第3話 夕焼けカフェと初めての告白
南国の港町。夕焼けが黄金色に海を染める頃、課外授業の会場である
「カフェ・サンセットマンゴー」 に、生徒たちがワラワラと到着した。
カウンターでは、さっちゃん先生がトロピカルジュースをずずずっ。
「やっぱり夕焼けにはマンゴーよねぇ〜。アンタたち、今日こそ青春の1ページ開きなさいよ。開かないと尻叩くわよ?」
生徒「えっ!?(物理!?)」
お菓子作り体験、波乱の幕開け
ミナト・プルメリア × カケル・ココナ
ミナトは緊張で手が震え、砂糖と塩を間違えて豪快に投入。
「ミナト!? それ…しょっぱいクッキーになるぞ!」
カケルが慌てて止めようとするが、ミナトは真っ赤な顔で叫ぶ。
「えっ!? ごめん! だってカケルが近いから心臓がドッカーンて!!」
(※クッキーよりミナトの方が爆発寸前)
クッキー生地がベチャッと床へ落下。
ミナトはそれを拾おうとして、ツルッ……そのままカケルの胸元にダイブ。
カケル「お、おわっ!? 近ッ!!」
ミナト「ごめん!! でもちょっとだけ幸せ!!!」
(カケル、顔真っ赤)
パパイヤ・スズキ × サクラ・カカオ
パパイヤが泡立て器を高速回転させすぎて、クリームが空間を縦横無尽に飛び散る。
サクラ「きゃーっ! 顔面クリームパックになってる!?」
パパイヤ「すまんサクラ、でもなんか……可愛い!」
サクラ「そういう直球、嫌いじゃないけど今じゃなーい!!」
ハル・タヒチ ×ユラ・モンステラ
ユラの作ったジュースはなぜか真っ青。
ハルが飲んだ瞬間、
「……海の味がする……!!?」
「ご、ごめんハル君! 海藻エキスって健康にいいってネットで…」
夕焼けカフェに広がる海の香り(物理)。
レイ・ナツメ × アオイ・バナナ
レイ「このスムージー、君の瞳のように甘く――」
アオイ「もう黙れ甘言ナルシスト。砂糖入れすぎてんのよ。」
(レイ、黙る)
夕焼けと告白の瞬間(?)
ミナトは意を決して、カケルをテラス席へ連れ出した。
海風がやさしく吹く。夕焼けは二人をオレンジ色に染める。
まさにロマンチックな告白タイム。
ミナト「カ、カケル……あの、今日ずっと言いたかったんだけど……!」
カケル「ミナト……?」
(なぜかカケルもドキドキ)
ミナト「わ、わたし……!」
その瞬間、後ろで
ドカーーーーン!!
ルアーナの科学実験スムージーが爆発した。
衝撃でミナトは「ひゃあああ!」と叫びながらカケルに抱きつく。
そしてそのまま転倒。二人で椅子ごと倒れ、カケルの上にミナトが乗る形。
カケル「み、ミナト!? これはその…!」
ミナト「ごめん!! でも、今日二回目で慣れてきた!!」
慣れるな。
「告白はねぇ……」
カフェの中央に立ったさっちゃん先生が、トロピカルジュース片手に言い放つ。
「 転んでも笑いを取れるようにしなさい! 」
生徒「いや、それ告白の基本じゃない!!」
「バカねぇ、恋はね? 転んで、恥かいて、笑って、
それで相手の心がちょっとだけ近づくのよ!」
ミナトとカケルは顔を見合わせ、照れながら笑い合った。
ミナト「…次は、ちゃんと転ばずに言うから!」
カケル「じゃあ次、ちゃんと受け止めるから」
さっちゃん先生「はいそこ! そういうのは教師の前でやらない!」
夕焼けの中、甘くてしょっぱくて、爆発して転んで笑った恋の時間が
今日の海に沈んでいった。
◆教師・大人キャラクター
さっちゃん先生
見た目:小学生風、女王様気質
年齢:450歳(魔界界隈で伝説の鬼教師)
性格:毒舌・全方位ツッコミマシーン、遠慮ゼロ
特徴:魔界一の仲人役としても活躍、恋愛地獄の現場で大暴れ
武器:杖(魔力を込めてツッコミ・暴走制御可能)
役割:青春イベントに乱入して問題を解決、全員の恋愛成就に関わる黒幕的存在
◆ONI組(南国学園編)
男子生徒
レンジ・タイガ ― 冷静でちょっと照れ屋、恋に奥手
カケル・ココナ ― 活発で行動力あり、女子人気高し
パパイヤ・スズキ ― 運動神経抜群、イタズラ好き
ソラ・マヒナ ― 空手部所属、真面目で優しいがロマンチスト
ハル・タヒチ ― 海好き、ムードメーカー
リュウ・アロハ ― 音楽好き、歌が上手、シャイ
ユウ・サンゴ ― 美術部、観察眼鋭い、女子の心を読む
レイ・ナツメ ― 文学好き、甘い言葉が得意、ややナルシスト
女子生徒
アヤメ・ハイビスカス ― クール系、実は甘えん坊
ミナト・プルメリア ― SNS映え女子、明るくて人気
ユラ・モンステラ ― 内気だが芯が強い、優しい笑顔
ルアーナ・パパイヤ ― 天真爛漫、科学好き、頭脳明晰
コトリ・マリン ― おっとり系、不登校気味、心に深い感情を抱える
サクラ・カカオ ― 明るく社交的、恋愛話が大好き
ハナ・リリコ ― スポーツ万能、男女問わず人気、行動派
ミオ・ココナッツ ― おしゃれ好き、少し天然でドジな一面
アオイ・バナナ ― 文系でクール、毒舌キャラ、仲間思い
ナナ・パッション ― 芸術家肌、詩や絵で自己表現




