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300文字の物語  作者: 帆ノ風ヒロ / Honoka Hiro
一月の物語

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30/137

爛々


そのチケットを握り締め、

挑むように門前もんぜんへ立つ。


闇夜を喰らう爛々(らんらん)とした光と、

眠ることを知らない街。

そこに溢れるのは

酒、煙草、女。

めくるめく大人の遊園地。


「ついに来た……」


ほくそ笑むと、

門の向こうへ立つ

ピエロと目が合った。


派手なメイクときらびやかな服。

おどける仕草を見ているだけで、

こちらの好奇心は

否が応でも煽られる。


ピエロが握っているのは

白い粉の入った袋。


更なる快楽を求めるか否か。

その選択権までは渡せない。

全ては自分で決めるんだ。


意気揚々と胸を張り、

ピエロへチケット突き出せば。


「青いのはダメだよ。

二十歳以上の赤いチケット。

成人年齢が引き下げられて、

勘違いする奴が多くて困るよ」


遊園地は当分お預けだ。

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