表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
177/368

第百七十六話『達人的回避』

「『立ち回り』とかもかなり重要な技術になってくるしね」

「『立ち回り』??」

僕の説明に、サラが君たちの言うことは難しすぎますな。と笑った。

ここで一気に立ち回りの説明をするのは、急すぎるな、と僕も思った。じっくり試しながら少しずつだ!


「ちょっと急ぎ足でやり過ぎたね!さて、ここまでのおさらいをしつつ、倒しちゃおう!」

と僕は、砦のボス、トロールをしっかり見てそう言った。


「よし、倒そう!妖精さんを襲うなんてゆるせない!!」

と美少女格闘家のサラが言う。


「じゃぁ、今回はサラがタンクやってみて!」

と僕が言う。


「タンクってなんだっけ?」

「相手の意識を惹きつける役!僕がさっきやったみたいな」

とサラの質問に、僕がざっくりとおさらいする。


「ああ、さっきの子どもの喧嘩みたいなのね?」

とサラは僕が、敵に対しお前のカーチャンでべそと言っていたのを思い出しながら聞いた。


「奈緒子もよろしく!」

と、言いながら、僕は目で合図を送った。

奈緒子はそれでわかったようでにっこり微笑んだ。


「へい、カモン!トロールちゃん!!」

とサラは言った。


「ピッチャービビってる!!へいへいへい!」

と更に加えてサラは言った。


「ピッチャーだったのか!」

と僕が笑う。

なんとなく出てきた、煽る言葉がそれだったんだうな、と僕は笑った。『お前のカーチャンでべそ』よりは上品かな?と思った。


「こっそり、移動しよう・・・」

とサラがトロールの敵視を集めているのをしっかり確認して、狙いの位置にこっそり移動した。


「サラ、しっかりみて、ギリギリで避けてみて!」

と僕がさっき言ったことをサラも試してみるように提案した。


「オッケー!それはおもしろそう!」

と、サラはこたえて、しっかりとトロールを見る。

ビビっているピッチャーことトロールがサラの近くまでやってきた。


そして、攻撃モーションが発動した。


「よし、きたよ!」

と僕がサラに言う。うん、と言いながら、トロールのハンマー振り下ろし攻撃をしっかりと、目で追う。


「え?まだ避けないの?」

と僕が驚く。

僕の運動神経では、この時には避けていないと、とてもじゃないと、避けきれない。

だが、サラはまだ・・・避けない。


「サラ・・・」

と僕は心配になって口にした。

初期のモンスターなのでモーションがゆっくりだ。

そして、振り落ろされるトロールのハンマー。


「よっ!!」

と、言いながらサラが後ろに下がる。

いつものようにジャンプするのではなく、静かに『下がった』!


「え?すごい?無傷??」

と僕が驚く。


サラはギリギリのタイミング、ギリギリの距離だけ避けたのだった。

そんなことできるんだ・・・。

ほんとに無駄のない動きが出来るということだった。


「なるほどー!これがギリギリ当たらない範囲なのかな?」

と達人のような回避技を見せたサラが、大したことないことの用に言ってにこっと笑った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