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300文字の物語  作者: 帆ノ風ヒロ / Honoka Hiro
300文字の物語 〜Free Style〜

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花粉症きらい

「せっかくの休日なんだよ。

 家の中でゴロゴロしてるだけなんて、

 もったいない」


「だって……」


 嫌がる彼女をどうにか説き伏せ、

 僕らは街へ繰り出した。


 すると、隣を歩いていた彼女は

 不意に華奢な体を丸め、

 可愛らしいクシャミをした。


 僕の心は、既に彼女の虜だ。


 その声も、仕草も、

 すべてが愛おしくてたまらない。


「だから嫌だって言ったのに……

 もう、花粉症きらい。

 目を取りだして洗いたいし、

 この鼻ももぎ取ってやりたい。

 それがダメなら、鼻の穴を塞ぎたい」


「そこまで行ったら、ホラーだよ」


 それを聞いた彼女は意地悪く微笑んで、

 僕を脅かすように見つめてきた。


「私が本当に目と鼻をなくしたらどうする?

 それでも私を好きでいてくれる?」

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