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【ランキング12位達成】 累計62万7千PV 運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
『魔王と勇者の継承者(デュアル・ヘリテイジ)ダイ・マオウの大冒険』

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第9話 サラマンダーをぶっ飛ばせ!

虚零の城・第四層《零の墓場》。

暴れ狂う魔獣サラマンダーかつての貴族、アイゼンハワードが変貌した伝説の魔獣ライカントロスが、咆哮とともに火炎を撒き散らしていた。


挿絵(By みてみん)


「グオオオオオォォッ!!」


その巨体は地を割り、牙は大気を引き裂く。

闇と炎に包まれた空間。誰もが一瞬、心を折られそうになる。


だが――!


「突き抜けろ……希望の炎ッ!!」


シャルボニエの叫びと共に、竜槍グランクレールが紅蓮の輝きを放ち、魔獣の胸へと疾走した!


ドォン!!


「効いた……! 少しだけど、効いてるぞ!」

リーリアが風で温度を測りながら叫ぶ。



「みんな、まとめて筋肉回復だああああ!!」

その時、トランス・ジェンダー(回復系マッチョ大天使)が、爆発する筋肉とともに叫んだ。


「ユキネ、さぁ――筋肉に癒されろっ!!」

「くるなあああっ!!(ハグ!)」

「ヒーリング・マッスル・クラッチ!」


ハグされた者は全員、HP全快+状態異常回復+一時的なステータス上昇!


「くっそ熱いけど……なんか元気出たわ!!」

ウルウルが拳を握る!


ナンバ・ラッカの爆裂術式!

「見せてやるよ、爆裂の真髄ってやつをな……!」


両手に構えた錬金符を天にかざし


「爆裂術式《コードZ:千裂閃火葬陣せんれつせんかそうじん》!!」


魔獣の巨体に数百の火柱が突き刺さり、爆裂が連鎖する!


ボカン! ボカン! ドゴォォン!!!


「まだ、止まらねぇぞ……!」


ユキネの氷剣、絶対零度へ!

「熱には……冷気で対抗するッ!」


剣が青く輝き、気温が一気に急降下。

「絶対零度・ゼロディグリースラッシュ!!」


サラマンダーの尾が凍結し、動きが一瞬止まる!


ウルウル&風子の連携!

「よーし、アタシとくノ一でやってやるか!」


「セクシー忍法、五感封じの舞!」


「吠えろ、ワンワン拳ッ!」


風子のフェロモンダンスと、ウルウルの連続回転キックが魔獣の視界とバランスを奪う!


そして、ダイソン・サイクロン!

「計算完了。あいつの再生サイクルには、0.72秒の“無防備時間”がある。」


「魔法数式・撃:√(魂+絆)=無限×∞!」


全員の攻撃タイミングを数式で同期させ


フィニッシュは任侠の主役!

「いくぜ……全員の想い、受け取った!」


ダイ・マオウが、左手に念道力、右手に二丁拳銃、額からビームを放ち


「任侠奥義・目ビーム・極大友情砲ともだちバースト!!」



シャルボニエの紅蓮の竜槍が、

ナンバ・ラッカの爆裂術式が、

ユキネの氷剣が、

トランスジェンダーの筋肉ハグが、

ウルウルと風子の連携が、

ダイソンの数式支援が――


すべてが一つになり、勝機が見えた。


そして――!


「ぶっ飛べえええええええええええええええッ!!」

(# ゜Д゜)!!!

任侠奥義・極大友情砲を放つダイ・マオウ!


だがその瞬間――


「ダイ・マオウ! ストーーーップ!!」


ドンッ!!


紅蓮の爆発の中から、小さな黒い影が拳で光線をぶっ叩いた。


「えっ……!?」


その者の名は


挿絵(By みてみん)


ベビーサタンのさっちゃん

・ベビーの姿をした恐怖の大悪魔。

・ダイマオウの乳母であり、任侠界の伝説的な「姐御」。

・アイゼンハワードの“使い魔”でもあるが、実質的に彼を諫められる唯一の存在。


「おまえまたぶっ放そうとしてんじゃないよこのバカちんが!!」

ポコッ!(ダイマオウの頭に鉄拳)


「……っいってぇぇ!? さっちゃん!? 乳母上……!」

ダイマオウが土下座ポーズで震える。


「アル様もよ、やりすぎなんだよアンタ。魔獣になってどーすんの、風も空気も読まないで」


さっちゃんは魔獣の胸ぐらをガシッと掴み、

グイッ!と引き戻す。


「ハイハイ! みんな、戦闘中止!!」

「え、ええええ!?」「ええええぇぇぇぇぇ!?」


魔獣は煙を吹きながら元の姿アイゼンハワードに戻り、

肩で息をしていた。



「……ふむ。さっちゃんがそう言うのなら……休戦しよう」


「はあ!? マジですかアイゼンハワードさん!?(風子)」


「無理やり過ぎるでしょ!?(ウルウル)」


トランス・ジェンダーが大の字になったユキネにそっと筋肉タオルをかけながら囁いた。


「……乳母さん、最強だな」


闘いは、終わった。

だが、真の因縁と、封印された過去の歴史が、ここから動き出す。



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