第7話 魔界学園の文化祭 ― 天才児童大暴走
魔界学園恒例の文化祭。
発明・物理・美術の天才児童たちが、限界を超えた展示を準備していた。
アインシュタインは自作ロケットを校庭で点火。
ダーピンチは美術室で巨大オブジェを設置。
ノイマンは電子計算で展示を制御……するはずが、
火災警報を誤作動させ、スプリンクラーが豪雨のごとく噴射!
マキュウリ夫人は「天災実験」と称して、突如爆発装置を起動!
教室の外から、さっちゃんの叫びが響く。
さっちゃん
「お前たち、何やってんのぉぉ!!
発明と美術と物理、全部ぶつかって学校が滅ぶぞ!!」
ロケットが美術室に激突する直前、杖で微妙に軌道修正。
飛び散る絵の具や紙片を回避しながら、
黒板に大きく「落ち着け、天才ども!!」と書きつつ、全力ツッコミ。
さっちゃん
「ロケットと絵の具を一緒にするんじゃない!!
火災警報、止めろォォ!!
マキュウリ夫人、天災は家でやれ!!」
アインシュタイン
「先生!微妙に軌道がズレてました!」
ダーピンチ
「オブジェが……傾いてる……」
ノイマン
「スプリンクラーの誤作動をリセットします……」
少年生徒も加わり、みんなで総力戦。
さっちゃんが杖を一振りすれば、
混乱の中に秩序が生まれ、爆発は最小限に。
◇◇◇
すべてが落ち着いた後、校庭には水浸しの展示、
煙を上げるロケット、美術室の斜めになったオブジェが残る。
天才児童たちが声を揃えて、さっちゃんに駆け寄る。
アインシュタイン
「先生、助かりました!」
ダーピンチ
「美術室も無事で……」
マキュウリ夫人
「次は安全第一でやります……」
ノイマン
「全て計算通りではなかったですが……」
天才少年生徒
「さっちゃん先生、やっぱりすごいです!」
さっちゃん
「……ふぅ、もう、頭のいい子たちは手がつけられないわよ!
でも、ありがとう……感謝は受け取るわよ!!」
全員で大爆笑&拍手、文化祭は無事(?)終了。
その時、天井から雷鳴のような声が響いた。
校長GOD
「さっちゃん!文化祭中に校庭のロケットを美術室に向けるとは何事だ!!
お前の“全力指導”はもう少し安全にやれ!!」
さっちゃん(肩をすくめて)
「え?安全? あんたたち、天才児童の暴走なんて止められないんですけど!?」
校長GOD
「止めろぉぉぉ!!」
こうして、文化祭の英雄・さっちゃん先生も、魔界学園の校長GODの雷ツッコミには勝てなかったのであった。




