第百五十三話『必殺!電撃かかと落とし!』
「炎も吐くし、消えもするのか・・・こりゃ厄介だ・・・」
と僕は笑った。
「ゴーストレッドドラゴン」
魔法使いの美少女、瑠璃が呟いた。
そう、それがこのゴーストハウスのボスの名前だった。
「さて、どうするかな、かなりの強敵だな、これは・・・」
と僕が考えながら呟いた瞬間。
バチッ、バチィィィィィィと言う音が鳴り響いた。
「え?なに?」
と、振り向く。
『雷迅 - ライトニング』
と、すでにスキルを発動しているサラが走りだしていた。
「え?」
と僕がもう一度驚いていると、格闘家の靴についたスキルを発動させて、電気で地面を蹴りながら、高速で移動しているサラ。
「とおぉぉぉぉぉぉぉ!!」
っと走っていた。
『壁』を!!
「え、サラ、壁を走っとるやん!なんやあれ?」
と珊瑚が言う。
「もしかして、静電気で吸着してるのかな?」
「静電気??」
と僕が推測し珊瑚が聞く。
「そう、下敷きを髪にこすって、持ち上げたりしなかった?」
「あー、あれなぁ、それの凄い版ってことなん?」
「そう、静電気で壁を登るロボットとかは、現実の世界にはほんとにあるから、そういうことをやってるのかもしれない、普通は出来ないとおもうけど・・・」
と、僕が珊瑚に言ったところで、サラが大きく動いた。
「おりゃぁぁぁぁぁあ!!」
とサラが叫ぶ。
「必殺!電撃かかと落とし!」
とサラが『ゴーストレッドドラゴン』に電撃を混ぜた、かかと落としを叩き込んだ。
「なにそれ!」
と僕は笑う。
そんな技見たことない。
そんなことができるなんて!
「すごすぎるだろ!」
と僕は言う。
「へっへーん!どうだ!珊瑚ちゃん!これはできまい!!」
とサラが笑う。
「よほど、さっきの『ゾンビドッグ』を倒した数で負けたのが悔しかったんだね」
と僕は笑う。
『二刀流 - デュアルソード』
キィィィィィンと、珊瑚の両剣が光る。
「ナイスやサラ!」
と言いながら、サラのかかと落としを食らって、落ちてくる『ゴーストレッドドラゴン』に斬撃を与える。
「おおおおおおお!」
と、両剣を交互に、『ゴーストレッドドラゴン』に叩き込む。
「おお、すごいすごい!これは一気に倒しちゃうんじゃ!」
と僕は呟いた。
「グオォォォォォォ」
と『ゴーストレッドドラゴン』が吠えた。
「まずい!」
と僕は走りだした。
『ゴーストドラゴン』の、その咆哮と衝撃で軽い珊瑚が飛ばされた。
その、通り道に、事前に移動して、
「おっと、あぶない!」
と、珊瑚をキャッチした。
そして、若干やわらかい感触があったことは内緒だ。
「ありがとな!でも、いまちょっとやらしいとこさわったやろ!」
と珊瑚は言った。
「いえいえ、滅相もございません!」
と僕は紳士的に答えた。
もっとラッキースケベイベントを楽しみたいところではあるがそれどころではなかった。
「さて、結構ダメージ与えたけど、やっぱりなかなか強いね『ゴーストレッドドラゴン』」
と僕は笑った。





