第13話 「ある村の伝説 後編」
*この作品には…過度な飲酒描写と喫煙描写が含まれていますので、
苦手な方は ブラウザバックして下さい(震え声)作品中の行為や行動について
よい子の成年は絶対真似しないでください(注意喚起感)
なお、お酒とたばこは20歳になってから…容量・用法を守って
正しく摂取してください(未成年への注意喚起感)
前回までのあらすじ…なんやかんやあって”お礼”目当てに魔物軍勢と戦うことを決心したロイド(変態)一行なのであった…
広場に降り立った灰翼の兵たちが、村の家々を囲い、火の玉を構え始める。
魔物兵A「村を焼き払え!!秘宝ごと灰にせよ!!」
魔物兵B「抵抗する者は皆殺しだ!!」
だが──次の瞬間、魔物兵Aの火球が飛ぶより早く、地面が爆ぜた。
ズバァッ!!
その中心にいたのは──
ロイド「誰に許可取って、火遊びしてんだオイィィ!!」
月明かりの中、風になびくスカート。
網タイツが星光を反射し、夜空にまばゆく輝く。
魔物兵「な、なんだあの……光……!?目が!目がぁ!!」
ロイド「お前ら全員、変態に殺される覚悟できてんだろうな!!」
ロイド「──月に代わって、お仕置きよ♡」
灰翼の魔物たち「……」
村人たち「……」
コト・リリィ・マリス「……」
リー・アル「……」
*しーん……*
コト「いや……ないでござるな……」
リリィ「変態の誇りと魔法少女の混同はさすがに無理が……」
マリス「今のは普通にアウトだろ。風評被害だわ」
リー・アル「お仕置きされるの、こっちアル……精神的に……」
ロイド「ちょ、みんな!?もうちょっと反応してくれてもいいじゃん!?!?
せめて“おおっ”とか“わぁ”とか!?」
村人「伝説の変態って、もっと凛々しい感じじゃなかったですか!?(泣き)」
村人「なんか……想像してたのと違う……なんといか汚い……」
ロイド「おまえらあああああああああああ!!!
俺がどれだけスカートの裾整えてきたと思ってんだよおおお!!」
マリス「知らんわ」
コト「それにしても今回の名乗り、過去最低記録更新でござるな」
リリィ「月に謝ってください」
リー・アル「講〇社から苦情くるレベルアル」
ロイド「うわぁあああん!地味に効くツッコミやめろぉぉぉ!!」
──だが。
その直後、魔物たちの火球が一斉に放たれた!
ロイド「チッ、まあいい。こっちの“本物の変態力”見せてやるよ セー〇ー戦士達やっておしまい(講〇社さんごめんなさい)!!」
マリスは懐から素早くトランプを五枚抜き出し、指先で弾いた。
マリス「オープン・ハンド──【ジャック・オブ・クラッシュ】!!」
カードが宙で光り輝きながら変形し、鎧をまとったトランプ兵が次々に現れる!
スペード、ハート、ダイヤ、クラブ──4体の兵士が魔物の軍勢に突撃!
トランプ兵「■■■■!!(※無言で斬りまくる)」
マリス「いけぇっ!俺の分身どもォ!!キレッキレに裂いてやれッ!!」
魔物兵「ぎゃあああ!な、なんだこの動き!機械的すぎる!!」
しかし──その魔法の副作用が彼を襲う。
マリス「っ、ああぁぁ……あああああ……!!くそっ、まただ……!またキてる……っ!」
視線は自然とロイドの脚へ、タイツへ、そして絶対領域へ。
マリス「……ロイドのスカート、風に……!うわ、うわ、うわああああ!!!ダメだってわかってるのに……!!」
ロイド「うわあ!?こっち見るな!興奮するなぁぁぁぁ!!」
マリス「くそっ、ギャンブル魔法の依存症がまた……!これも副作用!副作用なんだあああ!!」
その横では、リリィがすでに煙草に火を点けていた。
じりじりと先端が赤く燃え、灰が落ちる寸前──彼女は深く吸い込み、炎のような吐息を放った。
リリィ「……【セブンスター・カオティック・ミスト】」
タバコの煙が魔法陣に変わり、瞬く間に空間を覆う。
その煙は意志を持ったようにねじれ、魔物の喉元や眼を狙って突き刺さるように襲いかかる!
