第四話 愛情 VS 破壊料理、実技テスト!
魔界調理師専門学校、ついに“破壊料理”派との直接対決が始まる!
校長ラーメンモンの無茶ぶり
朝の全校放送が鳴り響く。
ラーメンモン校長
「3年ONI組と、破壊系料理王ドラゴニス先生!
本日午後、実技テストで激突デス!!」
生徒たち
「えぇぇえええ!!??」
さっちゃんはこめかみを押さえた。
さっちゃん
「ラーメン校長……また勝手に決めたわね?」
だが校長は湯気を噴きながら自信満々。
校長
「愛情は弱火デス。しかし破壊は強火デス。
どちらが美味しいか、明らかデショウ?」
(※明らかにあんたの趣味)
破壊系料理王・ドラゴニス登場
ドラゴン族の筋肉魔。
包丁ではなく斧を持って調理室に登場。
ドラゴニス
「破壊こそ栄養!
料理は胃袋に衝撃を与えてこそ価値がある!!」
生徒たちは震え上がる。
・カイ→「すげぇ……爆炎のオーラだ……!」
・ルビア→「プリンより爆発しそう……」
・セラ→「調理器具の使い方が全部間違ってる……」
・ミナ→ドラゴニスの筋肉を見てちょっと尊敬してしまう
実技内容:『二品作り対決! 破壊料理 vs 家庭料理』
ドラゴニスの料理
・“爆炎ステーキバースト”
・“竜牙スパイクスープ”
斧で肉を叩きつぶし、
スープは鍋ごと地面に叩きつけて“衝撃抽出”するという狂技。
皿に盛ると……
盛った瞬間に爆発。観客全員ふっとぶ。
カイは目を輝かせて言う。
カイ
「師匠にしてください!!」
さっちゃん
「燃えるなァァァ!!」
さっちゃんチームは混乱しながら開始
だが生徒たちは怖気づいていた。
シグレ
影の中で震えている。
「僕の包丁……折られる……」
ルビア
「私のプリン……破壊料理に勝てるのかな……」
セラ
「破壊は……科学じゃない……! 私は認めない……!」
ミナ
緊張しすぎてまな板を粉砕。
しかし――
さっちゃん、静かに言う。
「破壊じゃなくて、“好き”と“楽しい”を味に変えるのよ」
その言葉で空気が一変。
愛情料理、始動!
カイ
「よし! ルビアの……いや、みんなの応援を思い出す!」
→ 焦がさずに肉が焼ける奇跡。
ルビア
「カイの好きな甘辛味で……♡」
→ プリンではなく“魔界カスタード卵焼き”を成功させる。
シグレ
「ミナ……いつも力加減が下手だけど……優しい味なんだ」
→ 影の優しい火加減で完璧スープ。
ミナ
「お、お主……そんなこと思っとったんか……///」
セラ
「……愛情の化学式はまだ不明ですが……
さっちゃん先生の言葉を信じてみる……」
→ 過去最高の香りを出す。
完成!
“ONI組スペシャル家族ごはんセット”
・優しい味の卵焼き
・甘辛ミニステーキ
・滋味スープ
・野菜いっぱいのサラダ
→ 全て手作りの「好き」と「楽しい」が詰まった定食。
審査:校長ラーメンモン
まずドラゴニスの料理を食べて
爆発により天井まで吹っ飛ぶ。
校長
「……破壊力バツグン……デス……(白目)」
次にONI組の料理を食べる。
一口。
校長、涙。
校長
「ウマイ……! これは……恋の味……デス……!!」
結果:ONI組の勝利!!
ドラゴニスは潔く敗北。
ドラゴニス
「破壊に愛はなかった……次からは弟子入りしてもよいか?」
シグレ
「斧はしまってください……」
ONI組の生徒たちは大盛り上がり。
ルビアはカイをじっと見つめ、
ミナとシグレの距離も縮まり、
セラは“愛情の研究”を始めようとしてノートを広げている。
さっちゃんは満足げに笑った。
さっちゃん
「さぁ次は文化祭よ〜! 愛情はまだまだ煮込み足りないわよぉ!」
さっちゃん先生
450歳の鬼教師。恋愛にも料理にも容赦なくツッコむ。
魔界調理師専門学校に「料理は愛情!」を教えに着任。
【男子生徒】
炎堂カイ(火炎族・熱血)
鍋を燃やす天才。実は恋愛だけ奥手。さっちゃんに憧れ。
影沼シグレ(影魔族・天才調理師)
材料と会話する変人。天才。女子にモテるが本人は自覚なし。
モグラ=バル(地中族・ムードメーカー)
大食い。恋愛相談が異常に得意。揚げ物神。
【女子生徒】
ルビア・スイート(砂糖妖精)
カイに片想い。スイーツ爆発常習犯。
ガルド・ミナ(オーガ娘)
シグレが好き。力が強すぎて器具破壊魔。
セラ・マリーヌ(水霊)
委員長。調理を科学とする理論派。恋愛経験ゼロ。
【学校サイド】
ラーメンモン校長
「恋は沸騰デス!」が信条の謎の鍋魔。
校風はカオスだが腕は超一流。




