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第14話 「ついに動く黒い影…変態危うし 前編」

*この作品には…過度な飲酒描写と喫煙描写が含まれていますので、

苦手な方は ブラウザバックして下さい(震え声)作品中の行為や行動について

よい子の成年は絶対真似しないでください(注意喚起感)

なお、お酒とたばこは20歳になってから…容量・用法を守って

正しく摂取してください(未成年への注意喚起感)

──魔界。

重厚な黒石と紅蓮の炎に包まれた城の玉座の間には、絶対的な静けさが広がっていた。

玉座に座すは、漆黒のマントを羽織りし魔族の頂点。

その姿、美しく、気高く、冷酷で──そして、どこか拗らせていた。

魔王「……クロノ。何か動きは?」

クロノ「はっ」

ひざまずく影。

それは魔王の筆頭秘書官にして側近、銀髪の軍服男──クロノ。

無表情、冷静沈着、職務に忠実。

だが、主の“趣味”についてだけは、毎度心の中で静かに泣いている。

クロノ「東の辺境より、“灰翼の尖兵”リーダーからの魂の報告が届きました」

魔王「ふむ。で、敵はどのような存在だった?」

クロノ「……敵対者は、スカートにヒール、網タイツ装備……変態です」

魔王「…………」

クロノ「(……あっ、しまった。今の言い方、絶対引っかかる)」

魔王「……変態、だと?」

クロノ「……はい。記録によれば、戦闘中にスカートの中から武器を取り出し、

星柄のパンティを装備──さらに“月に代わってお仕置きよ”と発言しております」

魔王「──ッ!!」

魔王がガバァッと立ち上がる。瞳が怪しく燃える。

クロノ(やっぱり反応したーーーーッ!!)

魔王「……思い出す。あの姿……あの言葉……あの勇気パンティ……!」

クロノ「(何を“勇気”と呼んでるんですか!?)」


──数百年前。

魔王がまだ若く、地上の勇者たちと幾度も戦っていた時代。

その中で、たったひとりだけ、彼女の心をざわつかせた存在がいた。

──変態勇者。

スカートをひるがえし、風にパンティをなびかせながら登場し、

堂々と名乗りを上げたその男。

『──月に代わってお仕置きよっ☆』

──そして、本当に強かった。

魔王「愚かで、滑稽で、だが……まばゆいほど真っ直ぐで、私は……

あの変態に……**初めて“胸を撃ち抜かれた”**のだ……」

クロノ「(違う意味で胸を撃ち抜かれてる気がしてならない……)」

魔王「そして今また現れた──新たな変態。

いや、“変態勇者ロイド”……!」

クロノ「……まさか、再来だと?」

魔王「そのとおり。私は感じている。これはただの偶然などではない。

あのパンティが……再び世界を駆ける時が来たのだ!」

クロノ(もう“パンティが駆ける”って何なんですか……!?)

魔王「この因縁──決着をつけねばなるまい」

クロノ「(ほんとは再会したいだけですよね……?)」

魔王は静かに、しかし決然と立ち上がる。

魔王「私が行く。次こそ、あのスカートの男を捕まえてみせる……!

パンティごと!」

クロノ「……魔王様、それ、世間的にどう聞いても誘拐犯のセリフです……」

魔王「ふふ……楽しみだな、クロノ。

またあの絶対領域に出会える日が来るとは……!」

クロノ「(この人、絶対に世界征服より変態追跡が優先になってる……)」

──こうして、魔王は静かに地上への出陣を決意する。

変態勇者との再会、そしてパンティへの執着が、

いま再び、魔王の胸を熱くするのであった──


一方その頃変…ロイド達は

──村を発つ朝。

まだ日が昇りきらぬ空の下、ロイド一行は村の門前に集まっていた。

村長「ロイド様、そして皆様……。本当に、ありがとうございました」

ロイド「いえ……まぁ、その……どういたしまして……(スカートヒラリ)」

村長「……そして、ひとつだけお伝えしておきたいことがございます」

マリス「ん?」

村長は静かに顔を上げ、遠く東の地平線を指差した。

村長「この先の東方に、アリセリア港町という場所があります。交易と情報が集まる場所です」

村長「もしかすると、そこで“魔王”に関する何かしらの情報が手に入るかもしれません」

リリィ「“魔王”の情報……ですの?」

コト「ふむ……ロイド殿に刻まれたあの印……放っておけないでござるな」

リー・アル「魔王に“ストーカーされてる率”、現在98%アルよ。ソースはアイツ(リーダー魔物)の紫の液体とGPSと勘」

ロイド「情報多すぎィィィィ!!!てか俺もう逃げられない感じ!?」

村長「道中、どうかご無事で……そしていつか、またパン……いえ、勇気を見せに戻ってきてください」

ロイド「いま言いかけたよね!?パンって言いかけたよね!?」

──こうして、ロイドたちは村を後にし、東の港町を目指して歩き始めた。


──そして現在。

どこまでも広がる草原を、変…勇者一行は進んでいた。

ヒールの音が草を踏み、風に揺れるスカートとともに──

星柄フリルパンティが神々しくたなびく。

ロイド「……旅立って数時間しか経ってねぇのに、羞恥心だけでMP半分持ってかれてる気がする……」

そのすぐ横を歩くのは、木の枝を杖にしてフラつくどぶろく侍──コト。

コト「ロイド殿、今日のパンティのなびき具合、やや右寄りでござるな。東風の影響かと……」

ロイド「風向きレポートにパンティ使うなぁあああ!!」

コト「ちなみに拙者、さきほど地平線のかなたにパンティの残像見えた気がするでござる……」

ロイド「俺のパンティに残像とか出るなぁああああ!!」


リリィは、草原の丘の上で優雅に三本のタバコを片手に立つ。

リリィ「……一本目、風の具合確認用。二本目、パンティ警報監視用。三本目、趣味用ですわ」

ロイド「全部やめて!?ってか趣味って堂々と言うなぁ!!」


マリスはカードを風に乗せて飛ばしながら、奇妙な儀式のように踊っていた。

マリス「俺の占い(ギャンブル)によると、この先にパンティに関する宿命的イベントが起きる!」

ロイド「なんで全部パンティ中心で進むんだよこのパーティ!!」

そして、岩の上でノート端末をいじるリー・アル。

リー・アル「シャッチョサン、現在のパンティ揺れ角度17.4度。風速6.2m、パラメータ安定中」

ロイド「パンティの物理ログ取るなぁああああ!!」


──それでも彼らの旅は続く。

草原の風に吹かれ、スカートを翻し、どこまでも“笑いながら前に進む”。

ロイド「……くそ、どうしてこうなった……。けど……」

青空の下で、ロイドは少しだけ笑った。

ロイド(どうせパンティから逃げられないなら……このまま突き抜けてやるさ)

そしてその空の遥か彼方では──

一人の美しき魔王様が、静かに指先でロイドの追跡印をなぞっていた。

魔王「ふふ……会いに行くぞ、私の変態勇者……♡」

クロノ「(……魔王様、だいぶ気持ちが前のめりです)」


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