をかけた。


「一つ言っておこう。俺にはお主の力が必要だ」


そう言って今度こそ立ち去っていった。

勝家は滂沱のような涙を流し、後悔の念を吐き出す。


「だが儂は既に三郎様に反旗を翻し、あまつさえ命を取るところであった…そんな儂が今更…」


そこで勝家は言葉を詰まらせて嗚咽を漏らし始めた。

そのまま立ち去ることもできたが、俺は俺の持論を勝家に話す事に決めた。救いの手を差し伸べられたのに、それを跳ね除け後悔の念に没することにイライラしたのだ。

別に俺の言葉をどう受け取るかは彼の勝手だし、この行動は俺の自己満足だ。


「なぁ権六郎殿、人間生きていれば間違えることもある。それを悔いながら死んでいく人間もたくさんいるだろう。でもあんたは今生きていて三郎様に必要だと言ってもらったんだ。間違いを悔いて死ぬのではなく、それを正して望まれたようにするのがあんたにできる事なんじゃないのか?」


俺の言葉を聞くと勝家は憚ることなく号泣し、俺は静かにそこから立ち去ったのだった。








信長の元に帰ると、気絶していた者たちは介抱され、本陣は落ち着きを取り戻しつつあった。


「して、藤十郎。お主、自らの隊はどうしたのだ?」


「あぁ、うちには優秀な補佐がいますからね。主君の危機に少しの間だけ場を任せてきたんですよ」


そう嘯くと信長はふっ、と笑う。


「そうか、大儀であった。ここはもう良い。美作守の首を取ってこい」


「美作守は生かしておかなくて良いので?」


「良い。あれは心底俺を嫌っているでな。権六郎のようにはいかんだろう」


「承知つかまつりました。ご期待に添えるようすぐに戻ってきますよ」


そう言って戦場に戻った俺は、騎馬隊や利定くんたちと合流すると電光石火の勢いで林軍本陣に辿り着き、(はやし)美作守(みまさかのかみ)通具(みちとも)の首級を上げるのであった。




この戦いで雌雄は決した。柴田勝家が降伏、林通具が討ち死にした達成軍は末森城に立て篭もるも、あえなく陥落し、弾正忠家の家督争いはここに決着となったのだった。








のぶあき は いのうのたたかい に しょうりした!


〜ステータス〜

名前:柳藤十郎信晃

レベル:19 (352/1900) ↑1

年齢:22

所属:織田弾正忠(だんじょうのちゅう)

職業:側仕え/小姓

称号:急成長

状態:健康

体力:180/180 ↑10

気力:180/180 ↑10

妖力:-

力 :68(52+16) ↑3

頑強:56(46+10) ↑3

敏捷:48(47+1) ↑4

器用:53(46+7) ↑4

知力:48 ↑3

精神:52(49+3) ↑4

幸運:41(35+6) ↑2

忠誠:95

技術:剣術(全般)、槍術、無手格闘術、忍術(刀)、斧術、体術、急所突き、投擲術、解体、隠密、気配察知、夜目

必殺技:剣術 / 二連撃 ★★★★★、回転斬り ★★★★★、圧し切り ★★☆☆☆

槍術 / 二連突き ★★★☆☆

無手格闘術 / 正拳突き ★★★★☆、回し蹴り ★★★★★、後ろ回し蹴り ☆☆☆☆☆

忍術 / 鎧貫き ★★☆☆☆

斧術 / 兜割り ★★☆☆☆


〜装備〜

主武器:無銘・直江志津兼近(攻撃力4+2)

副武器:忍刀・無銘(攻撃力2+1)

頭:鉢金(頑強+1)

胴:桶川胴(頑強+3)

腕:籠手(頑強+2)

腰:佩楯(頑強+2)

脚:脛当て(頑強+2)

装飾品1:市のお守り(幸運+5)

装飾品2:ウサギの後ろ脚(幸運+1)

稲生の戦い、これにて決着です!


恒興さん、ワンパンでやられるの巻。

でもまだいいね!林通具なんてダイジェストでやられちゃったもんね!まだマシまだマシ_(:3」 ∠)_


勝家さんは織田弾正忠家の中ではぶっちぎりで強かったですが、主人公の前では子ども扱いですね。

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― 新着の感想 ―
[一言] 司馬史観的なコピペ何だろうが、史観はそうは成らんやろと思う民だからギャグ過ぎるとしか(三段撃ちとか戦術と練度が組み合わされないとDPS下がるだけのアホな所業な訳だし… ただ貴重な戦国系なので…
[一言] 柴田勝家といえば、戦国無双ってゲームの無限城でお市さまぁぁあ(ハート)と叫びながら追いかけてくる勝家を、ヒゲダルマいやぁぁぁあ!って叫ぶお市ちゃん守りながらぶっ飛ばすイベントしか思い出せない…
[一言] 以前、TRPGのキャラクターが戦国時代に飛ばされて人外の力で戦う話を読んだことがありますが、この手の話はあまり出てこないので、この先が楽しみになっています。 主人公には是非、あまり自重しない…
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