第十話 初戦!地獄の料理テーマ『卵料理対決』!
世界料理大会・第一回戦
テーマ:「卵料理」
実況
「なお魔王様は“固め卵”が大好き!
半熟卵は基本マイナスポイントだぁ!!」
ONI組
「聞いてないんですけど!?」
3年ONI組 vs 火山王子バルト(天焦国)
出場者:炎堂カイ(火炎族)
さっちゃん
「カイ、いける? “心を燃やす”のよ!」
カイ
「おうよ!!
……でも俺、愛情入れると火が優しくなるんだよなぁ……」
ONI組
「それ半熟フラグだからやめて!!」
バルトの必殺料理
『マグマ目玉焼き・業火の陣』
・溶岩石で一瞬固める
・香ばしい、でも焦げギリギリ
・観客が熱波で吹き飛ぶ
魔王様
「ほう……カタめで良い」
(8点)
カイの料理
『恋炎・二段階卵焼き(ツン→デレ製法)』
カイ
「固めにしたいけど……やっぱり愛情は込めたい!!
だったら――二段階でいく!!」
さっちゃん
「出たわね、“火炎族の二段火力”!」
【製法】
最初は高火力で固める(ツン)
最後の1秒だけ“デレ火”で香りづけ(ほんのり甘い愛情)
●表面はしっかり固め
●中までふんわり香ばしい
●愛情の余韻だけがふわっと残る奇跡の卵焼き
実況
「半熟じゃない! でも優しい味がする!!」
ルビア
「カイ……こんなの……反則級だよ♡」
魔王様
「む……これは……
“固め卵”でありながら、心がある……!!」
→ 10点!!
バルト
「くっ……攻撃力では勝っていたのに……!」
結果
ONI組:10点 VS バルト:8点 → ONI組 勝利!
カイ
「勝ったあああぁぁ!!」
ONI組全員
「よっしゃーーーー!!!」
第2試合 ONI組 vs 氷国リゼル(氷幽国)
出場:セラ・マリーヌ(水霊の委員長)
セラ
「温度管理なら……私に任せてください!」
リゼルの必殺料理
『絶対零度・氷鎧ゆで卵』
・氷の魔力で表面をカタく
・中はしっかり均一に固まる
魔王様
「うむ、悪くない」
→ 7点
●セラの料理
『水霊式・完熟ハートボイル』
セラ
「昨日の反省を活かしました。
“完全固め”、さらに
食べる人の体温で少し甘味が開く構造にしました」
シグレ
「それ……実はすごく高度な技術だよ」
●固めなのに、食べた瞬間ふわっと広がる香り
●魔王様好みの“しっかり固い黄身”
●恋の味をほんのり後味に残す
魔王様
「これは……!!
わし好みの“完璧な固ゆで”ではないか!!」
→ 9点!
リゼル
「氷技術が……負けた……?」
結果
ONI組 9点 VS リゼル 7点で ONI組 勝利!
セラ
「わ、わたし……勝てました……!」
(水しぶきが感動の舞)
ONI組
「委員長すげぇええ!!!」
実況
「ONI組、初戦 “完全勝利” だあああ!!」
魔王様
「面白い……“愛情料理”、侮れんのう……
次のラウンドも期待しておるぞ」
さっちゃん
「行きますよ、みんな!
次は “肉料理” です!」
カイ
「次も勝つぜ!!」
ルビア
「絶対応援するから!」
ミナ
「シグレと……その……肉、作りたい!」(照れ)
シグレ
「言い方!!」
さっちゃん先生
450歳の鬼教師。恋愛にも料理にも容赦なくツッコむ。
魔界調理師専門学校に「料理は愛情!」を教えに着任。
【男子生徒】
炎堂カイ(火炎族・熱血)
鍋を燃やす天才。実は恋愛だけ奥手。さっちゃんに憧れ。
影沼シグレ(影魔族・天才調理師)
材料と会話する変人。天才。女子にモテるが本人は自覚なし。
モグラ=バル(地中族・ムードメーカー)
大食い。恋愛相談が異常に得意。揚げ物神。
【女子生徒】
ルビア・スイート(砂糖妖精)
カイに片想い。スイーツ爆発常習犯。
ガルド・ミナ(オーガ娘)
シグレが好き。力が強すぎて器具破壊魔。
セラ・マリーヌ(水霊)
委員長。調理を科学とする理論派。恋愛経験ゼロ。
【学校サイド】
ラーメンモン校長
「恋は沸騰デス!」が信条の謎の鍋魔。
校風はカオスだが腕は超一流。




