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持論:魅力的なキャラクターを作る方法はある。それは――

 疑問:結局、魅力的なキャラクターを作る方法とは?



 自分は作家としては研鑽中の身分だが、しかし断言できることがある。

 だからここだけは少し語調を変えて書かせてもらいたい。


 作家が魅了的なキャラクターを作る絶対的な方法は、存在する。

 それは『小説を書かないこと』だ。


 作家という舞台演出兼脚本家の頭の中には、作家というたった一人の観客のために生まれた、完璧な役者たちがいる。

 彼ら、彼女らは完璧に振る舞い、たった一人を感動させる壮大な物語を演じる。

 作家の自己満足と言う形で、完璧で魅力的なキャラクターは存在する。


 しかし自己満足に終わらず文字にし、誰かの目に触れる場所に出した途端に変わってしまう。

 頭の中の舞台は思ったよりも狭かったことに気づき、新たな舞台の広さを生かせない。役者たちの魅力を最大限発揮させようとしても、思ったように上手くいかない。

 たった一人は絶賛していた演技が、多くの観客たちの目に触れることで緊張で固くなり、完璧だったはずの役者たちは大根役者になってしまう。


 井の中の蛙というヤツだ。

 空想という狭い舞台の中で通用していたことが、広い世界に出れば通用しない。

 ローカルルールというヤツだ。

 自分の周囲で通用していたことが、他の場所では通用しない。


 作家がそれにいつ気づくかはわからない。処女作で気づく人もいれば、気づかないままに作家人生を終えられる幸福な人もいる。

 しかし多くの作家は気づいてしまう。

 書くたびに理想像を壊してしまう、そのジレンマに思い悩む。



 ここまでいろいろ書いてきたが、どうにもスッキリしない。

 書き手である自分がスッキリしないのだから、この文章を読んでくださった方はもっとスッキリしないと思う。

 それは当然だ。個々の内容で結論らしい結論は出していないからだ。

 それは当然だ。一番最初に展開した通りなのだから。


 『失敗の原因はあるけれど、成功の秘訣はない』


 本当ならばこのコラムは、もっと詳しく書くべきだっただろう。

 あらゆるパターンを考えた方が、読んでくださった方にも、自分もためにもなっただろう。

 成功の秘訣はなくても、失敗の原因はもっと研究できただろう。

 実際に成功しているキャラクターを、もっと分析することもできただろう。

 しかし自分は未熟であり、認識が完全でないことから、こんな不完全な文章を作ることしかできなかった。

 そして同時に次のステップのためにも、この文章を作る必要があると感じたため、未熟者の誹りを恐れず、このような文章を作った。

 同じ事を行うにしても、知らずにを行うのと、知って行うでは、全く意味が異なる。

 今一度それを確認して足元を固めないと、次に進めないから。


 こんな経緯で生まれた文章だが、願わくは、これが作者さんの一助になれば。


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