第百四十六話『タンク』
「お、『豪華な扉』の鍵ゲット!」
と僕が言いながら、光を皆に見せる。最初の部屋で『ゴーストエレメンツ』が持って行ってしまった、中央の部屋の鍵の片方を手に入れたのだった。
「よし、もう一つの部屋にいって、もう一個の鍵も手に入れよう!!」
と、僕が笑った。
「しかし、その防具凄いのね!」
と水晶さんが言う。
「『神の鎧 - ゴッドメイル』ですね。SSSランクの防具「神衣 - カムイ」シリーズの鎧です」
「ダメージがゼロになっちゃうなんて!」
「無敵じゃん!」
と水晶さんとサラが言う。
「うーん、でも頭とか腕とかは普通の防具だし、そこを狙われるとやられちゃうから、あまりこういう使い方は良くないんだよ、硬直がとけた瞬間にやられちゃうから・・・」
「そうね、今回は珊瑚ちゃんのためにやってくれたのよね!」
と水晶さんが珊瑚の方を見ながら微笑む。
「そうですね・・・すっかりタンクとしての戦い方になってるのはなんとかしたいな・・・」
と僕が言う。奈緒子に続き、捨て身で『かばう』という戦い方が増えている僕だ。
「『タンク』ってなに??」
とサラが聞く。
「だいたい『アタッカー』『ヒーラー』『タンク』に別れるんだ、こういうRPGでのチームプレイの場合」
「ふむふむ?」
とサラ。
「『アタッカー』というのは、サラとか珊瑚みたいにガンガンせめて攻撃する人ね。これがメインで花形だと思う」
「おー、私『花形』!!」
とサラが笑う。
「サラちゃんは『スーパー花形』です!」
と奈緒子も微笑む。
「で、『ヒーラー』は回復してくれる人。」
「ふむふむ、魔法使いさんとか薬草とか使ってくれるひとね?」
とサラ。
「で、『タンク』は??」
サラが更に聞く。
「敵視を集めて、その2つを戦いやすくする役目だよ」
「てきし??なにそれ??」
と僕とサラ。
「要は囮だね、敵に『こっち来ーい!!』って言って、自分に集中させてる間に、『アタッカー』とかに戦ってもらう役」
「地味!!」
とサラが笑う。
「そうなんだよ!大事なんだけど!僕も一応剣士だから、『アタッカー』のつもりなんだけど、最近は『神の鎧 - ゴッドメイル』に頼りすぎちゃって、捨て身で『かばう』に頼っちゃってるんだよなぁ」
「ふむふむ。なるほどね!まぁ『タンク』と『アタッカー』はスイッチできるってことでしょ?私とジュンで交互にやればいいよ!」
とサラが言う。
「え、すごいね!いまの説明でそこまでわかったの?」
とサラに言う。
「そういえば最初に、サラが走って行って、僕が『疾風』で攻撃する、というのも良くやってるから、この場合はサラが『タンク』で僕が『アタッカー』なのか!」
「そそ、私はそのまま避けて攻撃もするけど!」
とサラがへへーんと笑った。
そういう話しをしていると、元の部屋についた。
「あ、戻って来ましたね!右の部屋です!」
と奈緒子が言う。
「よし、このままもう一個の鍵もゲットしよう!」
と僕が言う。
「また、白いお化け出てきたらイヤやなぁ」
「私もイヤ!」
と珊瑚とサラが言う。
「また僕が守るよ!」
と珊瑚とサラの近くに行く。
全員が部屋に入ると、当たりが一瞬暗くなる。
「うわ!今度はなんだ??」
パカッと床が開く。
僕とサラと珊瑚だけが、落とされてしまった。
「こっちの部屋はこのパターンか!」
落ちていく中で、僕は呟いた。





