第十二話 毒か?栄養か?魔界野菜サバイバル料理戦!
ナレーション
「パワーと恋心の両方を武器に、
ガルド・ミナは勝利を掴んだ!
3年ONI組、3連勝で準決勝へ!!」
次の対戦相手は
魔界植物王国 “ヴェジ・ヘルガーデン”から来たベジタマンサー一族。
そこは、
触ると即死の毒草から、食えば若返る奇跡の根菜まで
何でも生えている、魔界最凶のベジタブル地帯。
さっちゃん先生
「つまり今回は……毒と健康の紙一重勝負ね!」
ONI組
「紙一重すぎる!!」
対戦相手は“菜魔導士”ベジタ・ベルゼン
・植物を操る男
・毒草の扱いは天才級
・料理哲学「毒も調味料の一部だ」
・見た目は爽やかな草食系イケメン(だが中身は猛毒)
ベジタ
「あなた達、愛情がどうとか言うらしいね。
だが野菜はもっと残酷さを求めるんだよ?」
◆ONI組の出場者
今回はセラ・マリーヌ(水霊・理論派委員長) が代表!
ルビア
「え!?セラなの?!」
セラ
「はい。野菜は“水分管理”がすべて。
水霊族の私が最適でしょう。」
カイ
「おぉ……キリッとしてる!」
さっちゃん
(※セラ、恋愛経験ゼロではあるが素質はある…
ここで伸ばしてあげたい!)
試合開始!
テーマ:魔界野菜を使った“毒か?栄養か?”料理
観客席には
・カイ(セラを見てちょっとドキ)
・ルビア(カイの表情見て複雑)
・ミナ(シグレの横で幸せ)
…と恋模様も混沌。
ベジタの必殺:
《死霧芽〈デスフォグ・スプラウト〉》
野菜から毒霧を出し、相手の食材を汚染してくる!
セラ
「くっ……水の膜で防ぎます!」
水霊魔法発動。
毒霧をクリーンに保つが、
体力を削られる。
ベジタ
「君、顔色が悪いよ?
毒気に当たったかな?」
セラ
「当たりません!根拠のない煽りは嫌いです!!」
観客
「委員長、メンタル強っ!」
セラの恋の“不具合”発動
毒霧の中、カイが叫ぶ。
カイ
「セラ!無理すんなよ!!」
その瞬間。
セラの顔が真っ赤になる。
セラ
「~~~~ッ!!
カ、カイくんの声……耳に残って集中できない……!!」
ルビア
「(!? ふざけんな委員長!!)」
さっちゃん
「これが恋の暴走…!?」
心の揺れ→新技覚醒
セラ
「ち、違う……感情に振り回されてる……けど……
でも……
“水”って本来、揺らぐものなのよ!!!」
覚醒技
《アクア・ニュートラライズブロス》
毒野菜の毒素を中和し、
栄養だけを抽出する究極の“魔界ポタージュ”!
野菜たちがセラに語りかける。
野菜
『お前の水……気持ちいい……栄養を渡そう……』
シグレ
「料理人として、食材と心が通じ合った……!」
ミナ
「しゅ…しゅごい……」
ベジタ
「恋愛で、、、ぼ、僕の毒が……消えていく!?」
魔王様
(ポタージュをすすり)
「……うむ。これは……
毒でも栄養でもない……“優しさ”の味だ。1000点」
そしてズバッと判定。
魔王様
「勝者、3年ONI組!!!」
ベジタ
「なぜだ!?もっと毒を評価しろよ!!」
魔王様
「今日は優しさの気分だ!」
観客
「出たー!!魔王様の気分ジャッジ!!」
◆試合後
カイ
「セラ、すげぇよ!」
セラ
「えっ……あ……あの……
べ、別に……あなたのためじゃ……(小声)」
ルビア
「(戦いより恋の方が危険なんですけど!?)」
さっちゃん
「よし!ONI組、決勝進出!! 次はもっと荒れるわよ!」
ONI組
「おーー!!」
さっちゃん先生
450歳の鬼教師。恋愛にも料理にも容赦なくツッコむ。
魔界調理師専門学校に「料理は愛情!」を教えに着任。
【男子生徒】
炎堂カイ(火炎族・熱血)
鍋を燃やす天才。実は恋愛だけ奥手。さっちゃんに憧れ。
影沼シグレ(影魔族・天才調理師)
材料と会話する変人。天才。女子にモテるが本人は自覚なし。
モグラ=バル(地中族・ムードメーカー)
大食い。恋愛相談が異常に得意。揚げ物神。
【女子生徒】
ルビア・スイート(砂糖妖精)
カイに片想い。スイーツ爆発常習犯。
ガルド・ミナ(オーガ娘)
シグレが好き。力が強すぎて器具破壊魔。
セラ・マリーヌ(水霊)
委員長。調理を科学とする理論派。恋愛経験ゼロ。
【学校サイド】
ラーメンモン校長
「恋は沸騰デス!」が信条の謎の鍋魔。
校風はカオスだが腕は超一流。




