第八話 ヘルフェス開幕！地獄の青春ライブ！！

ヘルフェス当日。

魔界最大の文化祭は、開幕早々“地獄のカオス”と化していた。

会場には

・火を吹くドラゴン型ライト

・客席から投げられる謎の毒キノコ

・観客同士の殴り合い（リズムに合わせて殴るから妙にノリが良い）

・ステージ周りには小型モンスターが爆音に合わせて暴走

生徒たち

「これ……文化祭の規模じゃないよね！？」「死ぬ！！？」

さっちゃん先生

「盛り上がってまっすううう！！！（※褒めてる）」

校長（裏で絶叫）

「この地獄を作り出したのは誰だッ！！？」

「あなたですううう！！！」

→さっちゃん先生、フルボッコで説教中。

しかしステージ裏。

ライバル女子５人組のバンド『フォーチュンLOVE』が余裕の笑みを浮かべる。

フォーチュンLOVE・リーダー

「あなたたちの出番、無くならないといいわねぇ？♡」

ゼッド

「……あいつら、完全にケンカ売ってきてるな」

ミナ（緊張で青ざめ）

「ど、どうしよう……歌えなくなったら……」

ゼッド

「大丈夫だ。ミナはミナの声を出せばいい」

その瞬間。

ステージから大爆音。

司会者

「つづいてぇえ！！ 地獄の青春☆ハートブレイカーズ！！！」

全員

「え、え！？ 早すぎ！！？」

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◆本番開始

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バンドの１曲目開始

ズガンッッ！！

ステージが揺れ、機材が黒煙を上げる！！

観客

「ウオオオオオ！！ 故障も演出じゃあああ！！」

ゼッド

「違う！！ 本当に壊れてる！！」

音響担当オークション

「うわぁぁ！ ミキサーが燃えてる！！」

クリス（波形視覚能力発動）

「……波形が死んでる……完全に死んでる……」

ミナ

「え……じゃあ……歌えない……？」

ゼッド

「歌え。俺がなんとかする」

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◆機材トラブルを救う“裏方のヒーロー達”

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★オークション（音響オーク）

「任せろぉぉ！！！

　俺の“拳で直すメンテ術”！！」

→殴って直るタイプ。魔界クオリティ。

ガァン！ バァン！ ドォン！

クリス

「波形が……回復してく……殴ったのに……！」

★レオン（スライム・ドラマー）

「ぼくがケーブル代わりになるね！」

→身体を伸ばしてショートしたラインを接続。

オークション

「すまんレオン！ お前が一番頼りになる！」

レオン

「溶けないといいなぁ！」

★クリス

「会場の全音響データ、解析完了……

　ゼッド、ミナ……最適なキーは“海の音階（アクアスケール）”だ！！」

ミナ

「海の……私の魔力……！」

ゼッド

「行くぞ。ミナ、声を解き放て！」

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３年ONI組 演奏開始！

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ゼッドがギターを鳴らす。

ハルドが地響きのようなベースを刻む。

レオンが雷のようにドラムを響かせる。

リーフの透明感ある鍵盤が混ざる。

ゴブルのビートが唸り、音が光になる。

そして

ミナ

「はぁぁぁぁ……っ！！」

海の魔力（アクアスケール）覚醒！

青い光が客席を包み、暴走モンスターたちが静まりかえる。

観客

「すげぇ……浄化の歌だ……！」

「心が……洗われる……」

「許された気がする……（犯罪歴あり）」

フォーチュンLOVE

「な、なにこれ……反則じゃない……？」

ゼッド

「これが俺たちの音楽だ！！」

観客

「うおおおおお！！！！！」

盛り上がりは最高潮へ。

しかし。

次の瞬間。

ステージの天井がギシギシと音を立てる。

ミナ

「え……？」

ゼッド

「まさか……またトラブル……！」

さっちゃん先生（裏で怒られ中）

「校長～～！！ ステージの耐久性には少しだけ問題が～～！！」

校長

「お前の声が問題なんだよ！！！」

叫びが、地獄の音楽祭に響き渡った。