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300文字の物語  作者: 帆ノ風ヒロ / Honoka Hiro
300文字の物語 〜Third Season〜

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クラス替え


この行事は、

俺の人生で初めての博打(ばくち)かもしれない。


いや、待てよ。

近所の駄菓子屋で引いたクジ。

初めてはそれだ。


一番大きなスーパーボールが欲しくて、

お小遣いを貰うたび、

何度も挑戦したんだ。


でも、そう簡単には手に入らない。


現実の厳しさってやつを

あの駄菓子屋で学んだ気がする。


いうなれば、店主の爺さんは師匠だ。


見ていてください。

俺は必ずやり遂げます。


別に、あの爺さんが

亡くなったわけじゃない。

あくまで雰囲気作りだ。


ぐっと目を閉じ、深呼吸。

視界の先に貼られているのは、

クラス替えの一覧表。


今年こそ、

あの()と同じクラスに

なれますように。


駄菓子屋のあのスーパーボールは

誰にも取られないまま、

今も残っているだろうか。

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― 新着の感想 ―
[一言] 駄菓子屋さんのクジに当たりなんてあるのかしら……と思いながらも、欲しい物のために何度でも挑戦するのですよね。 大きなスーパーボール、懐かしいです。店主のお爺さんの、時を超えた友情出演にも感…
[良い点] うわあ。久々のこの路線。 ヒロさんの思春期もの好物です(//∇//)
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