魔物兵「け、煙が……!視界が……がっ!?ぐはっ!!」
リリィ「煙草は……味わうものではなく、浴びせるもの……ですわ」
ロイド「お前もお前で怖ぇぇな!?!?」
そして、砂煙の中からヨタヨタと歩く影がひとつ──
それはどぶろくの瓶をあおるコトだった。
コト「けっ、ヘッ……へっへっへ……ようやく戦の時間でござるな……ふふ……ふ、ふふ……」
ロイド「コト!?おい、酔ってんのか!?」
コト「おいらぁよ……おいらの名乗りはこうでござる……」
ぐい、と瓶を持ち上げ──残りを一気に飲み干す!
コト「“千鳥足殺法・一ノ脚──《紅梅の斬》ッ!!」
ヨロッ、フラッ、スッ──!?
意味不明なタイミングの足運びで相手の斬撃をスルリと避け、そのまま腰を沈め──
ズバッ!!
魔物兵A「ぐああああ!?な、なんで当たらねぇ!?どこ狙ってくるかわかんねぇ!!」
魔物兵B「酔ってるのか!?いや、それすらフェイントなのか……!!?」
コト「おいらぁ……どぶろくの精とともに生きる侍……飲んで斬って、また飲んで……それが千鳥足殺法だぁぁ!」
千鳥足でフラフラと舞いながら、しかし一撃ごとに確実に急所を突き、灰翼の魔物たちを次々と倒していく。
ロイド「……なんで酔っ払いが一番殺意高いんだよ!?!?!?」
それぞれの戦い方、それぞれの狂気──
だが全員の視線は、やがて村の中心へと集まる。
そこには、巨大な漆黒の翼を広げた“灰翼の尖兵”のリーダーが、不気味に笑っていた。
???「ククク……変態、煙女、酔侍、ギャンブル狂……なるほど……まさに噂通りの伝説級のイカれ具合……!!」
ロイド「その通り!!……ってなんで誇らしくなってんだ俺!!」
マリス「へへ……いくぜロイド……!次の一手、命かけてみせる……!」
リリィ「タバコの火が消える前に、終わらせましょう……」
コト「おいらぁよぉ……もうちょっとだけ飲ませてくれたら、斬る速さが倍になる気がする……」
ロイド「よっしゃあああ!!全員まとめてかかってこいやあああああああ!!!」
──星空のスカートが、風にひらめいた。
変態と奇人と常習者たちによる、史上最もカオスな戦が今始まろうとしている
幾分かの時が過ぎ戦場に静寂が訪れた。
無数の魔物たちは倒れ、残されたのは、漆黒の翼を持つ“灰翼の尖兵”のリーダーと──
月明かりに照らされた、スカート&ヒールの変態男・ロイド。
ロイド「はあ……はあ……ったく……なんでこんな格好で戦ってんだ俺……」
その姿は、網タイツの上にヒール、そして風になびくミニスカート。
背中にはうっすら謎の羽根の装飾が揺れており、どう見ても変態勇者の姿であった。
ロイド「この格好でまともに剣振ってる俺、冷静に考えて怖いわ……」
だがその時。
???「シャッチョサン、ちょっと待つアル!」
ふわりと空中から現れたのは、にこにこ顔のリー・アル。
背中のリュックがパカッと開き、中から謎のメカニックパネルが展開される。
リー・アル「“今回も”新しい広報装備があるアルよ!名付けて──」
リー・アル「『月の戦士モード・Ver.』起動ッ!」
ロイド「またかよぉぉぉ!!なんか嫌な感じしかしねぇぇ!!あと絶対高額なやつだこれぇぇぇぇ!!」
リー・アル「だいじょぶアル、今回はお試し価格!初回無料!広報使用料だけで済むアル!」
ロイド「その“だけ”が怖いんだよ!?広報って何!?俺の羞恥心の話か!?!」
リー・アルはにこにこしながら説明する
リー・アル「新機能付きスカート、銀河プリズムパフ袖、魔力増幅ブローチ、そして──“月光反射リボンブーツ”!」
ロイド「絶対ろくなものじゃねぇ!!いまでもスカート+ヒールの限界衣装なのに、これ以上盛るなあああ!!」
マリス「(ガタッ)……えっ、新衣装?ちょっと見てみたい……」
リリィ「視覚的インパクト、煙草と同レベルですわね……」
コト「変態!?、どぶろくのつまみにぴったりだぜぇ……」
村人たち「変態様の新衣装!?」
ロイド「やめろぉぉぉぉ!!!誰か真面目な空気作ってぇぇ!!」
だがその瞬間──
“灰翼のリーダー”がゆらりと翼を広げた。
リーダー「……まだ茶番は終わらんようだな。
貴様がその衣装で何を守れるというのだ……?変態よ……!」
ロイド「誰が変態だこらぁぁ!!こちとらっ!お前らから村を守る“真面目な変態”なんだよ!!」
リー・アル「では……発動ッ!」
謎のキラキラ音楽とともに酒を一気にラッパ飲みするロイド!
