第8話 魔界学園修学旅行 ― 黄泉の世界で大暴走
文化祭の混乱から数日後。
さっちゃんは杖を肩に、天才児童たちと共に魔界学園の修学旅行に出発。
目的地は、黄泉の世界。
神秘と危険が隣り合わせの場所だが、天才児童たちは全く気にせず、爆発、発明、美術、物理の実験計画を次々と立案。
アインシュタイン「ここで重力加速度を検証します!」
マキュウリ夫人「黄泉の霧で新型爆発装置の性能を確認!」
ダーピンチ「死者の肖像画を描けば美術の新境地に……」
ノイマン「幽霊の回路解析を行います!」
さっちゃん、叫ぶ。
「ちょ、ちょっと待てぇぇぇ!!黄泉の世界は観光地じゃないわよ!!
頭いいだけでなんでもやっていいと思うなぁぁぁ!!」
到着早々、黄泉の霧が立ち込め、幽霊や亡霊があちこちに。
児童たちは大興奮、さっちゃんは冷や汗。
マキュウリ夫人が爆発装置を起動 → 幽霊たちも驚愕して逃げ惑う
アインシュタインが重力計算 → 空中浮遊した石碑が飛んでくる
ダーピンチが巨大絵筆で幽霊の肖像画を描く → 霊たちがポーズを取り始める
ノイマンが幽霊の回路解析 → スプリンクラーの霧が霊に直撃
さっちゃんは杖とギャグツッコミで生徒たちの暴走を制御。
「アインシュタイン!重力は理論で飛ばすもんじゃない!
マキュウリ夫人!黄泉の爆発は幽霊に迷惑だ!!
ダーピンチ!絵は絵でも人間界と幽霊界は区別しろ!!
ノイマン!霊もWi-Fiじゃないのよぉぉ!!」
幽霊たちも巻き込みつつ、杖で空中浮遊する石碑を着地させ、爆発装置を無力化。
少年生徒も偶然アイデアを出して、幽霊と児童のコラボで一時平和。
黄泉の霧の中で、校内屈指の頭脳・神の影のような生徒がさっちゃんを見て叫ぶ。
神の影のような生徒
「先生……あなたは魔界の化け物だ!!」
さっちゃん、笑いながら杖を肩に。
「ふふん、魔界の化け物? そう呼ばれるのは光栄よ……
でも、化け物だからって黄泉の世界でも暴走は許さないんだから!!」
さっちゃん、児童たちに向かって言う。
「頭がいいだけじゃなく、行動の使い方を学びなさい!
そして次はもっと安全な修学旅行を目指すのよ!!」
黄泉の世界の霧が濃くなる中、マキュウリ夫人がニヤリ。
マキュウリ夫人
「さっちゃん先生、これ、幽霊を使った新型爆発装置作れるんじゃない?」
アインシュタイン
「いや待て、幽霊の質量ゼロで加速度計算する意味あるのか!」
ノイマン
「霊体の電子パルスを回路に流せば、新しいAI制御も可能です!」
さっちゃん、目を剥く。
さっちゃん
「何言ってんのこの子たち!!幽霊は科学の材料じゃないわよぉぉ!!」
ダーピンチは幽霊をキャンバスのモデルにして肖像画作成。幽霊たちは困惑。
少年生徒がぼんやり杖を触っていたら、偶然幽霊の動きを光学反応で可視化する装置を作ってしまう。
幽霊たちも興味津々で実験に参加。
幽霊A
「ふむ、我々も光の形で存在できるとな?面白い……」
さっちゃん、またツッコミ。
さっちゃん
「勝手に幽霊に参加させるなーー!!光で踊ってどうするのよぉ!!」
しかしマキュウリ夫人が装置をフル稼働させた瞬間、幽霊の動きが加速。
校庭の石碑が浮き
幽霊たちが光のダンス
アインシュタインの重力計算まで狂う
さっちゃん、杖を振って制御。
「物理の法則も、幽霊の自由も、私の目の黒いうちは勝手に暴れるんじゃないわよぉぉ!!」
幽霊×科学の融合実験は、笑いと大混乱のままカオス展開。
少年生徒の機転で、幽霊の動きを抑える装置を応用。
幽霊たちは光の中で踊りつつも、暴走は収束。
幽霊B
「うーむ、さっちゃん先生は面白い……我々も巻き込まれるとは」
さっちゃん、杖を肩に笑う。
「幽霊も科学も、使い方次第よ!暴走させたらただのカオスになるの!!」
結局、黄泉の世界は大騒ぎのまま終了。
幽霊たちは子どもたちの科学と美術にちょっとだけ感心し、霧の中へ消えていった。




