4話
目が覚めてしまった。
学校には、行くしかない。
「、、、おはよう、大気」
気まずそうに、挨拶する母親
「おはよう、お兄ちゃん」
元気を無理やり出している感じを出す、妹
「大気、おはよう」
アクセントを変えて、優しいような声を出している、佳奈。
「、、、おはよう、、、ご飯ある?」
正直食べる気は起きないが、捨てるのは勿体無い。
「あ、ごめん、用意してなかった。」
「大丈夫。俺が何も言ってなかったのが悪いし、朝ごはんは途中で買うよ。」
そのまま扉に向かって外へ出る。
「いってら」
「あっいって」
「一緒に、」
ーーーーーー
職員室で先生達と話をして、教室に着いた。
前はもっと騒がしかった。今は既に静かになっている。
そして、教室に入ると、クラッカーが鳴った。
「おかえりー!大気。」
「おかえりー!!」「半年ぶりだね!!」
黒板におかえりと書いてある。そして生徒はみんな揃ってこっちを見る。いや一人○んだから居ないか。
「まず謝れよ。」
思わず人に聞こえないくらいの声が出た。
「大気!久しぶりだな、会えなくて寂しかったぞ。」
こいつは、元親友の林田。
俺は一切寂しくなかったし、そもそも冤罪1回目から話をしてない。
「ごめん、どいてくれる。」
「、あ、そうだな。」
つか俺の席どこだ?
「大気!!居なかった分のノート見せてあげるね。」
前にいつもノートを貸してた、間ノ宮さんだ。
「ノートはいいから席どこ?」
「それはね、ここだよ。」
俺は1番後ろの窓側になってた。
「ありがとう」
「、、、ありがとうなんて、、、ただ机教えただけじゃん。」
そうだよ、だから感謝したから、貸し借りなしだ。
みんなが俺をじろじろ見てくる。だが今の一瞬で俺の機嫌が伝わったのか、話そうとしない。それが1番良い関わりだ。
そして、俺の方に冤罪を掛けた転校生がやって来た。
「、、、ごめんなさい。」
「、、、」
冤罪転校生は泣きながら、俺に謝る。
「命令されたからとは言え、貴方に最低なことをしてしまった。」
「、、、一つ良い?」
「、何?何でも言って。私罪を償う為ならなんでもするから。」
「訴えてくれたって君?」
「そうだよ、私!、今頃遅かったと思うけどせめてもって思って。」
急にテンション上がったな、コイツ。
「そうなんだ。ありがとうね。」
浮気されたの草
「、、、う、うん。」
転校生以外のクラス皆は謝罪をせず、責められるつもりだった。そして、大気の悲しみや憎しみを全て受け入れて、罪を償い謝罪しようと思った。そして、いつかは前のような大気との関係に戻れることを祈っているのだ。
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