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【ランキング12位達成】 累計62万7千PV 運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
『3年ONI組 さっちゃん先生5 魔界へ帰ってきた伝説の狂師』

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第4話 頭脳戦争 ― クラス会議崩壊

魔界学園・天才クラスの放課後。

今日は「学級会議」のはずだった。


しかし、教室に入った瞬間、

さっちゃん先生は異様な気配を感じた。


机が円形に並べられ、

中央には謎の巨大スクリーン。

その前に、天才児たちがニヤリと笑っている。


アインシュタイン(物理)

「先生、本日は“学級委員決定会議”です。

あ、ついでに“物理学特別講義”も入れておきました。」


さっちゃん

「何で学級会議に物理入れんのよ!?

物理と学級委員つながらんだろ!!」


アインシュタイン

「つながります。

宇宙のすべては法則で成り立っています。

つまり委員長選びも“物理現象”です。」


さっちゃん

「屁理屈強すぎぃ!!」


アインシュタインはホワイトボードに公式を書き出す。


アインシュタイン

「委員長の適正は、

 “カリスマ力 × 運動量 ÷ 学力偏差”で決まります。」


さっちゃん

「そんな式ない!!

ていうか“運動量”って何よ!?委員長走るの!?」


アインシュタイン

「走りますよ。遅刻者を追いかけるために。」


さっちゃん

「それはあなたの偏見!!」


そこへ、コンピューター天才ノイマンがタブレットをカタカタ。


ノイマン

「議事進行をAIに任せます。

最速・最適化した会議運営を行います。」


タブレットスクリーンに、


《議事進行AI:3秒で結論を出します》


さっちゃん

「早すぎるでしょ!!

まだ誰も意見してない!!」


ノイマン

「AIは人より先に答えを出すのが使命です。」


さっちゃん

「使命感いらない!!」


さらに、発明のマキュウリ夫人が

「コンセンサス・メーカー(強制同意装置)」を出し、


ダーピンチは

「芸術的委員長ポスター」を貼りまくり、


教室はもう頭脳戦争状態。


アインシュタイン

「結論:先生が委員長では非効率です。」


ノイマン

「先生の処理能力は僕たちの半分しかありませんし。」


ダーピンチ

「先生は動くと画面がぶれるので美しくありません。」


さっちゃん

「おいこら天才ども!!先生の存在否定しすぎだろ!!」


ついに堪忍袋の緒が切れたさっちゃん。

黒板に向かい、チョークを“シュバッ!”と構える。


さっちゃん

「いいわ……頭脳戦争なら受けて立つ!!」


黒板に描かれたのは――


巨大な棒グラフ・円グラフ・謎の関数・

そして最後に“先生の圧”と書かれた赤い線。


アインシュタイン

「な……なんだこの関数は!?」


ノイマン

「処理できない!!未知のパラメータが多すぎる!!」


ダーピンチ

「芸術的混沌……先生、あなたまさか……」


さっちゃん

「そう。“教員力”よ!!」


黒板いっぱいに書いた一言。


《教師の言うことは聞きなさーい!》


アインシュタイン

「理論……敗北……!?」


ノイマン

「AI……破損……!」


マキュウリ夫人

「装置……爆発寸前……!」


ダーピンチ

「美しい……破壊の美……!」


頭脳戦争は、

“物理でもAIでも勝てない古代の力”

つまり、先生の勢いと経験値で沈静化。


さっちゃん(腕組み)

「いい?

頭がいいだけで天才気取りは許さん!

大事なのは知恵と、責任と、人としてのマナーよ!!」


生徒たち全員、しょんぼり。


アインシュタイン

「先生……その通りです……」


ノイマン

「ぼく……AIに頼りすぎました……」


ダーピンチ

「僕は……美だけ見てました……」


さっちゃん

「よろしい!!」


その後、学級委員は公平に決められ、

AIは倫理プログラムを追加され、

ダーピンチは壁画を描くのを禁止された。


さっちゃんの黒板は、《教師の言うことは聞きなさーい!》

は伝説になった。

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