第百六十一話『新たなる目標』
「見えないのは見えないで悪くないかもしれない・・・」
と僕は呟いた。
そんなこんなで幸せな温泉回を楽しんだのであった。
「さて、次はなにやる?」
とサラが言った。
「そうだねー、順当に考えると、『C級英雄ランク戦』なんだけど・・・」
「おお、C級英雄ランク戦!!それを勝ち抜けばB級英雄かー!B級になったらいろいろできそう!」
と僕の言葉にサラが反応する。
いつの間にかみんな温泉すら上がって、普段の洋服に戻っていた。
「うん、そうなんだ。だけど、ちょっと急ぎすぎかなー、って思ってて」
「急ぎすぎ?なにが?」
と僕の言葉をサラが聞き返す。
「こういうRPGのゲームって、どんどん敵が変化していくように設計されてるんだよね。たとえば、最初スライムが出てきたとして、しばらくしてると、色の違う、緑とかのスライムが出てくる」
「ほほう!」
と僕の説明をサラが感心しながら聞いている。
「すると、なにかな?って思うじゃん?」
「思う思う。緑のスライムなんなの!?」
と僕の説明にサラが食いつく。
「って思うと、毒を使ってくるわけ!」
「おお!毒スライム!!それはズルい!!」
と僕の説明にサラが笑う。
「そう、ズルいわけ。これは、最初に弱いスライムを知ってるからおもしろいんだよね!」
「なるほど、最初に、毒のスライムが出てきちゃったら、おもしろいところがわからないわけですね!」
と僕の説明をRPGに詳しい奈緒子が補足する。
「そう、『あの弱かったスライム』が毒を使ってくるから面白いわけだ」
と僕が言う。
「僕たちは、いきなりレア度の高い強い武器を持ってて、普通は倒せないような敵をジャンジャン倒してきてるから、そういうのを飛ばしちゃってるんだよね」
「なるほど!たしかにそうですね!」
と僕の考えに奈緒子が同意する。
「B級英雄になる前に、もっと簡単なクエストを一通りやってもいいかもしれないね。そうすればもっとB級を楽しめるかもしれない」
と僕が言う。
「せやな!いろいろやってきたほうがいいで!」
と話を聞いていた、珊瑚が言う。
彼女たちは一度A級に上がって、ブランクのため、D級まで落ちていただけなので、基本のクエストは全部やっているようだ。
「私らは、せっかく『ゴールドモンスターボックス』を手に入れたら、クラーケンでもゲットしにいってくるわ!そしたらC級英雄ランク戦に行くから、一緒にいこうや!」
と珊瑚が言った。
「そうね、クラーケン、ゲットしにいきましょうか!」
と水晶が、胸に手をやって相槌をうつ。
「クラーケン。楽しそう」
と瑠璃も同意していた。
彼女たち『ジェムボックス』は大型モンスターをゲットしにいくようだった。
「そうだね、またC級英雄ランク戦で会おう!」
と僕は珊瑚たちに言った。
僕達の次の目標もいろいろ経験してからの『C級英雄ランク戦』になんとなく決まったのだった。
僕達の新たなる戦いが始まる。





