エピローグ 魔王様の祝勝宴!恋の大爆発編 そして3年ONI組 卒業へ
魔王城にて祝勝パーティー開幕!
魔王様
「勇者決戦前に、飯で優勝した奴らを祝わんでどうする!
今宵は食え!飲め!恋をしろ!」
ラーメンモン校長
「恋は沸騰デス!今夜は失敗しても責任取りませんデス!」
3年ONI組
「校長~!!絶対責任とってもらうからな!!」
会場の熱気は最高潮。
ここから恋と告白の大乱舞が始まる――!
カイ × ルビア
【ついに進展!世界大会後の“ご褒美デート”!?】
ルビアはパーティ会場で
ドレス姿で落ち着かない様子。
ルビア
「カ、カイくん……今日の料理……その……
あなたのおかげで優勝できたのよ……?」
カイ(顔真っ赤)
「お、お前のスイーツも最後の晩餐に欠かせなかったんだぞ!
その……ありがとな!」
カイは勇気を振り絞り、
カイ
「……今度さ……2人で……デートしねぇか?」
ルビア
「えっ!!??////
い、いい!いく!むしろ毎日行く!!」
砂糖妖精の羽が舞い、
キラキラした光が会場に降り注ぐ。
魔王様
「おお……甘い……空気が甘いぞ……!!」
シグレを巡る争奪バトル勃発!?
ルビアの恋が進展する一方で
別の戦争が起きていた。
ミナ
「シグレ!!今日の私の肉料理!
すっごく見てたよね!?」
セラ
「いえ、私のアクアスープの説明を真剣に聞いてました!」
ミナ vs セラ
「「どっちがシグレと次の授業組むか!!」」
殴り合い寸前。
しかし当の本人は…
シグレ
「今日の主役は料理だからなぁ……
僕はみんなと共同研究したいけど……?」
ミナ&セラ
「シグレぇぇぇぇぇ!!!!////」
ラーメンモン校長
「青春デス!もっとやれデス!」
さっちゃん
「校長!煽るんじゃない!!」
ガルド・ミナの大告白チャレンジ!
ミナは決意していた。
ミナ
(今日こそ言う……
“シグレが好き”って……!)
大宴会場のテラスへ呼び出す。
ミナ
「シグレ。その……世界大会……
あなたが支えてくれたから……勝てた……」
シグレ
「ミナの料理は本当に強くて優しいよ。」
胸が爆発しそうになりながら――
ミナは拳を握りしめて言う。
ミナ
「わ、私は……あなたのことが……
す、す……す――」
シグレ
「ん?すごく震えてるね。風邪?」
ミナ
「違う!!恋!!あんたが好きなの!!
世界で一番好きなの!!!」
シグレ
「え、僕……ミナに好かれてるの……?」
ミナ
「ずっと言ってたよ!?みんな知ってたよ!?」
シグレ
「えっ、材料から“ミナの恋心”の匂いはしてたけど……
あれはフェイクかと……」
ミナ
「料理人の嗅覚で恋を判定するなぁぁぁぁ!!」
だが、シグレは照れながら小さく笑った。
シグレ
「……僕も、一緒にいると楽しいよ。
これからも……一緒に料理しよう。」
ミナ
「!!!(感極まって昇天しかける)」
ガルド・ミナ、
無事死亡するほどの幸福で撃沈。
そして、さっちゃん先生の“秘密の過去”
祝勝宴の喧騒から離れ、
魔王様が静かに近づく。
魔王様
「さっちゃん……ついにやったのう」
さっちゃん
「はい。子どもたちが本当に立派に……」
魔王様
「おぬし、かつて“感情を失ったギアチルドレン”と言われていたな。
そのおぬしが今――
“愛情の鬼教師”になるとはのう。」
さっちゃん
「私は……昔、負けたのです。
愛情を切り捨て、技だけを追って。
大切な人に、料理が届かなかった……」
魔王様
「ほう……それで“料理は愛情”と?」
さっちゃん
「ええ。
愛を込められなかった自分の過去を、
この子たちにはさせたくなかった。」
魔王様
「……おぬしも、いつのまにか愛されておるぞ。」
さっちゃん
「え?だれに?」
魔王様
「男子生徒3名ほどの恋慕スコアが跳ねておる。」
さっちゃん
「聞きたくなかったわぁぁぁ!!」
卒業式。3年ONI組、巣立ちのとき
ラーメンモン校長
「卒業デス……!
愛情が沸騰した者から名前を呼ぶデス!」
ひとりひとりが証書を受け取り、
泣きながら、笑いながら前へ進む。
カイ
「さっちゃん先生……俺も、いつか“愛情シチュー”越える料理作るよ!」
ルビア
「先生、お世話になりました!
でも恋はまだ続きます!」
セラ
「私……恋愛も科学します……!」
ミナ
「絶対に一流シェフになって、
シグレと……その……結婚する!」
シグレ
「ミナ、それ卒業式で言う???」
モグラ=バル
「先生~!卒業したら揚げ物専門店やるから絶対来て!」
涙の連鎖が止まらない。
そして――
最後に呼ばれるのは、担任。
校長
「さっちゃん先生!!
“愛情の鬼教師・名誉卒業”デス!!」
生徒たち
「先生ーーーー!!!!!」
さっちゃん
「もう……みんな……
卒業おめでとう……!!!」
さっちゃん先生の卒業料理
黒板に書かれたメニューはただ一つ。
《卒業シチュー ~愛情は受け継がれる~》
・世界大会で学んだ技
・仲間を思う気持ち
・恋心
・失敗した気持ち
・涙
・笑顔
・全部を煮込んだ、人生の味。
生徒たちが一口食べた瞬間――
3年ONI組
「先生の料理……あったかい……!!!」
それは、
さっちゃんの長い過去と
生徒たちへの未来全部を込めた
最後の授業だった。
彼らは旅立つ。
それぞれの恋、夢、料理を抱えて。
さっちゃん
「……さあ次のクラスを見つけないと。
“料理は愛情”を、まだまだ世界に伝えないとね!」
魔王様
「また腕のある落ちこぼれを頼むぞ!」
さっちゃん
「落ちこぼれじゃないわよ。
“愛情の天才”よ。」
『3年ONI組 さっちゃん先生11 魔界調理師専門学校 ― 料理は愛情ラブ突入!』
ー完ー
さっちゃん先生
450歳の鬼教師。恋愛にも料理にも容赦なくツッコむ。
魔界調理師専門学校に「料理は愛情!」を教えに着任。
【男子生徒】
炎堂カイ(火炎族・熱血)
鍋を燃やす天才。実は恋愛だけ奥手。さっちゃんに憧れ。
影沼シグレ(影魔族・天才調理師)
材料と会話する変人。天才。女子にモテるが本人は自覚なし。
モグラ=バル(地中族・ムードメーカー)
大食い。恋愛相談が異常に得意。揚げ物神。
【女子生徒】
ルビア・スイート(砂糖妖精)
カイに片想い。スイーツ爆発常習犯。
ガルド・ミナ(オーガ娘)
シグレが好き。力が強すぎて器具破壊魔。
セラ・マリーヌ(水霊)
委員長。調理を科学とする理論派。恋愛経験ゼロ。
【学校サイド】
ラーメンモン校長
「恋は沸騰デス!」が信条の謎の鍋魔。
校風はカオスだが腕は超一流。




