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【ランキング12位達成】 累計62万7千PV 運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
『3年ONI組 さっちゃん先生12 魔界音楽専門学校 ― 歌って踊って恋愛だー!』

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プロローグ さっちゃん、魔界音楽専門学校へ赴任?!!

さっちゃん、魔界音楽専門学校へ赴任?!!


魔界の片隅

黒曜石を削り出して建てられた、天を貫くような巨大建築物があった。


その名も、

魔界音楽専門学校ヘル・ミュージック・アカデミー


ロックの火炎を操るドラゴン族のギタリスト。

百年に一度の奇跡の声を持つ吸血鬼シンガー。

影の中からビートを刻む妖狐のドラマー。

さらには、音響機材オタクの人間族まで。


魔界最大の“音楽の坩堝るつぼ”として、

歌手、ミュージシャン、作曲家、DJ、音響エンジニア……

あらゆる音楽の道を志す者たちが、青春と魂を燃やす場所である。


そんな歴史ある名門校に。


校長の机に、ひときわ雑な辞令書が叩きつけられた。


「新任教師:3年ONI組担任 さっちゃん先生」


…え?

なんで音楽学校に鬼の先生が……?


翌日。


黒い雷雲を割って、巨大な赤い影が空を横切った。

地響きを立てて校庭に降り立ったのは――


地上最強(自称)・鬼教師。

歌にも恋にもツッコミにも容赦なし。

3年ONI組の破壊級担任、さっちゃん先生であった。


「みなさぁああん!!

今日から音楽を!恋を!青春を!

ビッシバシ!しごいていきますうううう!!!

私、歌には自信が……ありまっすうううう!!」


校庭に響き渡った第一声は、

鼓膜を揺らし空気を震わせ、

黒曜石の校舎の一部をわずかにヒビさせたという。


生徒たちはざわめいた。


「え、鬼が来た……」

「音楽学校なのに、なんで鬼教師?」

「てか今の声、PA壊れるレベルじゃね?」

「誰だよ、こんなの呼んだの……」


そのとき――

校舎の上からひらりと黒いコートが舞い降りた。


魔界ボーカル科主任、ベルガ=オルフェウス。


長髪を揺らしながら、無表情で言い放つ。


「……音、デカすぎ。

チューニングという概念を学んでから喋れ。」


こうして


鬼教師 × 音楽エリート集団

という、前代未聞の組み合わせで始まる


《3年ONI組 さっちゃん先生12

魔界音楽専門学校 ― 歌って踊って恋愛だー!》


幕は、派手に、荒々しく、

そしてなぜか恋の気配を含みながら上がったのであった。

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