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300文字の物語  作者: 帆ノ風ヒロ / Honoka Hiro
300文字の物語 〜Free Style〜

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125/137

秋の夜長に、どうやら僕は

「あなたって、いつもそうだよね」


 僕の腕の中、

 月明かりに照らされた君は、

 柔らかな笑みを浮かべている。


 肩の揺れが伝わって、

 僕の心の内までも震わせる。


 ひどく不安定な気持ちにさせる。


「そうなのかな?」


「そうだよ。気付いてないの」


「全然気付いてなかった。君がそう言うなら間違いないだろうね」


「うむ。素直でよろしい」


 兎のように白い肌を晒した君は、

 跳ねる勢いで抱きついてきた。


「僕以上に、僕について詳しいなんてね」


「そうよ。私の目標は、いつかあなたの説明書を作ることなんだから」


 君のことをもっと知りたいと思っているのに、

 僕は僕のことすら気付けずにいる。


 秋の長夜。

 どうやら僕は、心の迷宮へ入り込んでしまったようだ。

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