第百三十一話『モンスターボックス』
「珊瑚ちゃんですね!」
「珊瑚たちか!」
「珊瑚ちゃん!」
と三人が同時に言った。
「よっし!そうと決まればこのまま聞きに行こう!」
サラが元気良くそう言って、僕らは『大龍 - ワイバーン』で珊瑚たちの元に向かった。
「ピンポーン」
珊瑚の家のチャイムを鳴らす。
その音が家に鳴り響いたた音、ダッダッダっと走ってくる音が聞こえて、近づいてくる。
そして、ガチャっと勢い良く、ドアノブが回る。
そういう細かいところまで再現されているのが「ラスト・オンライン」だ。
「なんや!」
と、珊瑚が言いながらドアが開く。
バンと、ドアが開いて、珊瑚が飛び出してくる。
僕らはそれを予想して、少し下がっていた。
「あ、なんやジュンたちかいな」
と珊瑚が僕達を認識して言う。
笑顔のサラ、僕、軽く手を振る奈緒子。
珊瑚の様子を確認して、サラが、大きく息を吸う。
「せーの」
と呼吸を合わせる。
「「「動物を持ち運ぶ方法を教えて下さい!!」」」
と、僕らは呼吸を合わせて言った。
来る前にぼそりと、みんな合わせて言ってね。
とドラゴンの上で打ち合わせしていたのだ。
「出た!くくり芸人のみなさんや!」
と前回と同じくだりに同じように突っ込んでくれる、珊瑚。さすが関西人。あの番組は東京ローカルかもしれないが・・・。
「またかいなー!自分ら、うちら頼りすぎやで!もっと自分らでがんばりーな!」
と言う珊瑚。
そこに、いつのまにか、後ろからやってきていた水晶さんが言う。
「あら、珊瑚ちゃん。ジュンくんたちが来なくて寂しいわぁ!って今言ってたところじゃない!」
と微笑みながら水晶さんが言う。
「な!そんなこと言うとらんわ!少し、元気にしとるかな・・・と思っただけや」
「しっかり言ってた」
と、さらにやってきていた、小さい魔法使いの瑠璃もビシっといった。
「言うなやぁ、瑠璃」
とそれは内緒やろぉ、と、口の前に指で1を作って唇をかるく隠しながら言う珊瑚。
「うんうん、気持ちいいくらいに、いつものやりとりですな!」
と笑顔でポンポンと、珊瑚の肩を叩く格闘少女のサラ。
「ふん!で、なんや!!今回は!」
と、美少女剣士の珊瑚が問い返す。
「せーの」
と、もう一回呼吸をあわせる僕ら。
「「「動物を持ち運ぶ方法を教えて下さい」」」
ともう一度声を合わせてお願いする僕ら。
「わーかった。わーかった。そんな、くくり芸人みたいに言わんでいいから!教えたる教えたる!」
と言う珊瑚。
「ということは、「騎乗 - ライディング」を覚えたっちゅうことやな?」
と、珊瑚が言う。さすが元A級の経験者、なんで困っているかしっかりわかってらっしゃる。
「それだったらあれやな『モンスターボックス』やな」
ニコッと笑って教えてくれた。
「『モンスターボックス』!?」
サラが新しい単語に目を輝かせて聞いた。





