第九話 大会前夜の恋とライバルの影
魔王城・大会控室へ! ONI組ついに到着
世界料理大会の会場は、
「魔王城・大饗宴コロシアム」
魔界最大級の闘技場を丸々“キッチンスタジアム”に改造した巨大会場。
選手席は炎の国・氷の国・月獣帝国・亡霊食府・人間界・魔界学生(ONI組)の6エリアに分かれる。
観客席は10万席!
「お腹を空かせた魔族・獣・アンデッド」が大歓声を上げている。
大会の張り紙にはこう書かれていた:
『胃袋を征する者、世界を征す』
■大会形式:トーナメント方式
抽選でA〜Fのブロックに分かれ、
勝ち抜いた者同士で決勝へ進む。
■勝敗基準
料理は審査員5名による判定+魔王様の得点で決まる。
審査員:
1人につき 1ポイント
(計5ポイント)
そして
魔王様:1人で10ポイント
合計最大15ポイントだが、
勝敗は実質、魔王様ひとりの舌で決まる。
という狂気のルール。(審査員はおまけである)
ラーメンモン校長
「魔王様の好み? 日替わりデス。運ゲーです。」
全員
「最悪の大会システムーーー!!」
強敵キャラと初接触(ライバル登場シーン)
控室の廊下。
ONI組が歩いていると、次々と強敵が姿を現す。
天焦国(火山の国)
火山王子 バルト=マグマ
燃える赤髪・焼けた鍋を背負った火属性王子。
バルト
「火炎族の少年よ。その火、まだ“遊び火”だな?」
カイ
「!?」
(こいつ…火力のオーラが桁違いだ!)
氷幽国(氷の国)
氷の貴族 リゼル=グラシエ**
廊下全体を氷結させながら歩いてくる美麗男子。
リゼル
「影沼シグレ、君の噂は聞いている。だが、温度0.05度の世界を知らぬ料理人に負けるつもりはないよ」
シグレ
「温度のケタが細かすぎる…!」
月獣帝国(肉の国)
牙姫フェンリカ
巨大な肉切り包丁を肩に担ぐ狼少女。
ミナを見るとニヤッと笑う。
フェンリカ
「アンタ、筋肉の使い方…好きよ?肉を叩き割る音が最高だったわ」
ミナ
「ひえっ…!」(なぜか惚れられそう)
亡霊食府
ゴーストシェフ G=ホロウ
半透明のシェフがふわりと出現。
ホロウ
「委員長サン…あなたの“気配”は良い… でも、まだ魂の香りが薄い……ふふ…」
セラ
「(怖すぎる…!)」
人間界代表
城之内ハルト(日本)
穏やかな雰囲気だが、腰の出刃包丁から只者じゃないオーラ。
ハルト
「魔界の学生さんたち、よろしく。 一緒に最高の料理を作ろう」
セラ
(なんか……人間界の料理って、きれい……)
恋と緊張が混ざり合う夜カイ
さっちゃん先生を思い出してドギマギ
炎が暴走して布団が発火
さっちゃん
「寝る時まで火を出すんじゃない!」
ルビア
カイを見つめすぎて砂糖がこぼれて床がベタベタに
モグラ=バルが滑って転ぶ
ミナ
シグレの影を勝手に追いかけてしまい
自分で恥ずかしくなって部屋にこもる
セラ
ハルトの言葉を思い出して胸がザワザワ
「これは……料理的興味……?それとも……?」
水霊なので水が勝手に床に広がる
全員
「委員長溺れてるーー!!」
大会前夜の“影”
バルト vs リゼルの火花
深夜、ONI組が寝た後。
火山王子バルトと氷の貴族リゼルが
コロシアムの上で月を見ながら対峙する。
バルト
「この大会、俺が優勝する」
リゼル
「それは不可能だよ。
日本代表の城之内も、魔界学生の子たちも強い。
でも一番は
魔王様の気分だ」
バルト
「……それを言うな」
二人「「運ゲー大会だよな」」(真顔)
3年ONI組、戦闘モードへ!
翌朝
大饗宴コロシアムの鐘が鳴り響く。
アナウンス
「世界料理大会、開幕!!」
うわああああああ! うまい飯みせろ!!!
観客10万の魔物が咆哮する。
さっちゃん
「3年ONI組、全力で行きますよ!」
生徒たち
「うおおおおーー!!」




