第1話 死んだ!いや寝てる?授業開始
天界シルバー再生学院。
廊下には杖の音、教室には湿布とサロンパスの香りが立ちこめる。
その日、鬼教師・さっちゃん先生は新しい赴任先の扉を勢いよく開けた。
さっちゃん「よっしゃーッ!今日からアンタらの鬼担任、さっちゃんだァァ!!」
(生徒一同、微動だにせず)
「……死んでる!?いや寝てる!?どっちなの!?」
AEDの準備を始める保健天使。
しかし生徒の一人・マツル(元・天界軍パイロット84歳)がムクリと起き上がる。
マツル「……今のは、午前中の睡眠訓練じゃ……」
「訓練て言うなァァ!!ここは戦場ちゃう!!」
カオスの健康診断タイム
赴任初日、学院では全員健康診断中。
教室の隅では血圧測定で盛り上がる老人たち。
マダム・ルシエル(元天使・美容家)「私の血圧、若い頃と同じなのよ♡」
銀牙じいさん 「俺なんか、血圧計が爆発したぜ!!」
さっちゃん「それ病院送りやッ!!」
そんな中、聴診器の音とともに
「ピーピーピーッ!!」AEDが作動。
「ちょ、待って!?誰!?まだ始まって3分よ!!」
銀牙じいさん「いやぁ、ワシの心拍がリズム刻みすぎてな…」
「リズムで命削るなァァ!!」
杖バトル開戦
生徒の一人がうっかり杖を倒し、ドミノ倒し状態に。
次の瞬間、杖と杖がぶつかり合い、謎の【杖バトル】が開幕。
ヨルムン姑(元悪魔貴族)「ワシの杖は“流星号”じゃ!」
「アナタ、それ100円ショップ製でしょ!」
「教室で武器戦するなァァァ!!」
さっちゃんは反射的に杖でチョークを打ち返す新技「鬼リターン」を披露。
チョークが飛び交うカオスな空間に、
天井からGOD校長の声が響く。
GOD校長「うむ、活気があってよろしい。ワシも若い頃はよく失神したものじゃ」
「校長ォォ!基準おかしいわァァ!!」
授業開始の号令
そして教室全員が寝落ち寸前の中、さっちゃんは黒板にチョークで大きく書く。
「“生きてるうちは、まだ授業中だ!”」
「アンタたち! 命がある限り、まだテスト中!老後? そんなもん笑って迎えりゃええのよ!」
(じわじわ拍手)
「……先生、アンタ……まだ生きてたんじゃな」
「誰がゾンビよッ!!」
笑いと湿布と命の音が交錯する、カオスな授業スタート。
さっちゃん(決め台詞)
「生きてるうちは授業中! 定年なんか、ワタシが許さないわ!!」




