持論:書かないこともひとつの執筆法
疑問:キャラクターを立たせる使い方は?(二回目)
こんなストーリーを考えたんだ!
こんなシチュエーションを考えたんだ!
こんなキャラクターを考えたんだ!
そんな始点から書き始め、少なくない時間と労力を使い、多くの作家さんが物語を作り、このサイトに投稿されているいでしょう。
だからその作品に愛着を持たれているでしょうが、そこで注意が必要です。
出版社へ応募する作品ならば行うでしょうが、多くのネット小説家さんは、添削や推敲をあまり行っていないと思います。
正確に言うならば、見直している作者さんは大勢いるでしょう。しかしそれは最大投稿文字数四万文字の、一話分に限っての範囲で行う人がほとんどでしょう。
一通り書き上げて見直して、そして投稿するというのは、一話完結の短編でない限り行っておらず、また行いにくいと思います。
キャラクターだけに限らず、作品の質を上げるためには、書籍小説のように一通り物語の完結まで書き上げてから、見直す方が断然いいです。
しかしネット小説の場合は、小出しにして文章を作って出し、全体を作ろうとする人がほとんどでしょう。
それが悪いと述べる気は自分にはありません。そのように手軽に書いていけるというのが、ネット小説の魅力でもありますから。
ただし作品の質という一面だけで見ると、難しい作り方をすることになるのも事実です。
詳細で正確な図面を引いて。頑丈な基礎を作り上げて。鉄筋と資材を入れて。見た目にも美しい建物を作るように、作品を作ることができればいいですし、それを目指す人も大勢いますが、実際にできる人はごく少数。プロの作家でも相当に難しいです。
だから彫刻を作るように、荒いプロットや物語の流れを考えて、ある程度は形が見える文章を書き上げて、その後に推敲して微調整していく人がほとんどです。(短編を大量に書くようなアイディアマンタイプの作家さんは、逆に推敲をあまりしない場合もありますが)
そして話は『どうするか?』になるのですが。
……有効な手段はないのです。
そもそも文章力は、本一冊程度の文字数で物語を何本も完結まで持っていかないと、なかなか上がらないです。
小手先の技でどうこうなる問題ではないのです。
ついでにネット小説の場合は、既に投稿されている文章を削りにくい。『なろう』の場合でも、サーバーに負担をかけると推奨されていません。
だから個別に投稿して全部投稿し終えたから推敲、という事がやりにくい。
一番いいのは全部書いてから投稿することですが、作者感情を考えるとそれも止められない。
ただひとつ言うとすれば、【ちょっと待て、使わない設定は必要ない】の項とも共通することで、不要なものは必要ないと意識を持つこと。
作者は文章書いている時は盲目的になってしまい、書くもの全てが問題ないように思いがちですが、読者さんの目から見ると、どうでもいい、つまらないことだったりすることがよくあります。
『これが後々の盛り上がりに結びつくんだ』という場合ならば必要ですが、そうでなく『こういうキャラクターなんだ』という理由で、主人公がヘタレたシーンを書いても仕方ないのです。
だけどその線引きは難しいところですが……
キャラクターの魅力を、ひいては作品の質を落とすならば、最初から書かない。
そんな意識を持つしかない……でしょうか?




