49話
次の日、土曜日
俺は約束通り、マネージャーをやりに来た。
「た・・・たいき、お・・・お前本当に」
体育館に入る前に監督に会った。当時の威厳は今では全く感じない。
「マネージャーをやりに来ました。」
「・・・本当か、本当なんだ。部長から大気は来ないと聞いたが」
「まぁ、一度くらいはいいかなと」
「ありがとう、ありがとう」
監督は泣いてる。
「はやく入りましょう」
「お・・・おうそうだな。」
そして、体育館に入ると一斉に練習が止まった。
「先輩・・・来ないんじゃ」「大気先輩」
「大気なの?」「大気くん?」「大気さん」
みんなとても驚いた表情をして止まっている。いや部活しろよ。
「あっ・・・あ先輩、来て下ってありがとうございます」
昨日約束した後輩がやってくる。
「伝えてなかったかのか?」
「はい、そのまた期待して絶望した顔を見たくなかったから、その先輩が来ない時のことを考えて」
流石この学校の生徒だ。
「どうして、アンタがここに来たの!!2度とここに来ないじゃなかったの。」
そして、部長が俺を指す。
「そこの後輩にマネージャーをして欲しいって頼まれたから」
「アンタ、私は」「先輩ぃーー!」
俺に最大の戦犯やろうが近づいてくる。
「あの、先輩、私は、私は怒ってません」
????頭、大丈夫か??
「先輩が、気が変わるのは仕方ないと思います。私達がしてしまったことが余りにも大きかったので」
「・・・」
なんか、急に冷めた。もう呆れが限界を超えた。
「とりあえずさ、」
「はい、何ですか先輩?」
「練習したら??」
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「みんな、お前のことをチラチラ見て全然練習に集中出来てないな」
「そうですね。」
「なぁ、本読んでるところ悪いが、どうだ、せっかくマネージャーとして戻ってきたんだし何かあるか??」
「そうですね、いいんじゃないですか?」
「何がいいんだ??」
「楽しそうで」
「いや、もっとこうプレーの良さとかさ前みたいに」
「声でていいんじゃないですか?」
「そうだな、お前が居なくなってから声は何があっても出すようにしたからな」
「・・・」
「なぁ、少しはアイツらのプレーを見てやってくれないか」
「さっき入る時見ました。」
「マネージャーやりに来たんだろう」
「そうですね。」
「頼むよ、少しでもいい、少しでもいいから選手に声をかけてやって欲しい」
「なら、僕からも一つ頼み事聞いてもらっていいですか?」
「いいだろう。何でも聞く」
「わかりました。」
そして俺は、全体を見て
「頑張ってー、声を出し続けると疲れるから程よくな」
そして、本に戻る。うるさかった。
「終わりか?」
「終わりです。じゃあ、頼み事聞いてもらいますね。」
そして、俺は紙を出す。
「これ受け取ってサインお願いしますね。」
俺は監督に退部届けを出した。
「面白かったらブックマーク、下の評価よろしくお願いします!」
冤罪の時に強制的に退部になりましたが、戻った時に元通りの扱いになって居ます。あと出席も明らかに足りて居ないですが、特別に考慮されています。




