第三百三十一話『楽しくなってきたよ!』
「ジュン!チャンスだよ!」
サラがそう言う。そう、僕を吹き飛ばした『キングウォーゴーレム』はサラに照準を変えて威嚇をしている。
威嚇というのは名ばかりでつまり。
突っ立っている!!
『疾風』
僕はその遠隔地から、止まっている『キングウォーゴーレム』に対してSスキル『疾風』を放った。
「な!なに!?」
グングニル使いのタカヒロさんが呟いた。
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ズバアアアァァァァン
大きな音が鳴り響き、遠隔斬撃が『キングウォーゴーレム』に突き刺さる。
「グオォォォォォ」
先程僕を吹き飛ばした『キングウォーゴーレム』が大きなうめき声を上げて、だんだん透明になっていき消滅した。
「やった!ナイスジュン!」
美少女格闘家のサラが大きく微笑み僕に言う。
「すごいです!ジュンさん!」
美少女魔法使いの奈緒子が僕に言う。
「どうだ!簡単じゃなかったでしょ!」
サラが相手の槍使い、タカヒロさんに向かって、えっへんと胸を張って言った。
「これは・・・一体・・・」
タカヒロさんはつぶやく。
「スキル一撃で倒した・・・?」
双子の美少女、姉のララがつぶやく。
「かなり強い武器なんでしょうか?」
双子の美少女、妹のルルが二人に聞く。
「そうか、そういうことか・・・」
タカヒロさんは、今の現象を整理して、考えているようだ。
「どういうこと?」
姉のララが聞く。
すると、タカヒロは自分の持つ、SSクラスの神器、グングニルをカツンと地面に当てて音を鳴らした。
「この、 SSクラスの武器、グングニルより、あの剣ははもっと強いんだ・・・」
タカヒロさんがつぶやく。
「グングニルより・・・?」
ララがタカヒロさんに聞く。
「そう、そして、それだけじゃない・・・」
タカヒロさんは更に推測を続ける。
「あの防具ですね!」
妹のルルも気づいたようで、タカヒロの発現に付け足した。
「そう、あの防具も多分尋常じゃない防御力だ。『キングウォーゴーレム』の攻撃を受けても、ピンピンしている」
タカヒロさんが言う。
「なにそれ!無敵じゃない!」
ララがそう言う。
「・・・というわけでもないんだろうな。すべての防具がそのクラスというわけではなさそうだ。だけど、今回はきちんと、何かあった場合は、その無敵の防具の部分を攻撃されるように工夫してたようだ・・・」
タカヒロさんがそう言う。
「え?そうなの?」
サラがその話を聞いて、僕に聞く。
「まぁ、ちょっとね!もう少し早く剣が振れていれば、攻撃を受ける前に、当てることができたんだけどなー!」
僕は笑ってサラに答える。そう、僕の身体能力がもう少し高ければできたはずだ。
「ははは、凄いじゃないか!楽勝なんて言って済まなかった!」
タカヒロさんがサラに言う。
「うんうん、わかってくれればいいよ!ジュンの凄さが!」
サラがニッコリ笑顔で答えた。
「そうだね、楽しくなってきたよ!全力で倒すよ!」
SSクラスの武器グングニルを持つタカヒロさんはふふっと楽しそうに笑って言った。
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