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【ランキング12位達成】 累計62万7千PV 運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
『3年ONI組 さっちゃん先生5 魔界へ帰ってきた伝説の狂師』

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第2話 実験発明室パニック!

魔界学園・ 実験発明室

床には謎の歯車、壁には光る管、天井には「絶対押すな」のボタンが等間隔で並んでいるカオス空間。


さっちゃん先生が入った瞬間、

ドゴォォォォン!!

轟音と共に奥の実験台が爆発した。


マキュウリ夫人(発明天才児/10歳)

「ちょっと!誰!?今、私の“自動次元開閉キッチンタイマー”触ったのは!?」


さっちゃん

「名前の時点で危険物なのよっ!!」


白衣をひるがえしてマキュウリ夫人が走り回る。

その横で、アインシュタインは椅子に座りながら冷静に数式を書き続けていた。


アインシュタイン(物理天才児)

「爆発エネルギーは予定値の32倍だね。ほら、先生、これ見て?計算した。」


さっちゃん

「落ち着いて計算してる場合!?教室が壊れる!!」


ノイマン(コンピューター天才児)

「システム制御開始……あれ?開始できない。マキュウリさん、なんでこの機械、OSが“マ魔OS 0.1β”なんです?」


マキュウリ夫人

「だって新しいほうがカッコいいでしょ!」


さっちゃん

「β版は授業ですら使ったらアウトよ!!」


発明機械は、ガコンガコン音を立てながら巨大化。

光の球がポンポン空中に生まれ、ランダムに爆ぜている。


さっちゃん

「ちょっと!光る玉が生まれてるわよ!?これ絶対ロクなことにならないやつ!」


アインシュタイン

「大丈夫。観測しなきゃ確定しない。」


さっちゃん

「量子論のノリで爆発を肯定しないの!!」


ノイマン

「回路に論理エラー……、あ、バグじゃない。仕様だ。」


さっちゃん

「仕様だったらなお問題でしょ!!」


その時、機械の中心にある“赤いボタン”がピカピカ点滅。


マキュウリ夫人

「えっ……なんか起動した……?」


ノイマン

「発明が自己判断で段階2を開始。避難推奨です。」


アインシュタイン

「段階2はたしか、『創造と破壊のバランス調整』だっけ?」


さっちゃん

「難しい名前つけてるけど要するに大爆発よね!!!」


機械内部から金属の腕がバシャバシャ伸びてきた。


さっちゃん

「わぁ!?何よこれ攻撃力高そう!!」


マキュウリ夫人

「だって実験用ですよ?触覚センサで邪魔者を排除します!」


さっちゃん

「学校の発明に“排除機能”つけるんじゃない!!!」


金属アームが襲いかかり、床がガタガタ揺れる中——

一人の少年モブがトコトコ歩いてきた。


数学の天才ガウス

「先生ぇ〜、保健室どこ〜?」


金属アームが彼に迫った瞬間、

少年は偶然つまづき、

ひゅんっ!

ギリギリで腕を回避。


そのまま転んだ反動で赤いボタンに手が当たる。


ピタッ。

機械が止まった。


マキュウリ夫人

「えっ……暴走、止まった……?」


ノイマン

「論理的に説明できない挙動だが……成功だ。」


アインシュタイン

「偶然を支配する力……!天才の素質があるよ!」


さっちゃん

「いや偶然だから!!ほんとに偶然だから!!」


数学の天才ガウスは鼻をポリポリ。


数学の天才ガウス

「えーと……ボク、何かした?」


さっちゃん(肩をつかんで)

「したわよ!!世界救ったわよ!!

あんた今日から私のヒーロー!!先生、感動!!」


しかし停止したと思われた装置の下から——


ボフン。


ドゴォォォォン!!!


とどめの“大爆発”が発生し、発明室ごと綺麗に吹き飛んだ。


煙の中でさっちゃんが叫ぶ。


さっちゃん

「結局爆発は避けられないのねーーーッ!!」


天才児童たちは全員ケロッとしていた。


アインシュタイン

「うん、実験として成功だ。」


マキュウリ夫人

「データ取れた!」


ノイマン

「ログ保存完了。」


さっちゃん

「この学園、大丈夫なの!?本当に大丈夫なの!?」


魔界学園のカオスな日々は、まだ始まったばかりだった。

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