ロイド「──っぷはあっ!!……アルチュープリズム・パワーメイクアップ!」
リーダー「な、何が始まる……!?」
ロイドの全身に光が走り、ヒールがきらめき、スカートが二段フリルに進化!
背中には満月を模した巨大リボン、ブローチは月光を反射し、変態指数が限界突破──!
完成されたその姿──
月の変態戦士・ロイド(月の戦士モードVer.)!!
ロイド「……お、お仕置き……しちゃうぞっ♡(震え声)」
村人たち「変態様ああああああ!!!」「今宵こそ伝説の夜!!」
マリス「……ヤバい、これは……イケる(確信)」
コト「酔いが再点火したでござる……」
リリィ「魔王軍よりインパクト強すぎませんこと……?」
リーダー「貴様……その格好で俺に勝てるとでも……!」
ロイド「格好じゃねぇ……大事なのは……”勇者”としての魂だ!!」
──夜の静寂の中。
フリルのミニスカートを風になびかせ、ヒールの音をカツンと鳴らして進む男がいた。
そう。
それが、変…勇者──ロイド(月の戦士モードVer.)。
ロイド「……ま、たしかに見た目はちょっとアレだし、アングルによっては通報案件かもしんねぇけど……」
月明かりに浮かぶ、自分のスカートと網タイツを見下ろしながら、ロイドは小さく笑った。
ロイド「……それでも俺は、心では“変態”じゃねぇ。“勇者”なんだよ」
誰が何を言おうとも、何を着ていようとも、
仲間と守るもののために戦う──その信念は変わらない。
ロイド「だから今だけは、自信持って名乗らせてもらうぜ……」
スカートをひるがえしながら、リーダーに向かって叫ぶ!
ロイド「見せてやるよ……“変”勇者の本気ってやつを!!」
──スカートの裾をくいっと上げる。
ロイド「……はい、毎度おなじみの“スカートまさぐり”タイムです」
いつものように冷静に自分の裾をまさぐるロイド。
これはもはや彼の戦闘の一環──いや、儀式である。
リリィ「えぇ、もう慣れましたわ」
マリス「出た出た、いつものやつ」
リー・アル「それが変…勇者のルーティンアル」
スカートの奥から取り出されたのは、虹色に輝く多機能ロッド。
まるでその姿は、己の“勇者としての魂”の象徴のように──
ロイド「行くぞ!!【プリズム・ルナティック・ブレイカー】!!」
一方その頃、戦場の端。
コトは、木箱に腰掛け、どぶろくを傾けながら戦いを眺めていた。
コト「……おいらぁよ。見た目はどうであれ、あいつの目は勇者そのものだと思うでござるよ……」
どぶろくをくいっと飲みながら、目を細めて笑う。
コト「おいらもな、ああいう無様で必死な戦い方……嫌いじゃないねぇぜ……」
そして──激しい斬撃の末、ロイドの全魔力を込めた一撃が決まる!
ロイド「くらえぇぇぇ!!【アルチュープリズム・スパイラル・エンド】!!」
轟音とともにリーダーを貫いた光の一撃。
瓦礫に叩きつけられ、リーダーは崩れ落ちる。
だがその表情には、なおも狂気の笑みが浮かんでいた。
リーダー「……やはり……貴様は“本物”だった……だが……」
紫に輝く魔力を指先に集め、最後の力で印を描く。
ロイド「な、なんだ!?」
リーダー「魔王様の……お印だ……!受け取れぇぇ……ッ!!」
ビシュッ!!
