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第二百十六話『急高跳躍 - ハイジャンプ』

「君たちは、この『傘型中剣 - アンブレラソード』を棍棒のようなものと言っていたけれども!」

と言いながら、右手で持っている『傘型中剣 - アンブレラソード』を少し下げて、傘の部分を左手で掴む。


「これが、ほんとの姿だ!!」

と、ガチャンと音がして、傘から、刃のある剣が出てきた。


そう、傘の部分は『鞘』だったのだ。


そして一瞬で、リンコは隠し剣で、『リザードマン』を一体倒した。


「ふふふ、どうだい?『傘型中剣 - アンブレラソード』の真の姿は!」

とリンコは微笑んだ。


「すっごーい!かっこいい!!」

とサラが喜んでいる。


「ジュン!すごいよ!!傘から剣がジャキーンって出てきたよ!なにそれかっこいいー!!」

とサラが目を輝かせて見ている。


「おもしろいね、暗殺者が使う、仕込み刀だね!杖に隠すものとか、扇子に隠すものとかも昔はあったらしい!」

と僕が言う。


「へー!いろいろあるんだね!」

とサラが言う。


「ふふふ、どうだ!かっこいいだろう!!」

と傘使いのリンコがガチャリと、傘に剣をしまい、元の傘の形に戻して、バックステップして、仲間のもとに戻った。


「はっははー!リンコちゃんは、普通に『剣士』として戦ったらかなり強いんだからね!」

とギザギザの変形剣の使い手のランコは自信満々の顔で付け加えた。なら、普通の剣で戦えばいいのでは・・・と誰もが思ったであろうが誰も言わなかった。


そして、特殊剣の傘が戦いづらいことを理解しているということが良く分かった。ある意味ロマンなのだ。


「そして、これだけじゃないんだよ!サラ!」

と言いながら、リンコがスキルを発動させてぐっとかがんだ。


『急高跳躍 - ハイジャンプ』


と、言いながら高く飛んだ!!


そう、それは、通常よりも高く飛ぶスキル。

彼女の靴に付いているスキルだろう。

リンコは『リザードマン』を軽く飛び越えるほどのジャンプを発動させた。


「おお、すごい!でもあんなに高くとんだら、着地の時に足がジンジンしそう!」

とサラが言う。


もちろん、高い階段から、飛び降りるっていう小学生がやりそうな実験はたくさんやったんだろうな、と心のなかで思った。そして軽いからわりと、平気な感じで高いところからぴょんぴょん飛び降りてそうだ。


「ふふふ、そうはならないのさ!!」

と言いながら、空中でバッと大きく傘を開いた。

サラの着地の時にジンジンしそうだ、という言葉への応えだった。

傘をひらいた、その反動でふわっと、傘ごとリンコが上昇する。


「すっごーい!!それテレビでみたことある!!」

とサラが言う。


昔の映画か何かでそういうシーンがあったのだろう。

リンコは傘で、着地の速度を落としたのだ。

そして、ふわふわ、と『リザードマン』2体の遥か後方に着地する。


「さて、後ろに回りこんだよ!」

と、傘使いのリンコは微笑んだ。

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