第百四十九話『水晶の指揮』
「よっしゃ、助太刀するで!!」
と珊瑚が言いながら落とされた地下から部屋に戻っていった。
「あら、珊瑚ちゃん速かったわね!」
と水晶さんがにこっと笑った。
「あ、終わってる。すごい」
と僕は言った。
そう、彼女たち奈緒子、水晶、瑠璃の美少女魔法使い三人チームはは僕らより速く、多数のモンスターを倒していたのだった。
「すごいね、どうやったの??」
と僕が美少女魔法使いの奈緒子に聞いた。
「そうですね、水晶さんの指揮で戦ったら、一瞬で倒しちゃいました!」
と奈緒子が、胸元で手をあわせるジェスチャーをしながら言う。
「指揮という程のものでもないけどね!」
と軽くウインクするように水晶が微笑んだ。
「こっちも10体のゾンビドッグが出たの?」
と、僕が奈緒子に聞く。
僕らも割とはやくゾンビドッグを倒したはずなので、同じ条件なのかを確認したかったのだ。
「はい、そうです!ジュンさんたちもそうですか?」
「うん」
と奈緒子と僕。
「え?ジュンさん一人で10体のゾンビドッグ倒したんですか?」
「いや、それが・・・」
と僕が説明しようとすると、サラが代りに説明してくれた。
「珊瑚ちゃんがばったばったと切り倒したんだよ!!倒した数で負けちゃった!くやしい!!」
とサラが体を動かして、ばったばったと倒すジェスチャーをしながら笑った。
「え?お化けが怖くて、あまり戦えないんじゃ・・・?」
と、奈緒子が聞く。
そう、このゴーストハウスに来てからの珊瑚はほとんど戦闘に参加していなかった。
「うん、『お化け』は怖いみたい。でも『ゾンビドッグ』はお化けじゃないから大丈夫みたい!私も大丈夫でした!」
と、ビシッと敬礼するサラ。
「その『違い』は僕はあまりわからなかったんだけどね。女子の細かい違いを見分ける観察眼だと思うことにした」
と僕は笑った。
「ああ、髪切ったことや、髪の色変えたことに気がつけるのは女の子だけですからね」
と奈緒子も理解してくれた。
「白いお化けと、ゾンビドッグは全然違うんだよ!!やっぱりしろいお化けは怖いよ!!」
「そういうものかな・・・?」
と僕は笑った。
「こっちの方は、水晶の『未来予測 - ビジョン』と瑠璃の『魔法連射 - ラピッドファイヤ』の組み合わせで頑張った感じ?」
と僕が奈緒子に聞く。
「そうです、そうです!水晶さんが、10体のゾンビドッグを一カ所に誘導して、瑠璃ちゃんの『魔法連射 - ラピッドファイヤ』と私達の広範囲呪文で!」
「なるほどねー。そういえば、広範囲攻撃が魔法使いの優位性だよねぇ、結局剣士が相手にできるのは一体ずつだから」
「そんななか、珊瑚の『二刀流 - デュアルソード』が二倍攻撃できるからすごいんだけどね」
「うん、すごかった」
とサラが頷く。
「ふははは、どんなもんや!」
と珊瑚が笑った。
「さぁ、みんな、次に進むわよ!」
と水晶がドアを開けた。





