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【ランキング12位達成】 累計62万7千PV 運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
『3年ONI組 さっちゃん先生6 ドキドキメモリー学園』

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プロローグ 辞令!鬼教師、恋愛モードへ突入!

その日、さっちゃん先生は人生最大の屈辱を味わっていた。


「……は? “爽やか青春学園”に出張? 私が?」


校長は神妙な顔でうなずく。


「うむ。ドキドキメモリー学園に“呪い”がかかっている。

それを解けるのは君しかいない」


「青春とか恋とかキラキラとか……私にやらせるとか正気か?」


「むしろ正気じゃないから頼むのだ」


こうして鬼教師さっちゃん先生は、

地獄の再教育所から突如、

恋と汗と青春が爆発する学園へ強制召喚されてしまった。


学園についた瞬間、地獄が始まった


風が爽やかすぎる。

生徒の笑顔が光りすぎる。

恋に落ちた瞬間、校舎が揺れた。


「ちょっ……何!? 地震!?」


違う。

野球部エース・天野タケルが、好きな女の子をチラ見した瞬間に、ホームランを放っただけ。


その隣ではバスケ部の氷室ナオヤが、片想い相手が近づいた瞬間


「……る、る、るかぁぁぁぁぁッ!!」

リングを粉々に砕く伝説のダンクを決めていた。


さらに陸上部の風間リョウが、想い人に名前を呼ばれただけで――


秒速40mで校舎に突撃し、壁に巨大な穴を開ける。


校長「ほら、このザマでね」

さっちゃん「“ほら”じゃねぇよ」


サッカー部では火野レオンが、好きな子の前でシュートを決めようとして


ボールが本当に“火”を噴く。


生徒会長は冷や汗を流しながら言った。

「全部……“恋の力”らしいんです……」


さっちゃんは震えた。


「……生理的に無理なんだけど!? 青春爆発しすぎじゃない?」


さっちゃんの机に、学園長がそっと置いた一枚の封書。

そこには衝撃の辞令が書かれていた。


『呪いを解く鍵は――

 さっちゃん先生が“青春イベントに参加すること”。』


「やめろーーーーーーーー!!!

 私に恋愛フラグを立てさせるんじゃねぇぇぇぇ!!!」


だが「呪い解除」というミッションは絶対。

拒否権は、ない。


さっちゃん先生は、青空を見上げながら決意した。


「いいだろう……青春? 恋? かかってきなさい。

 もし邪魔するなら、この拳で“恋の力”ごとぶっ壊す!!」


こうして


鬼教師 vs 青春ラブコメ学園

という、誰が見ても地獄としか思えない物語が幕を開ける。


学園の裏山にある伝説の桜の下で告白された者は幸せになるという噂が、すべての運命を狂わせるとも知らずに。


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