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6.王都襲来


「あれはなんだ?!ひょっとして魔獣なのか?」


「え?!嘘だろ?町の中に魔獣なんて入ってくる訳ないだろ…っ!!!」


「うあああああああっ!!!たすけ…」


商人でもない限り、王国の民は、国外に出ることはない。

なぜなら、この国から一歩でも出ると、人を襲う魔獣がいるからだ。


食糧自給率100%。


麦も野菜も、国民が食べる分は国内で賄える。

牧畜もさかんで、三の門付近では牛や羊や豚が飼われている。

王国の東側は海に面しており、小規模ながらも漁業も行われ、様々な食材が揃う王都は、太古の昔から美食の文化の中心と言われていた。


ゆえに王国民は、滅多に国外、結界の外に出ることはなく、魔獣を見たことがない者も多く存在した。


魔獣は、弱い種族を襲い、糧とする。

分厚い皮膚や毛皮を纏うことなく、動きが緩慢で、力も弱く、素手ではこれといった攻撃力を持たない人間は、リスクの低い格好の食糧であった。



「え、ちょっとヤバいって!」


「早く助けを呼んでこい…っ!」


いつもは結界に阻まれている魔獣が、結界の消滅に気づき、門の中に入ってきて家畜や人間を襲い始めた。


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