表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
300文字の物語  作者: 帆ノ風ヒロ / Honoka Hiro
九月の物語

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/137

月の裏側


“会えない夜は月を見上げて。

私も同じ月を見ているから”


 はにかんで微笑む、ロマンチックな彼女。

 月光のような柔らかさが胸を締め付けた。


 キャリアウーマンの彼女は多忙だ。

 一緒にいる時もスマホを手放せない。

 それでも月に一度は顔を合わせられるのだから、

 遠距離恋愛と比べれば恵まれている。


 彼女と付き合い、

 僕の世界は劇的に変わった。


 派手な服や装飾品。

 知らない場所。

 知らないお店。

 知らない食べ物。


 彼女に見合う男になりたい。

 そんな一心で、

 自分磨きを続けていたある日。


“おまえ、彼女と別れたの?

 この間、男とホテルから出て来た所を見たぜ”


 僕が見ていたのは表側。


 裏側に住む彼女の口端が、

 三日月のように釣り上がる様が過ぎった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