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第百二十六話『『大龍 - ワイバーン』とロデオ』

「グオオオオォォォォォ」

サラに背中を取られた、『大龍 - ワイバーン』が暴れだした。そう、カピバラの時もそうだった。騎乗できるモンスターでも、乗った後も、暴れるのであった。


「この駄々っ子め!!負けないわよ!!もうカピちゃんで慣れてるんだからね!」

とサラはグッと『大龍 - ワイバーン』をつかんで微笑んだ。


『大龍 - ワイバーン』とサラのロデオ対決が始まる。


まずは『大龍 - ワイバーン』のターンだ、大きく横に体をふり、サラを振り落とそうとする。


「へっへーん!そのくらいはカピちゃんでトレーニング済みだよ!!」

と、サラが『大龍 - ワイバーン』の大きい動きを、体でうまくバランスをとって、乗りこなしていた。カピバラや馬でしっかり体感済みの今のサラにとってはこのくらいは大したことないのだろう。


普通はできないが・・・


「グオオオォォォォォ」

その程度では振り払うことが出来ないことに、気が付き荒れる『大龍 - ワイバーン』


そう吠えて、大きく翼をバッと開いた。


「ぬお!かっこいい!」

と僕は素直に言ってしまう。

美しく黒い龍が翼を開く姿はとてもかっこいいものだった。

美しく凶暴なドラゴンはRPGの醍醐味といえるだろう。


「ジュンさん!そんなこといってる場合じゃないですよ!!」

と奈緒子が僕に突っ込む。


そうだった・・・。

そうこうしていると、声が聞こえてくる。


「のおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

サラが叫んでいる。


そう、『大龍 - ワイバーン』が大きく翼を開いて、大きく羽ばたいたのだ。

龍の大きな翼が風を起こし、地面に風を当て、その反力でブワッと浮かび上がる。


そして、その風は僕達のところに衝撃として飛んできた。

「おおお!すごい!」


その風に対抗するように足に力を入れる。

この迫力はVRならではといえるだろう。


いくらゲームの中で巨大な龍が出てきたとしても、これを体感することはできない。

VRの特徴である1/1のシミュレーションという部分が、巨大な龍の凄さを感じさせる。


「おおおお!高い!凄い!!私、竜に乗ってる!!」

とサラがそんな緊迫感のある状況で喜んでる。


「サラ!龍から手を離しちゃだめだよ!!」

と僕が叫ぶ。


「おおっと!そうだった!ついつい感動で!!」

とサラが言う。


そう、感動している暇は多分ない。


「『大龍 - ワイバーン』は飛行してサラを落とすつもりだ!」

と、僕が叫ぶ。


「なんだってー!!」

とサラが言う。

余裕があるんだか、ないんだか分からないサラだった。


『大龍 - ワイバーン』はもう一度大きく翼をはためかせ、飛行モードに入り飛び出した。そしてまた風の衝撃が僕と奈緒子を襲う。


「おおおおお!すごいすごい!ドラゴンすごいよ!!」

と、高速で移動する『大龍 - ワイバーン』に乗ったサラは喜んだ。


もちろん振り落とすつもりの『大龍 - ワイバーン』がまた「グオオォォォォォ」と吠えた。


サラと『大龍 - ワイバーン』のロデオの第二ラウンドが始まる。

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