第4話 恋する80代、青春リターンズ
3年S組に、恋の嵐が吹き荒れる。
花子ババリア(82歳)、まさかの初恋(?)再発症!
相手は、筋トレ命の伝説の筋肉老人――銀牙じいさん(85歳)。
しかし、恋路を邪魔する存在がいた。
それは……かつて銀牙の元妻だった“嫉妬の化身”こと、ヨルムン姑(89歳)。
第1幕:恋の始まりは転倒から
花子ババリア「あら…手を貸してくださる?」
銀牙じいさん「おう、立てるか? ワシのプロテインハンドで!」
(手を握った瞬間、二人の背景に桜が舞う)
さっちゃん先生「青春ってのはねぇ…骨密度と比例しないのよ。」
教室中、ざわざわ。
マルボンじいさん「花子が……赤面してやがる!?」
徹子ババリア「お姉ちゃんが!? 恋!? 老眼じゃないの!?」
第2幕:嫉妬の嵐、ヨルムン姑参上!
ヨルムン姑(ドアを蹴破りながら)「銀牙ァァァァァァァァ!!!」
さっちゃん先生「ドア壊さないで!? あとここ、教室!」
ヨルムン姑「ワシを捨てて筋肉と花子を選ぶ気か!!!」
銀牙じいさん「ち、違うんじゃ!ワシはただ、転んだ花子を――」
ヨルムン姑「転んだ隙にココロも転がしたのねぇえええええ!!!」
(教室が修羅場と化す)
第3幕:シニア三角関係バトル
種目:恋愛早押しクイズ「あなたのことどれだけ知ってる!?」
花子ババリア「銀牙さんの好きな筋肉部位はどこですか?」
ヨルムン姑「大腿四頭筋ッ!!」
銀牙爺さん「……正解。」
花子ババリア「くっ……!」
(次の問題)
さっちゃん先生「銀牙さんが一番泣いた映画は?」
ヨルムン姑「『タイタニック』!」
花子ババリア「『鉄腕アトム 完結編』!」
銀牙じいさん「……両方で泣いた。」
教室:(ざわっ)
第4幕:さっちゃんの説教、炸裂!
さっちゃん先生「恋ってのはね、若さの特権じゃない。
心が動けば、それが青春よ。
つまり、何度だって恋はリハビリできるの!」
ヨルムン姑(涙)「……恋を、忘れてたのはワシのほうじゃったのかもなぁ」
銀牙じいさん「もう一度、一緒にプロテイン飲もうか。」
花子ババリア「ええ、みんなでね。」
さっちゃん先生(ドヤ顔)「青春、リターンズ完了☆」
放課後の校庭。
銀牙とヨルムン姑が手をつなぎ、
花子は優しく微笑む。
花子ババリア「ふふ、恋は奪うものじゃないのね。
……譲り合うものよ。」
さっちゃん先生(夕日に向かって)「いいわねぇ、恋。
でも私は――担任に恋してるわ♡ “人生”っていう生徒にね!」




