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300文字の物語  作者: 帆ノ風ヒロ / Honoka Hiro
300文字の物語 〜Second Season〜

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成人を迎えようとも


社会人になろうとも


結婚しようとも


親になろうとも


母は、いつまでも母だ。


握られていた手を(ほど)き、

自分の足で、自分の力で、

生きている気になっていた。


けれどそれは、きっとまやかし。

いつだって母は、

静かにそっと見守っていてくれた。


私はいつまでも経っても、

あなたの子ども。


分かっていたはずなのに、

当たり前のことなのに、

見えなくなっていた事実。


私が生まれる前からずっと、

父は私の父で、母は私の母。

幼い頃はそれが当然だと思っていた。


そうして自分も同じ立場になって、

初めて分かった事もある。


母となった私もまた、

惜しみない愛情を注ぎ、

我が子を見守り続けている。


命も、想いも、

こうして(つむ)がれてゆくのだろう。

角掛みなみ様が展開されている「サカイメの書架」。

三月の応募作品です。

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