第27話 「虚無ノ塔での決戦ーー前編!」
*この作品には…過度な飲酒描写と喫煙描写が含まれていますので、
苦手な方は ブラウザバックして下さい(震え声)作品中の行為や行動について
よい子の成年は絶対真似しないでください(注意喚起感)
なお、お酒とたばこは20歳になってから…容量・用法を守って
正しく摂取してください(未成年への注意喚起感)
──一方その頃。
“虚無ノ塔”の最上部にて──
玉座に座すは、漆黒のマントを羽織りし魔族の頂点。
その姿、美しく、気高く、冷酷で──そして、どこか拗らせていた。
だが今、その赤い瞳には熱が宿っていた。
魔王はふと立ち上がり、虚空を見つめながら、愛おしげに呟く。
魔王「……ロイドちゃんの気配……間違いない。あの子……また一段、変態度を上げたわね♡」
魔王「ふふ……会うたびに進化していくなんて……なんて素敵な羞恥成長曲線……最高だわ♡」
クロノ「……」
(また始まった……そして“ロイドちゃん”呼び……。)
魔王「……クロノ。何か動きは?」
クロノ「はっ」
ひざまずく銀髪の軍服男、魔王の筆頭秘書官──クロノ。
無表情、冷静沈着、職務に忠実。だが主の“趣味”についてだけは、毎度心の中で静かに泣いている。
クロノ「ルクス王国方面より、“異常高濃度羞恥反応”を観測。おそらく、“変態勇者”が動き始めたものと推察されます」
魔王「ふふ……来たか。ロイドちゃんが、ついにこの塔へ……♡」
魔王は足早に玉座から降り、長いマントをひるがえしながら、バルコニーへと向かった。
風が巻き起こる高所から、遥か下方の地平線を見つめ、その先にいる“彼”を感じ取る。
魔王「ロイドちゃん……♡もうすぐ、会えるのね……っ」
魔王「くっ……この想い……抑えきれない……!今すぐ抱きしめたい、変態としてッ!!」
クロノ(……そろそろ精神的にこちらが限界です。どこかに避難したい…やっぱり転職しようかな…)
魔王「急ぎなさい、クロノ。塔内の羞恥圧をさらに高めて。ロイドちゃんの変態力が完全に開花する空間を──完璧に整えておいて!」
クロノ「……了解しました」
(これだからブラックなんだよこの職場…でも、給料はいいからなぁ…)
魔王はバルコニーの欄干に身を預けながら、蕩けたような目で微笑んだ。
魔王「ロイドちゃん……あと少し、ほんの少しで……私の“羞恥の玉座”に辿り着く……♡
今度こそ……一緒に、この世の常識を壊しましょう……♡♡」
──虚無ノ塔、その頂より。
“最強にして最変”の魔王が、ただ一人の変態勇者の来訪を、心の底から──今か今かと待ち望んでいた。
──その頃。
羞恥の嵐を巻き起こしながら──
“羞恥キャリッジ”はとうとう目的地へと辿り着いた。
\ギィィィィ……ガシャァァァン!!/
ブリーフ型ホイールを軋ませながら、キャリッジが停止する。
車体の装飾には、なぜか「祝☆完全変態勇者爆誕」の横断幕が揺れていた。
──その頃。
羞恥の嵐を巻き起こしながら、“羞恥キャリッジ”は
全ブリーフターボを稼働させ、ありえない猛スピードで爆走していた。
ロイド「無理無理無理ィィィ!!速すぎだろこのブリーフ馬車ァァァ!!!」
マリス「座席ブリーフの弾力で逆にお尻が跳ねるんだよォォォ!!」
コト「拙者、上下左右に羞恥で揺られて脳がふんどし状態でござる!!」
リリィ「羞恥ジェット♡風圧が……衣装に……♡♡」
リー・アル「シャッチョサン♡目ん玉ひっくり返ってるアル♡」
そして──
\ギィィィィ……バキィィィィン!!!!/
羞恥キャリッジ、謎の急停止!!
ロイド「やべっ、止ま──」
\ビョーン♡/
ロイドたちはキャリッジからブリーフ状の射出座席ごと
全員まとめて放り出された!
ロイド「ぎゃああああああああああ!!!」
マリス「うおぉぉぉおおおおおッ!?!?」
コト「また宙に浮いたでござるぅぅぅぅぅッ!!!」
リリィ「羞恥の空中ダイブですわ♡♡」
ポフッ!と音を立てて着地した彼らの目の前にそびえるのは──
虚無ノ塔。
空を裂き、雲を穿ち、
常識を撲殺するような威圧感を放つ、漆黒の禍々しき塔。
それが、“布絶滅構造”を持つ最終舞台──虚無ノ塔であった。
そして、その異様な空気の中にさらに異様な存在が立っていた。
漆黒のボンテージ、羽飾りつきのガーター、ハイヒール、
布面積ギリギリのマントを翻す──羞恥限界突破の女性騎士!
