プロローグ 辞令!鬼教師、老後に突入!
天界教育庁・辞令室
白い光が差し込む中、金色の天使ペンで書かれた一枚の辞令が、静かに読み上げられる。
職員天使A「えー……天界・地獄・人間界での教育修羅場制覇を讃え、さっちゃん先生を新たに――」
職員天使B「“高齢者特別教育主任”に任命する!」
辞令書:天界・シルバー再生学院 配属
『使命:人生のやり直し希望者を教育し、笑顔で卒業させること。
注意:心筋梗塞や杖バトルに十分留意すること。』
さっちゃん(辞令を握りしめて)
「……なんでよりにもよって“老後専用”なのよッ!?
若者でも手一杯だったのに、次は年寄りって……
教育庁、わたしを殺す気!?」
職員天使A「あ、ちなみに今回の学園、平均年齢82歳です。」
さっちゃん「平均ッ!? それ“限界突破”よ!!」
ナレーション
「天界・地獄・人間界を渡り歩いた伝説の鬼教師、さっちゃん先生。
その熱血が、いま再び燃え上がる…いや、心電図がピコピコ鳴る。」
◇◇◇
天界・シルバー再生学院 正門
“お年寄り専用やり直し学園”その門には
金文字でこう刻まれていた。
「老後? まだ本番が来てないだけだ!」
さっちゃん、杖をつきながら登場。
(※本人は杖をチョークキャノンに改造済み)
さっちゃん「さて……今日からアンタらの鬼教師よ。
口癖は一つ。“老後? そんなもん、笑って迎えりゃええのよ!”」
教室3年S組
生徒たち(シルバー組)
銀牙じいさん(77)
元・地獄軍団長。杖が剣。授業中に立ち上がるたび椅子が壊れる。
「わしはまだ現役や!!」が口癖。
花子ババリア(82)
元・天界の女神。だが今はガラケー使い。
「スマホ? 指が反応せんのよ!」
授業をTikTokで炎上させる伝説のババ。
ポヨン神父(95)
元・神。ボケてるのか、悟ってるのか誰にもわからない。
「昨日死んだ気がする」など発言が毎回哲学的。
ヨルムン姑(69)
元・悪魔貴族の嫁。姑トークが爆弾級。
「地獄の嫁姑戦争」を再現し、授業崩壊の常習犯。
扉を開けた瞬間
「グォォォ……」
(生徒全員、昼寝中)
「ガッ……ン!」
(誰かの入れ歯が床に落ちる)
「せんせー、授業まだぁ? 今日何曜日だっけ?」
「杖が行方不明! 盗まれたかも!」
「いやそれ、アンタの背中についてる!!」
さっちゃん(額に青筋)「……まだ授業始まってねぇのに戦場……」
銀牙じいさん(元地獄軍団長)「新しい先生か? わし、筋トレ中じゃ!」
(机の上でスクワット中)
さっちゃん「机の寿命が先に来るわ!!」
花子ババリア(元天界の女神)「先生、スマホって“叩くと直る”んでしょ?」
(ドカンッ)
さっちゃん「叩くな!魂が抜ける!!」
ヨルムン姑(元悪魔貴族)「先生、その服、地味ねぇ。うちの嫁みたい。」
さっちゃん「姑トーク禁止令、即発令!!」
ポヨン神父「昨日死んだ気がするけど、生きてたわい。」
さっちゃん「出席取る前に成仏しないでぇぇ!!」
ナレーション
「こうして、史上初の「高齢者限定クラス」にて、
鬼教師・さっちゃん先生の“老後バトル”が幕を開けた!」
さっちゃん(決め台詞)
「アンタたち! 年齢で夢をあきらめるな!!
老いも若きも関係ない! 生きてるうちは現役だろ!!」




