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第百三十八話『透明移動 - インビジブルムーブ』

「うん、まあ、それはわからないけど、条件によって出てくる時があるということね?」

とサラが言う。

やはりゲームの事を知らないだけで理解は抜群に早い。


そして、

「どういうパターンが多いの?」

とサラが聞いた。


「まずは、アイテムだよね。あるとしたら『塩』とか『十字架』とか、そういう、特殊なアイテムを持ってると実体化されて戦えるというのが多いね。今回はそういうのを持ってきてないから、そういうのじゃないと助かるんだけど」

「あ、それや、それ!アイテムがないと戦えんから・・・帰ろう・・・な!」

と、お化けを怖がっている美少女剣士の珊瑚が言う。


そして、それは明らかに嘘っぽかった・・・。

あれだけ素直な珊瑚に仮病や嘘までつかせるとは、恐怖というのは恐ろしい・・・。

お化け恐るべし。


「珊瑚ちゃん・・・アイテムいらないってわかってるでしょ!」

水晶さんが微笑みながら珊瑚に言う。


「珊瑚。嘘は良くない。」

と瑠璃も珊瑚に言う。


しかし、珊瑚の耳には届いていないようだった。


「そう多分アイテムはいらない・・・、ヒントは最初の動きにあったよね。サラたちをすり抜けた時・・・」

と僕は最初の『ゴーストエレメンツ』登場の時を思い出してサラに言う。

実現化させてしまえば、この敵はそんなに強くない。

つまり今回重要なのは謎解きだ。


「うーん、ヒントなんてあった?」

とサラが思い出す。


「うん、普通にすり抜けてたよね」

思い出せるように僕がヒントを出す。


「うん、すり抜けた!私と珊瑚ちゃんの後ろからすいーって・・・」

とサラが言う。


「そう、サラと珊瑚の後ろから『移動しながらすり抜けた』んだ!」

「は、なるほど、ジュンさん!」

と奈緒子が両手で口を隠しながら驚く。


「そう、『半透明になってすり抜ける』というスキルがあるんだ。『透明移動 - インビジブルムーブ』みたいな名前のスキルが!」

と僕は推理探偵のごとく、そう言った。


「さすが、ジュンくん!」

と水晶さんが微笑む。

「うん、さすが」

と瑠璃も言う。


謎解きが終わり余韻に浸っていると、悲鳴が聞こえてきた。


「ぎゃーーー!!」

また珊瑚の悲鳴だった。



「またでたーーー!!」

と珊瑚が叫ぶ。


そして、珊瑚をすり抜けて通って行く、『ゴーストエレメンツ』の動きを今度はしっかり見た。


「さっきはこのタイミングで攻撃しちゃったんだ。『透明移動 - インビジブルムーブ』の効果が切れる前に!!」

と、言って、最初にはずしてしまった『疾風』の事を思い出して分析した。


そして、僕は『透明移動 - インビジブルムーブ』の効果が切れて立ち止まった、『ゴーストエレメンツ』に向かって剣を構えた。SSSランクの武器「 神の剣 -デュランダル 」を!!


「今度は、当てるよ!」

と僕はしっかりと『ゴーストエレメンツ』の動きを見ながら、そう言った。

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