表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
300文字の物語  作者: 帆ノ風ヒロ / Honoka Hiro
300文字の物語 〜Free Style〜

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

126/137

生き様は顔に

「人の生き様って、顔に出るらしいぜ」


「あぁ。なんか聞いたことあるわ」


 同僚の素っ気ない返事を聞きながら、

 右手に収まったホットコーヒーを一口含む。


「俺の顔にも、コーヒーみたいな

 味わい深さが出てくれねぇかな」


「コンビニで百円だぞ。やっすい顔だな」


「うるせぇ。そういうことじゃねぇんだよ。

 俺の顔は高級豆仕様だぞ。

 ワンコインと一緒にすんな」


「三十円くらい高くなって、

 カップが違うだけだけどな」


 同僚は声を上げて笑うと、

 空しさを吐き出すように溜め息をついた。


「安い給料に安い顔。良いとこなしだよな」


「大人ってさ、もっとかっこいいもんだと思ってたよ。

 でもさ、まだ遅くないよな。

 人生の終わりには、立派な顔でいたいんだ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