谷間を強調するプレートアーマー。なのに前開き。
近衛騎士「変態勇者殿!無事到着、おめでとうございますッ♡」
ロイド「あらためて恰好見たが…格好がアレすぎて何ひとつ入ってこねぇぇぇ!!」
マリス「すごいな……攻撃力より羞恥力に全振りしてる感あるぞ」
コト「完全に布の意思を捨てたでござる……いや、布が逃げたでござるか?」
リリィ「この空間、完璧ですわ♡羞恥と露出が溶け合っております♡」
リー・アル「わたしより派手な変態衣装着てるヤツ、初めて見たアル……嫉妬するアル♡」
近衛騎士「皆さま、どうか心して進軍を──!
塔内は“羞恥圧”が極限に達しており……下着が意志を持ち、侵入者に襲いかかってくることもございます!」
ロイド「え!?ちょっ、下着が襲ってくんの!?俺たち布と戦うの!?…ちょっと待て!?下着仲間になるRPGなの!?!?」
マリス「やだ……俺のブリーフ、名前ついちゃいそう……」
コト「おいら、ふんどしと意思疎通できる気がしてきたでござる……」
リリィ「わたくしのガーターも、そろそろ語り出しそうですわ♡」
ロイド「だぁぁああもう!!誰か常識を持ってきてくれ!!布でもいいから!!」
近衛騎士「残念ながら、我々近衛は“布耐性”が低く……塔内には入れません。
ですが!この地より、皆さまの勇姿を見届けさせていただきます!羞恥を超えし者たちよ、”変態の未来”は貴殿らに託されましたッ!!」
ロイド「いやいやいや、ちょっと待て!?無理だって!?”心の準備”も”変態になる覚悟”もまだできてないのに!」
マリス「俺も!こんな姿で入るとか!マジで無理!!」
コト「拙者もこの恰好での心の準備ができてないでござる……」
リリィ「この高まり……たまらないですけれど♡……一歩が出ませんわ♡」(タバコをふかしながら)
ロイド「な!?ほら見ろ!?全員行きたくないオーラ(若干1名を除く)出してるし!!このまま帰ろう!?な!?」
リー・アル「……フッ、しょうがないアルね……」
そう言うと、リー・アルは懐からロイドの変身ブレスレットにスッと手をかざした。
ロイド「ちょ、ちょっと待て!?お前それは反──」
ビリビリビリビリッ!!
ロイド「ぎゃあああああああああああああ!!?!?!??」
雷のような電撃がロイドの全身を包み、その勢いのまま彼は塔の門を突き破った!
マリス「わーっ!?ロイド!?てめぇ!なにしてんだ!!」
コト「強制インしたでござる!?」
リリィ「すてき♡いきなり羞恥MAXですわ♡」
リー・アルはにっこりと微笑みながら、ロイドのブレスレットからパチパチとまだ残る電気を指先でつまんで見せた。
リー・アル「……さて、残る皆も突入準備するアル♡」
マリス「いや、待て待て!俺たちはまだ心の準備が──」
リー・アル「女王様の“布なき理想”……その遺志、継ぐのはわたしの役目アル♡
だから……みんなにも、突撃してもらうアルよ♡」
そう言うや否や、リー・アルはブレスレットに指をかざし、淡く放電する電撃を見せびらかすように突きつけた。
リー・アル「逆らうと──”全員”ビリビリ追加オプション発動アル♡♡」
マリス「……脅迫かよぉぉぉ!!!」
コト「拙者のふんどしが戦慄してるでござる!!」
リリィ「わたくし、電撃にときめく属性は持ち合わせておりませんのよ♡!?」
リー・アル「シャッチョサン♡“変態は止まらない”って、昔から決まってるアルよ♡
さあ──羞恥は進むのみアルッ!!」
マリス「くっ……わかったよ……やればいいんだろ!?やればッ!!」
コト「布の道、ここに極まれりでござる……!」
リリィ「羞恥は、逃げるものではなく……着こなすもの……♡」
──そんな圧倒的羞恥空間の出迎えと、電撃による強制突撃を経て──
ロイドたちは──虚無ノ塔へと、とうとう足を踏み入れていった。
背後では、近衛騎士が”装備を脱ぎ”騎士の敬礼で見送っていた──
布なき勇者たちの、華麗なる羞恥行進が今(物理的かつ一方的に)始まったのであった。