紫の液体状の魔力がロイドの首元に張り付き、灼けるような熱とともに浮かび上がるマーキング。
ロイド「くっ……これ……ッ!」
リーダー「“魔王様”から……貴様はもう……逃れられぬ……
どこへ行こうとも、何を着ようとも──その魂はもう、刻まれた……ッ!」
ロイド「俺は……逃げねぇよ」
汗を流しながら、それでも前を見て答えるロイド。
ロイド「変な格好してたってよ。俺は、俺の信じるものを守る……それが、変…勇者ってもんだろ?」
リーダー「……ク……クハ……ハ……ッ……!」
そのまま、リーダーは塵と化して消え去った。
戦いが終わり、仲間たちが駆け寄る。
マリス「おい、ロイド!その印……消えないぞ?」
リリィ「魔王様の追跡……本気みたいですわね」
コト「おいらも見たことない術式だぁ……ヤバいな、あれは……」
リー・アル「シャッチョサン、魔王様に好かれる変…勇者ってどういう立ち位置アル……?」
ロイド「……わっかんねぇよもう!!!」
村人「勇者様──じゃなくて、変態中年勇者様……ありがとうございました……!」
ロイド「……変態でいいよ……もう……」
でも、ロイドは思っていた。
(たとえ見た目が変でも、俺は“勇者”だ──信じてる)
──翌朝、村の広場。
村人たちが見守る中、ロイド一行が村長の前に整列していた。
村長「ロイド様──そして皆様……このたびは本当に、ありがとうございました」
村長「魔王様の配下を退けてくださったこと、村一同、心より感謝いたします」
ロイド「いやぁまあ、俺たちの旅の途中ってだけだし……(スカートヒラッ)」
マリス「謙遜してるけどスカートの動きが全然慎ましくねぇな」
リリィ「でも、勇敢でしたわ。……網タイツが」
コト「拙者、戦いの記憶よりスカートの躍動感のほうが印象に残ってるでござる……」
リー・アル「見た目以上にすごいアル、シャッチョサンのスカート戦法」
村長はゆっくりと頷くと──
村長「そして……約束通り、お礼の品をご用意しております」
ロイド一行「「「……ッ!」」」
ロイド「ついに……」
マリス「待ってました!」
リリィ「煙草が100カートンとか……」
コト「高級どぶろくであってほしいでござるな……」
リー・アル「黄金のマットレスでもOKアル!」
村長「では──お持ちいたせ!」
村人たちが厳かに運んできたのは、金色の箱。
重厚な装飾が施され、まるで財宝のような気配を放っている。
村長「これこそ、我が村に代々伝わる“秘宝”……
かつてこの地を救った伝説の変態勇者が、戦いのたびに身につけていたという──」
パカッ(箱が開く)
村長「──**『伝説のパンティ』**でございます!!」
一同「…………」
ロイド「パン……ティ?」
ふわりと立ち上る神々しい光。
ピンク地に星柄、ふちにフリル、ウエストには“勇気”の刺繍。どう見てもパンティ。
リリィ「……たしかに……秘宝ですわ」
マリス「まさか、そうくるとはな……」
コト「これが……勇者の覚悟……ッ」
リー・アル「シャッチョサン、これは履くしかないアル」
ロイド「履くわけあるかぁぁぁぁぁ!!!てかお前らなんで普通に納得してんの!?!?!?」
村長「初代変態勇者も、これを高々と掲げ──『これが俺の誇りだ!』と……」
ロイド「その人の勇気、方向おかしくない!?」
だがその時──
パンティ「(ピカァァァァアアアアアアアア)」
ロイド「え、ちょ、ちょっと待って!?なんか光ってる!?」
パンティはふわりと宙に浮かび、ロイドの前に移動すると──
ロイド「……ま、まさか……いやだ、くんな、くるなあああ!!?」
パンティ「ピトッ(装着)」
ロイド「うおおおおおおおお!?!?履かされたあああああ!!強制装備きたぁあああ!!!」
──自動装備、完了。
ロイドのスカートの下には、まばゆく輝く伝説のパンティが確かに存在していた。
村長「……やはり選ばれし者にしか認められぬ聖なるパンティ……」
マリス「いいぞロイド、これで”完全変態”だ…惚れるぜ(副作用)」
リリィ「変態としての証、ですね」
コト「まぶしいでござるなぁ……」
リー・アル「シャッチョサン、”伝説のパンティ”でステータス全部10%アップしたアル♪」
ロイド「誰かァァァァァ!!マジでこの状況止めてくれぇぇぇ!!??」
だがロイドの胸には、ふしぎと熱いものが込み上げていた。
ロイド(……もういいや。ここまで来たら、ちゃんと“勇者”してやるよ……)
──こうして、“伝説のパンティ”を正式装備したロイド。
スカート+ヒール+星柄パンティという、人類史上前例のない勇者の姿がここに誕生した。




